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人生で一番観た映画「銀河鉄道の夜」

「銀河鉄道の夜」は1985年のアニメ映画である。一番最初に観たのは、中学生の夏休み。
私は夏休みの読書感想文が苦手だった。
登校日、隣の席の子がもう読書感想文を終えていたので何を読んだか聞いてみた。

「銀河鉄道の夜なら、アニメ見てパッと書けるよ」

まさかこの言葉が私の人生を大きく変えるとは夢にも思わなかった。
私もパッと感想文を終わらせたかったので、早速レンタルし「銀河鉄道の夜」を観た。

何もかもが衝撃的だった。

本当の幸せってなんだろう?果たして自分は幸せなのだろうか。何も考えずに生きていた。
それから私は人の為に生きることが本当の幸せだと思いずっと生きてきた。
そのため、おせっかいが度を過ぎることがよくある。迷惑にも程がある。

何度も繰り返し映画を観る。
最後の朗読「春と修羅」をノートに書いて繰り返し読んだ。
素晴らしい朗読の虜だった。細野晴臣さんの音楽の相乗効果もあってか、かなり中毒性が高い。
今でも、悩んだり悲しい時には「春と修羅」を読む。今だに謎が多いが何故か落ち着く。

「春と修羅(序)」は、あの有名な映画「シン・ゴジラ」の冒頭、プレジャーボートの机の上に置かれている。とても意味深で、人間とゴジラの関わりを想像させるためだろうか。いろんな見解がある。

私が2016年に制作した映像作品「dancado~踊り続ける」のラストにエスペラント語を使ったのはこの映画に多大な影響を受けた為である。(映画ラストにエスペラント語の文章が出る)
dancadoは、何故踊り続けるのか?何故映像を撮り続けるのか?をテーマとしている。これはまたこぼれ話に書くとする。

そして5年前、我が家に青い猫が来た。ブリティッシュショートヘアという青毛(ブリティッシュブルー)の猫はまさにジョバンニである。(名前は違うけど)

※top画像は名古屋港の夜空

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