見出し画像

スマートスピーカー

 弊社にもとうとうアレクサがやってきた。最近はOK Googleに押され気味らしいが、まあいい。
 これまではミニコンポ (!) を使ってCD(!)やらラジオを聞いていた。まるで90年代みたいである。このコンポは2002年製で、ほとんと90年代のものと言っていいだろう。あのワールドカップのときに来たのかあ(しみじみ)。
 

 当時のことを思い起こして欲しいのだが、ラジオの入り方はその部屋の環境に大きく依存していたと思う。ある部屋には問題なく入るが、どうしても入らない部屋があったり、はたまたこの局であればこの部屋なんてこともあった。
 僕の部屋には、一時期お隣の国の放送がAMに入ってきてなんだかスパイにでもなったような気がしたものである。

 うちの事務所はまあラジオが入りにくかった。ざーーーーっという砂嵐を避けるために、アンテナ的なものの置き場所を変えてみたり、どこかに引っ掛けてみたり。
 クリアな音像とは程遠い状態であった。

 もちろん、この状況を改善しようとしたこともあった。当時流行っていたapple TVを買ってiTunesとbluetooth接続してやろうと思った。仕様をよく見ないで買った僕が悪いのだが、当時のApple TVにそんな機能はなかった。

 ということで無駄な出費をしてしまった手前、改善することもできずに「なんとかなるといいな」と思いながら7年くらい過ごしてきたわけである。


 7年......。実に長い期間である。思わずノラ・ジョーンズさんを貼ってしまうくらい長い。

 ついにクリアなラジオを手に入れたのだ。

 ここで告白しなければいけないことがある。

 


 僕は今職場で流れているラジオに若干イラついている。

 クリアすぎるのだ......。

 あのアナログ砂嵐のときには、遠目に聞こえていたジョージとシャウラの声が、あるいはピストン西澤の声が、あまりにも聞こえる。
 原稿など書けたものではない。
あと、なんだか流れてくる曲も攻撃的に聴こえる...

「アレクサ、砂嵐を聴かせて」

そう言わないよう我慢するのに必死である。 

ことばを軸にしたデザイン会社を経営 / 仕事と生活とコンテンツ制作と趣味をごちゃまぜにしていきたい /アイデア・企画 / コピーライティング /ネーミング / ライティング /(心の)大喜利 / お仕事のお問い合わせはお気軽に。https://a-brain.net/