一日の終わらせ方

去年の頭くらいからだろうか、毎日欠かさず飲んでいた酒を控えるようになった。

軽く一杯ということができず、飲み始めてしまうとすごく深酒してしまうので、なんとかしなければと思っていたのだが、なかなかやめられずにいた。

その旨を筋トレや、整骨院でお世話になっているトレーナーに相談すると意外な答えが返ってきた。

「ノンアルどうすか?」

考えたこともなかったが、腹も膨れるし結構満足感があるとのこと。

その夜さっそく試してみると、これが意外にうまく、かなり満足感があった。

しかも酔っ払わない(当たり前だ)。

これはいける。そう確信したぼくは次の日には6本入りのパックを買ってすっかりノンアル族になった。

平日はノンアルで通して、金土日に飲むというサイクルでうまいことやっていた。

お察しの方もいるかもしれないが、このノンアル作戦の最大の障害は月曜日である。まあいっかの波がとめどなく押し寄せてくる。

そこで、自分へのご褒美的に、月曜日はジャンクフードを解禁することにした。

ウーバーイーツや出前館を駆使してジャンクなものを摂取する。酒よりはマシだ。多分

そして月曜日を乗り切ると火曜日にジャンクフードのまあいっかの波が押し寄せてくる……。ということはなくて、ジャンクフードは月曜に食べれば充分だ。なんなら、月曜日に食べてる途中から後悔してくるくらいだ。

そんな風にお酒との適当な距離を保ってきたわけだが、年末年始の暴飲を経て、めためたになってしまった。

で、昨日から一念発起してまたノンアル生活に突入している。昨日は指が震えたけど(誇張なく)、今日は良い調子でこんな文章を書いている。

酒を飲まない食卓の良いところは、食事が終わってもその日が終わらないことだ。

酒を飲んでしまうと、その後に何かしようなんて気はまず起きないし、飲んでる最中にもあまり集中を強いられることはできない。例えば、映画を見るよりはバラエティで笑うことを選んでしまう。

その日の終わらせ方が丁寧になった気がする。

これは、とても懐かしい感覚だ。

大学生になる前の学生時代をちょっと思い出した。何者にもなれると思っていた頃だ。

この感覚を噛み締めながら、もう少し映画を見たら今日を終わらせようと思う。

Netflixも入っちゃおうかな…






ことばを軸にしたデザイン会社を経営 / 仕事と生活とコンテンツ制作と趣味をごちゃまぜにしていきたい /アイデア・企画 / コピーライティング /ネーミング / ライティング /(心の)大喜利 / お仕事のお問い合わせはお気軽に。https://a-brain.net/