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晴れ女が天気の子2回目を観てきた。(新海誠監督舞台挨拶 後編)

このnoteは晴れ女が天気の子2回目を観てきた。(新海誠監督舞台挨拶 前編)の続きです。

※映画「天気の子」の内容ネタバレを含みますのでご了承ください。

新海監督はこう語った。

大ヒットした「君の名は。」の次の作品は出来るだけ多くの人が関わるテーマを考えていた。
天気なら、全ての人が関係している。また関係していないと思っていても自分たちの行動が天気を大きく変えている環境問題と深く関わりがある。

そして、何かについてSNSで書くと叩かれて炎上ということも度々起きている。

正しい事が言えないのが窮屈。

間違った事を言ったらいけないのか?
劇中の中で、ホダカは天気よりヒナを選ぶ。二人にとって良くても、他の人からしたら迷惑な話。でも、エンターテイメントならありだと思った。
言ってはいけない事を叫ぶ主人公を描きたかった。押し付けがましくなく、ナチュラルに訴えかけてくる。細かい描写に沢山の思いが込められていた。
ヒナの役を演じた森七菜さんは

目のつけどころがシャープですね。

すぐさま監督に古くない?と突っ込まれていた。2000人の中から選ばれた森さんと醍醐さん。醍醐さんはまるで宝くじに当たった気分だったと話した。

劇中で、使用されなかったセリフが披露された。
ホダカが駅の中を駆け抜けて行くシーン。

「俺は・・あのとき・・どうして!!」

醍醐さんは大変熱が入っていた。監督は、お客様にホダカの思いを想像してもらいたくてカットしていた。
どうして「晴れてほしい?」と言われて「うん」と言ってしまったのだろうという気持ち。後で観客にこれは正しい選択だったのでしょうかと問いかけていた。

もうひとつ、ヒナが空の上で悲しむシーン。

「もっと・・ずっとずっとそばにいたかった・・」

絞り出すような切ない声。醍醐さんはインタビューでこのシーンが良かったとさんざん答えたのに本編でバッサリカットされていて驚いたそう。

アフレコが上手く行かないときは「どこみてんのよ!」のくだりを何度かしていたそう。二人とも楽しそうだった。

この後15分くらい質問タイムが設けられた。皆さん積極的。
作品の内容に関する質問よりは、映画制作中のエピソードや岐阜をどう思うか、実際自分たちがこのような状況ならどうするかといった事だった。
内容はもちろん興味あるだろうけど、制作する人への興味が強いと感じた。
魅力的な人間から産みだされる作品なのだな、と実感した。私は制作する側でもあるので肝に命じた。

最後は主題歌の「愛にできることはまだあるかい」を二人が披露して舞台挨拶は締め括られた。

制作陣の生の声を聞けるのは貴重。
忙しい中、本当に遠い岐阜まで来ていただいたことに感謝。
きっと車移動で岐阜観光出来ずに終わってしまっているだろうから次回はぜひ、聖地巡礼しに来てほしい。お待ちしております。

※top画像は御嶽山。

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