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ウィスコンシン州に鶴を見に行った話

10月にの最初の週末にウィスコンシン州バラブーにあるインターナショナルクレーンファウンデーション(国際ツル財団)に鶴の見学に行った。ペリカンとか七面鳥とか、大型の野鳥を見ると心が踊る。この施設では世界中のいろいろな鶴が屋外で飼われている。10月を過ぎると来春まで閉園なので開いている間に是非行ってみたかったのだ。

世界の地域ごとに区分けされていてまずアフリカ大陸の鶴達のエリアから始まる。驚くほど身体が大きなものや冠を被ったようなカラフルな鶴、鷺サイズの小さな鶴たちを次々とみた後にユーラシアの鶴エリアに移動する。

あ、いたいた、見覚えのある頭に赤い印がある丹頂鶴。昔話の絵本や花札など、日本人にとって鶴と言ったらこの雰囲気。鶴達はそれぞれの区域に結構な深さの水辺と湿地帯を模した設備があるのだが奥の方に控え室のような建物があって見物人に疲れたら中に入るのか、そちらに食べるものがあるのか、各自自由に出入りしていて、丹頂鶴はゆっくりと建物に入って行った。きっと中に機織り機があって反物を織っているのだと夫に冗談を言ってみたけれど、きょとんとしていた。アメリカ人だもの鶴の恩返しの話が通じなくても無理はない。話の流れ上
一応、“Japanese cranes do weaving.” と説明しておいた。

ここの鶴たちは野生の鶴が怪我をしたのを保護したわけではなくて、卵を孵化して幼鳥からここで育てられたようで、それぞれの名前と生年が記されている。鶴は千年亀は万年というだけあってかなり長生きなのがわかる。10月末で一般公開が終わっても鶴達は同じエリアで越冬するそうだ。冬季は飽きないように屋内でスタッフがゲームなどのアクティビティをして過ごすと言っていたが、一体どんなゲームをするのだろう。

何故かギフトショップで日本の陶器や茶器が売られており、ちょうど最近茶筒を探していたところだったので青い和紙貼りの茶筒を一本買った。夫は鶴盛りだくさんのTシャツを購入。
この日はバラブーに行く途中でも野生の鶴の群れが畑の中に数羽立っているのを目撃して鶴三昧できた1日だった。

ところで、YouTubeに鶴の恩返しの話をアメリカ風に換えてみたらどうなるかというビデオを見つけた。出だしですでに鶴が鷲に変わってしまい可笑しい。