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大阪グルメ?謎の豚天

Googleマップで、家の近くにイオンがあるのを見つけました。大きな無印良品のフロアがあるらしい!家財道具もまだまだ足りないし、早速息子と娘を連れて行ってみることにしました。

場所は堺の北のほう。ロード沿いの店が立ち並ぶ中、一段と存在感のあるグレーの壁が目印です。

目印です…とは言ってますけど、例によって入口は分かりません。ぐるぐる2周したら、警備員さんが「どこ?」と聞いてくれたので、「無印!」と言ったら最寄りの駐車場に誘導してくれました。この大きな建物の入り口を目的地で変えなければならない感じ、東京都心の巨大駅の使い方に似ています。

大分の自宅にあるものと同じ机と、掃除用具などを購入し、「お腹すいた」という娘に促されてフードコートへ。フロアを囲むように店のブースが並ぶお馴染みの光景が広がっています。うんうん、こういうお作法のわかるところは安心ですね。

息子はちゃんぽん、娘はラーメンで安定の布陣。私は天ぷら定食を頼みました。

店員さん「はい、天ぷら、どっち?」

わたし「え?何種類もあるんですか?」

店員さん「海鮮と豚天」

豚天?聞いたことありません。

わたし「じゃ、豚で」

好奇心強めの50歳です。待っている間に調べたところ、豚コマを味のついた天ぷらの衣で揚げたもののようです。大阪発祥と思われ西日本で多く食べられるそう。へぇ〜知らなかった!大分では食べたことはないですね。天ぷらといえばとり天ですからね。

お味は?というと、薄切りのお肉が層を作っているところに、味のついた衣がパリふわっと絡んでいて中華風のフリッターみたいな感じ。酢醤油がついているのですが、市販品ではなくすだちをお店で絞ってフレッシュなものを作っているとかで、大変風味が良く美味しかったです。ただ量が多いかな?値段から想像していたより多めでちょっと持て余しましたが、まあこれは人によってはプラスポイントでしょう。

もうひとつ、驚いたのが添えてあった卵の天ぷら。卵を天ぷらにしているのも驚きましたし、中身が半熟なのも予想外でした。娘と分けっこしようとしたのですが、皿の上の網の上で半分に切ってしまい、黄身がほとんど網の下に落ちてしまうという大失態。娘も綿菓子を洗ってしまった時のアライグマみたいな顔になってました。

しかしイオンは砂漠のオアシス、もはやインフラですね

どこの地域に行っても郊外にイオンがあり、同じ風景になってしまうなどという識者がいますが、しかし、知らぬ町に来て、どこに何を売っている店があるか分からない移住者にとって、同じお作法が通じるイオンやコンビニがあるということは大変有り難いことです。

特に大都会だと車で行けばピューっと過ぎてしまう範囲にすごく多くの人がギュっと詰まって住んでいて、「あっちは北だ」「あいつらは南だ」「あそこは京都に近いから」「あそこは電鉄の人が開いた土地だから」「道一本入るとデンジャーゾーン」とかお互いに言い合ってたりするので、うっかり足を踏み入れるのも緊張します。いつまでも観光客用のお店でご飯を食べるわけにもいかないし、どこかで「ここのライフスタイルに染まる!」という場所を決めないといけないわけですよ。その一歩となるのが、その地域にあるイオンだと思うんですね。

セルフレジの使い方や、買ったものを食べていいところ、ダメなところ、スマホの充電の出来る場所などは全国共通で、適度に専門店街などに地元のものが入っているイオンは、町歩き初心者に最適の場所です。人が増えないと悩んでいる地方自治体の方、地域の個性を出したブランディングを…とか言って、今からお土産用のお菓子とか作るぐらいならイオン誘致しましょう!地元に圧をかける地域おこしをしたところで移住者は来ません。そこに住んだら仕事はお菓子工場かーと思われるだけです。

正直、大分にいた頃にはこの商品はここ!と買う店が決まっていたので、イオンにはあまり行くこともなかったのですが、大阪では当分イオンに日参したいと思います。

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