フィレンツェの記録

(この記事は2017年に作成されたものです)

ボンジョルノ。サトウテッペイです。
先月末のイタリア・フィレンツェの旅の記録です。
【何で】
各所で告知しております通り、縁あってフィンツェのカフェバーに作品を展示させて貰っています。せっかくなので直接感想を聴きたかった事と、ついでにちょっと観光しに行きました。思った以上に素晴らしい場所でした。
【行った場所】

■フィレンツェ市内
ザ・異国。テレビとかで見たアレが眼前に広がります。
ひたすら感動です。

■サン・ジョバンニ洗礼堂
石の色で模様を作っている。そしてこれが大昔に作られたものだという感銘。
この洗礼堂以外でもたくさんの所で石が使われていました。
フィレンツェ近郊では良い石がたくさん採れるそうです。

■サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
フィレンツェで画像検索すると出て来るドゥオーモがコレです。
中には入れませんでしたが、美しかったです。

■ベッキオ橋
祭日は観光客でギュウギュウでした。小話が面白かった。

■アカデミア美術館
何と言ってもダヴィデ象

■ピッティ宮殿
もう…富!財!といった感じ。
ガリレオガリレイの肖像画も。
ボーボリ庭園にも行きたかったのですが、結局行けず。

■ウッフィツィ美術館
技術の変遷を歴史と共に伺えました。
ボッティチェリ、カラバッジョはギリギリ知ってましたが、その他見た事のある絵がたくさん…。傑作集を買いました。だいたいの美術館に多国語のカタログがあるのが嬉しいですね。トイレが下層にあったけど、古い時代の層なのかな。

■サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
荘厳でありつつも落ち着く空間でした。
墓のスタイルが斬新。床や壁にプレートがギッシリなんですけど、プレードだけ?
■サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
世界最古の薬局。薬っていうかハーブの力で治癒力促進的な品揃えです。
タッチパネルで商品説明が見られますが、日本語はめちゃくちゃに文字化けしていました。
その日は一人、日本人スタッフがいらっしゃったのでだいぶ助かりました。
胃炎とかあったので7500円くらい自分用に買いました。(日本にも支店有)
【感じた事】
〜海外に出て〜
■補助製品への依存
荷物を広げている時に思ったのは「沢山のものに助けられてる」事でした。
特に健康に関してのアイテムです。
胃腸が弱いのと肌荒れや疲れ対策などで、乳酸菌製剤やビタミン剤を常用してます。
保湿剤やポケットティッシュ、抗菌ウェットティッシュや綿棒も持って来て正解でした。
(ここのホテルだけかもしれないけど、ティッシュも冷蔵庫もない。ワオ。)
江戸時代だったら早死にしていたと思います。
■コミュニケーション
自然とこちらから挨拶をするようになります。
そして英語。もっと英語でコミュニケーションとれるようにならないといけない。
最低限のやりとりではなくて、もっとこう、深い意思疎通を図りたい。
海外に出てきてるならもはや義務ではないかと思えて来た。
〜フィレンツェに触れて〜
■観光地
世界的観光地ではカタコトの英語でも普通に使えて助かりました。
そしてオシャレな人が多い。多国籍的なファッションも見ていて面白いです。
(夏だったんでシンプルでしたが)
■国
思想が人を作り、人が習慣を作り、習慣は文化へ、文化は地域、地域は国となっているんだなあと思いました。
■富と文化
それと同時に、財は富に、富は豊かさへ、豊かさはより思想や文化を発展させる、とも思いました。
■ルネッサンス
全ての表現者は一度はこの地へ足を運ぶべきだ!と感じました。
歴史は全く興味がなくて学生の頃から不勉強だったのですが、今となっては悔やまれる(そんなもんだよね)。
石の施行、遠近法やマニエリスムのような描写技術から、人間の精神や魂に関する考察や主張、創作。
ちょっと意味が違いますが「全ての道はローマへ通ず」という言葉が頭に浮かびました。
「温故知新」という言葉もずっと頭で点灯してました。
■作家の生き方
ガイドをして頂いた横山さんの話を聞いていると、「どの時代も似たようなもんだ」と思いました。
それぞれの個性感性、得手不得手、周囲の環境によって生き方は様々。
横山さん自身もフィレンツェを拠点に活動されている作家さんです。
ご飯を食べながらアレコレ話せて楽しかったです。
結局の所、環境の許す限り自分のやりたい事をやる他ない。
【特に印象に残った事】

