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有田陶器市に行きました(自走)

九州に住む友人と有田陶器市に行くことになりました。

なりました…と言っても、大分からの参加だった例年と違い今回は大阪から、それもほんの1週間ほど前に決めたため泊まるところもなく、ノンストップ自走というスケジュール。

無茶だおいやめろ50歳!という声が八方から聞こえたので、さすがに九州で一泊プランに切り替えたものの、全行程1980キロは縮まりません。Googleマップを見ながら混んでいる時間帯を避けるようにルートを組み立て、前日23:00から出発することにしました。

夜中のうちに大阪市内~阪神高速を抜け、24時間営業のコンビニが付いているサービスエリアの多い山陽自動車道に入ります。兵庫まで抜ければ一安心、明け方まで仮眠をとって一路九州へ。予定通り朝7時までに関門海峡を渡ることができました。

-が、順調だったのはここまで。九州に渡ったとたん、黒雲が空を覆いぽつぽつと大粒の雨が降り始め、道が混んできました。10時ごろには会場について、友人らと合流する前にポーセリア博物館を見て回るつもりでしたが、このままではランチにも遅刻しかねません。というか、こんな大雨で陶器市の露店はどうなるのでしょう?

しかし、持つべきものは地元の友達。ちゃんと雨の日のプランも用意してくれていたのでした。さすがに多くの露店や出店は片付けらえていたのですが、窯直営の店舗は元気に営業中。近隣の土産物店やカフェも陶器市の客を見込んで、いつもは土日祝日休業の店も開いているとのことで、有田焼の器で食事のできるカフェ(龍泉荘 奥の院 木もれ陽)と、山の中腹の窯の直営店、それから直営店がショッピングモール状に並んでいるアリタセラに連れて行ってもらいました。

有名な「トンバイ塀」のある裏通りにも行きました。

「トンバイ」とは、やきものの窯を作るときに使う耐火煉瓦のこと。窯を壊すとき廃トンバイがたくさん出るため、何かに使えないかということで塀の材料にしてみたのが始まりらしいです。塀の下部だけに埋められたもの、トンバイが見えないように表面を塗り固めたものなどいろいろなパターンがあるようで、レンガ色でいかにもというものは比較的新しいものだそう。

雨が降っていたせいか、陶器市開催期間中だというのに、人影もまばらで趣のある雰囲気でした。有田焼柄の紙コップでコーヒーを供してくれる「CAFE DE ARITA」も一軒だけでしたが営業中で、暖かいコーヒーにありつくこともできました。

お祭りムードで露店がにぎわう有田陶器市も楽しいですが、雨の中ひとつづつ店舗や窯元を訪問するのも面白かったです。またなんでもない日に訪れてみたいと思いました。


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