私はこの数日悩んでおりました。

ちこちゃんのおやつなどをよく見に行く
職場近くのペットショップに、
最近、ブリーダーから流れてきた
元繁殖犬猫が里親募集されているのです。

ちょっと高級を売りにしているそのショップ。
たまにミックスの和猫ちゃんなども見かけますが、
多くは6～7歳のまだまだ元気そうな
純血の子たちばかり。

そういう子は入店してもほどなくして
お迎えが決まっているようです。

しかしその中に1匹、
10歳の女の子で目は真っ白、
心臓が悪く寝てばかりの
チワワちゃんがいました。

私は1か月くらい前から見ていて
とても気になっていて、
ついに先日ちょっと遠方にいる
保護活動をしている知り合いに
お願いしようかと考え、
費用面などの打ち合わせをしていました。

その過程で、
自分がお迎えした方が良いのではないだろうか。
しかし、平日朝から晩まで働く独り身で
高齢の病気の子をしっかりケアできるか、
ちこちゃんとの相性は大丈夫か、
などと悩んでおりました。

かかりつけの動物病院にも相談しようと
思っていたところでした。

本日午前、仕事の合間にショップに行って、
お迎えの意志ありと伝え、
保険のことを調べてもらって
明日にでも聞きに行こうと思っていた矢先。

ショップから電話があり、
その子のお迎えが決まったといわれました。

実は数名が、その子のことを気にしており、
お迎えを悩んでいたそうなのですが、
そのうちのおひとりが
ついに決断されたのだとのこと。

私はとてもうれしくなりました。

もちろん、元繁殖犬猫の
ショップ流れというものに
眉をひそめる人もいることでしょう。
まして、もうどれくらい生きられるかわからない
疾患持ちの高齢の子に「価格」をつけて
ショップに出すなんて、とんでもないと
思う方もいるかもしれません。

しかし、このショップは、
先ほども書いた通り、割と高級路線で、
それなりにお金のある人が訪れるところです。

ブリーダー流れの子らには
一律66000円の「譲渡費用」の支払いが
必要ですが、
これくらいの値段を払えるくらいの人に
しっかり見てほしいという意識なのであれば、
悪くないと思っています。

このチワワちゃんは他店舗に半年くらいいて
全然お迎えがなかったところ、
札幌の都心の店舗に来て1か月で
お迎えが決まりました。

それを考えても悪くなかったのだと思います。

今回の件でネットを見ると
動物愛護法の改正で
ブリードできる頭数や年齢に制限が出たせいか、
市場には元繁殖用の子たちが
多数流れているようです。

こういう子たちの行き場を
きちんと作ってあげることも
動物の保護のひとつではないかと
自分は思っています。

そして、もし本当に困っている子と出会ったら
私は引き取ってあげたいと思うのでした。

今日のことはなんだかうれしすぎたうえに
気が抜けたのか、
ショップの方から連絡を受けたあと、
疲れがどっと出て頭が使い物になりません。

おやつばかりバクバク食べてしまいました。

それくらいうれしいことでした。

チワワちゃん、幸せになるんだよ。