■ミケランジェロのダヴィデ象
世界中でなじみ深いであろうこの巨像を目にした時、えも言われぬ感動がジワジワと溢れました。
新しいデザインのかっこいいロボットを見た時のような…。
横山さんからマニエリスムについての説明を受けました。
これまでに極めた写実的描写を狙いを持って崩す。蛇状体、独特のうねり。
僕のイラストのルーツは日本のアニメ、漫画です。もっと言うとジョジョです。(音霊なんか正にそうですね)
そのジョジョの作者荒木飛呂彦先生の描写ルーツが、このマニエリスムである事は有名です。ジョジョを介してマニエリスムを継承していた!
全ての道はローマへ通ず……なのか…!
ミケランジェロの、言われるまで気付かなかった崩されたバランス…!
僕みたいな人はたくさんいるんでしょうけど、それにしたって感動しました。
おお…この…感動……間違いない…。来て良かった……。実物を見れて良かった……。

■SUPERFOX
丁度良い広さの落ち着くカフェバーですね。
角部屋なので開けっ放すと開放感もあります。
店主のドミニクさんは気のいいイケメンでした。
もっと冗談とか言い合いたかった…英語すら話せないばかりに…。
奥さんも親切にしてくれたし、キッズもラブリーだった。
寄った日、偶然日本語が話せる人がいて、説明が出来て良かった。
近所の学生さんにも嬉しい反応を頂いた。
English is must to me!
ドミニクさんの提案で、モチーフの楽曲を店内で流してくれる事になりました。sportifyにあるといいな…。

■チェキダマ
最終日前日、ホテルの近くに流しのギタリストがいました。
かっこいいグルーヴじゃん!としばらく聞いていたんですが、閃きました。
ちょっと離れた所で写真を加工、絵を加え、チェキでプリントして上げました。
喜んでくれたようで良かったです。
名刺を渡してSUPERFOXの展示も紹介し、「じゃあ今夜行くよ!」との事だったんですが、
その後すぐ店に行ったらなんと定休日。しまった…。
すぐ戻ったんですが、ギタリストはいませんでした。名前も何も聞いてなかったな…そういえな。
またいつか会って話が出来るといいな。
■ほか
今回は行けませんでしたが、電車やバスで1時間の所に、かのレオナルド・ダ・ヴィンチの生まれた村がありました。
調べても聞いても「何も無い」らしいのですが、その何も無いを次回は感じに行ってみたいものです。
トラブルを嫌って不使用だった公共交通機関も次回はチャレンジしたいですね。
■反省
過ぎた事だから言えますが、もう少し計画立てても良かったかも知れません。
ボーボリ庭園に行きたかった…(混雑、翌日は休み)
SUPERFOX…(Sorry,Mr guitarist)
年に一度の祭日!目玉は夜の花火!!僕はホテルで疲れて寝てました(OMG)
搭乗手続き開始時間に荷物を預けるもんだと勘違いしていて、荷物預けるの遅いよと怒られました。
あと、何と言っても英語です。英語が出来ていれば、SUPERFOXでのチェキダマも出来たかも知れません。
そんな所です。
これはワガママなんですが、12時間のフライトなら次はビジネスクラスで行きたいです。キツい。
■おわりに
既に慣れ親しんだ環境から出ると、色々な発見があります。
更に今回の旅行先はクリエイターには刺激的な場所でもありました。
大変良い旅になりました。
個展から始まり長い休みをくれた職場の皆、サポートしてくれた家族友人、多忙の中ガイドやら御付き合い頂いた横山さん、機会を与えて頂いたspaceKの木村さんに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
この経験をどう活かすか、今度どう活動するか。
じっくり考えながらパリッとやっていきたいです。
thank you for your reading.

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