ミッションインポッシブル・ネットストーカー編

ある日、私は先輩から一通のメッセージを受け取った。
「〇〇のエリアにあるらしい〇〇を作っているお店の情報を調べてくれない?」

身バレ防止のために伏せているが、あえていうなら「千葉県の房総にある山菜の天丼を出すお店を調べてくれない?」である。なんかありそうだが、海のエリアで山菜のお店などあるのかそもそも田舎すぎて現地に行かないと情報がキャッチしづらい。詰んだ。
しかし先輩からは「確かにその店は存在している」「多分最近できたばかり」「実際見たがオシャレだった」「近くに〇〇という野菜の直売所がある」という情報のみをもらい、スマホ一つで店名すらわからないなか、ネトストをしこの店の情報を探すことになったのだ。

①Google検索、無理
場所が絞れているとはいえ、相手が何の情報もWebに出していなければまず辿り着くのは無理である。「エリア+引っかかりそうなキーワード」をちょっとずつ変えたり検索結果にソートをかけたりすること20分、断念。

②Googleマップ、いない
ではGoogleのストリートビューで何か情報は拾えないか?先輩の言っていた野菜の直売所の住所を入れ見てみたが…‥道が田舎&狭すぎてGoogleカーは来てくれなかったみたいだ。航空写真でもそれらしきものはなかった。

③SNS検索、難航
とりあえずTwitterとInstagramで調べることに。適当なエリア+キーワードでタグを検索したり現在地機能で引っかかったりしないか?と思い検索し続けるかそれらしいものはない。そもそも他の検索結果が拾われてしまいなかなかに見つからない。
しかしTwitterで「〇〇に、山菜天丼?(例)」と言うつぶやきを見つける。確かにそれは存在していること、そして何かしらで情報発信をしていることを確信。

④このエリアでなぜやろうと?
しかし呟いていた人のファボ欄にもRTにもつぶやきにもなにも情報は出てこなかった。
山菜天丼屋のSNSのアカウントも見つけられないし完全に手詰まりである。
ここでそもそもなぜこの天丼屋はここでお店を開こうと思ったのか?を考える。どう考えても何かしらの縁やメリットがないと開かない立地である。というか利益をガンガン出すという思考の場所じゃない。この情報のなさと言い、もしかして趣味でやっている?
あらためてGoogleマップをみていると、付近に地元感たっぷりの農業体験施設(例)があることに気づく。もしかしてここの関係者ではないのだろうか?

⑤施設オーナーのFacebookに写真
この施設の最新の状態を知るため、Instagramや facebookを見る。Facebookは高齢のオーナーが更新しているようでたどたどしい。
そこで一枚の写真見つける。その野菜直売所の付近と思われるところに建てた看板だ。投稿は「つくりました!」とだけかかれており、その看板には山菜天丼屋と思われる店名が載っている。
掴んだ。

⑥写真に書かれていた店名を検索し……
ついに掴んだヒントをGoogleで検索する。
Instagramのアカウントがヒットした。投稿には有効なハッシュタグはなく、アカウント名も「野菜の王国!」みたいな天丼を探す人が絶対辿り着かないものだ。
フォロワーは100人以下。アカウント開設は半年前だが、投稿回数も少なく完全に身内向けである。


こんなの………………

見つかるわけないだろ!!!!!💢💢

ミッション完了。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?