マイアミから始まったロングバケーションと、ヴォルゴグラードで「結果」に恋する『おっさんずラブ』。西野朗と、その周辺の諸々。

サッカーワールドカップ。ベスト16に進出した日本代表の躍進ぶりと、それに付帯する批評・世論の数々は、ここで言うまでもないし、グループリーグ最終戦の75分以降の戦い方に、今さら(サッカー素人の)僕がとやかく意見するのも、あんまり大きな意味をなさないだろう。

でも一個だけ、思ったことを言わせてほしい。

22年前、マイアミで西野ジャパンはブラジルを撃破したけど、グループリーグで敗退した。奇跡だとかなんとか言われても、チームを預かる身にある彼には、忸怩たる思いがあったのではないだろうか。

と同時に、今回さまざまな経緯のなかで、急きょまたジャパンを率いる立場になった以上、どんな手を使ってでもグループリーグを突破し、少しでも上位進出を目論んでいたのだろうと思う。

2018年、ロシアの大舞台、大迫勇也は「夢を叶える場所だ」と称し、1点でも多くのゴールを目指して、半端ないプレーを見せようと腐心している。

一方で、23人のプレーヤーと同じく、西野朗にとってもまた、22年前に叶わなかった「夢」にリベンジする場所なのではないか、と。
一見消極的なボール回しは、「結果」という二文字に恋い焦がれた63歳の積極的な求愛の証なのだとしたら、これは立派な「おっさんずラブ」だと思った。

プロセスはどうあれ、サッカーに恋した野郎どもの戦いは、まだ終わらないらしい。

今週号の「モーニング」、『グラゼニ』で主人公の凡田夏之介が言っていた。
「チームでも家族でもなく、プロ野球選手は究極的には自分のためにプレーするのだ」と。アスリートはそうでなくちゃ。

世間の評価とか雑音だとか、そんなことどうだっていいから、監督は監督の、選手は選手のエゴで思い切り自己実現してほしいと、心から願っている。

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