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MANSAI解体新書『5W1H』を観て考えたこと、感じたこと。

今日は、兼ねてから楽しみにしていた…
野村萬斎さんが芸術監督を務める”MANSAI◎解体新書『5W1H』”を観に、世田谷パブリックシアターへ。


※パフォーマンス『5W1H』とは?

人間の行動要素を「5W1H」と記号化することで、人間のプリミティブなパフォーマンスを表現し、そこから”生きている人間”を実感していくという試みです。
<中略>…人間とは何か?自分とは何か?自己のアイデンティティとは何か?を人間(自ら)の立ち位置(マッピング)から考えることで再認識します。


私、野村萬斎さんが大好きでして。
とか言って「狂言や能楽を嗜んでいる人」を醸し出しちゃってますが、そんなことは全くあらず。
萬斎さん目当てで一回能楽堂に観劇に行ったことはありますが、「萬斎さんかっこ良かった!」って言って帰ってくるぐらい、古典芸能ドドド素人な私であります。
(そんな私でも能楽堂に足を運ばせてしまう、萬斎さんの魅力たるや…!)


今日のパフォーマンスの中でしきりに使われていた、「座標軸」というキーワード。
”5W1H”を定めることで導き出される「わたし」という存在は、確かなようで、不確かで。
その、客観と主観との間をユラユラする「つかめなさ」の中に。
人間の面白さというか、計り知れなさというか…
「偶発性と創造性の中で、生きられる豊かさ」のようなものを、感じずにはいられないのでした。
「豊かさ」を、「自由さ」と言い換えることも、できるかもしれません。


パフォーマンスの間中、私の頭の中で、時空間を超えて様々な情報が想起され続けていて。
脳内で、色んな私…様々な座標軸上の「わたし」たち…がその存在を点灯させている様子を、離れた場所から眺めているようでした。
(抽象度の高いパフォーマンスを観ていると、いつも同様の現象が脳内で起きるからふしぎ。。)


きっと私たちは気づかぬ間に、複数の「わたし」を、携えてきているから。
ときどきふーっと、息を吐いて、リラックスして。
すべての座標軸から解放されて、ただただ”たゆたう”時間も、大切なように思います。
新たな「点(わたし)」を、時間軸上の未来に打てる、心の余白を持てるためにも。


プロフェッショナルのお仕事に触れられて、敬意の思いで胸いっぱいな、日曜日なのでした。。

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