「女性に嬉しい」は、もうやめてほしい

よく情報番組やバラエティ番組などを観ていると「女性に嬉しいですね」とリポーターやMCなんかがコメントする。広告の世界でも、「女性に嬉しい」というワードを使いがちである。でもその言葉を見たり聞いたりするたびに、とても違和感を覚えていた。

平日の昼間の情報番組なんか、本当にこの言葉が多い。主婦や高齢の女性が視聴者として多いから、女性に寄った番組になるし、女性に寄った言葉遣いになるのはわかる。しかし、「女性に嬉しい」って、何をもって「女性に嬉しい」なのだろうか?

「デザイン性がよくて、女性に嬉しい商品ですね」
「この料理は、ヘルシーで女性に嬉しいですね」

デザインが良いことも、ヘルシーなことも男性だって嬉しい。
誤解していただきたくないのだが、別にジェンダー的ななにかを訴えたいわけではない。

この言葉を使った瞬間、この言葉を使った人が、何も考えていないのが透けて見えてしまうのが嫌なのだ。形骸化しているし、まったく機能していない言葉。でも、使うことで、なんか気の利いたことを言えた感が出てしまう「女性に嬉しい」はこわい言葉だと思った。



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