一年経たずに成増から引っ越した

初めて社会人になるとき、
通勤もそこそこしやすい場所として、
東京都板橋区の成増という地を選んだ。
(それでも職場まで45分ぐらいはかかったが)

実家が成増から近かったのもあり、
多少の安心感もあったのかもしれない。

結局は、職場に近い物件よりも
なぜか成増の物件を選んで、
住むことにしてしまった。

ただ、今思うと、
この物件は完全に外れだったと感じている。

どういうところに住んでいたか

住んでいたところの、
基本情報はこんな感じだ。

3階 (5階建て)
東京都板橋区成増5丁目
鉄筋コンクリート
18.90m**2
南西
角部屋
築27才年
1K
賃料5万3000円 管理費等5000円
駅徒歩10分ぐらい

これだけ並べると、
割といい物件に感じるかもしれないが、
こうした資料の情報からは、
わからない物件のデメリットが
住んでみることで明らかになった。

実際、それが原因で引っ越しを決意したのだから。

なぜ引っ越したか

では、なぜ引っ越したのか。
一言で言うなら、
騒音である。

加えて生活スタイルの変化により、
通勤の必要がなくなったというのも
大きいかもしれない。

実際、通勤していたころは、
そこまでこの物件のデメリットに
気づかなかった。

騒音がひどい

この物件は、
鉄筋コンクリートなので、
建物的には、防音性は高いはずだった。

しかし、住んでみると、
木造ばりに周囲の音が聞こえる。

この物件は、住宅街にあるが、
目の前に狭い道路があるため、
時たま車が通る。

まず、この車の通る音は、
必ず聞こえる。


最近たまに見かける、
すいすいと進んで
ほとんど音がでない車の、
かすかな走行音ですら聞こえる。

そのため、けたたましいバイクとか、
救急車とかが通ったときは、
部屋の中は、その騒音で包まれて、
テレビとかの音もすべてかき消される。

いちど、近所で火事があった際、
夜中の3時ぐらいに、
大量の消防車がサイレンを鳴らして来たときは、
大空襲でも来たのかと思うぐらいの迫力で、
もちろん、そのすさまじい騒音で叩き起こされた。


だが、車の走行音などは、
まだかわいいもんである。

個人的に、引っ越しを決意するほどに
耐えられなかったのは、
話し声とか奇声である。

基本的にこの物件は、外の音は
すべて聞こえると言っても過言ではない。
(3階なのに)

そのため、もちろん外を歩いている
話し声も聞こえる。

まず、朝はゴミ出しとか犬の散歩の
おばちゃんの会合の挨拶で、
目を覚まされる。
(おばちゃんの声は、普通よりもなぜかでかい)

そして、11時ぐらいには、
近所の保育園から散歩してくる、
幼児の黄色い声が聞こえてきて、
仕事の集中力を乱してくる。

そして、3時ぐらいには、
下校中の小学生や中学生の
元気いっぱいの奇声が聞こえてくる。
(ちなみに4時半とか5時ぐらいに聞こえる、
良い子はお家に帰りましょうというあほくさい公共放送もうるさい。
もっとうるさいのは、巡回している胡散臭い不用品回収車の
アナウンスだが。)

そして20時ぐらいになると、
今度は酔っ払いとか、
治安の悪そうな若者の奇声が、
聞こえてくる。

もうなんでも聞こえちゃうのだ。
1ミリも聞きたくないのに。


そして最後の追い打ちが、
隣の人の騒音である。

これについては、
賃貸ならある程度は仕方ないのかもしれないので、
これが理由で引っ越したいとまではならなかったが、
地味に結構気になった。

特に、隣の人のアラームの音や、
LINEの振動音などが聞こえたときには、
思わず耳を疑った。

ただ、それでも隣の人は日中は
いないことがほとんどだったし、
たまに一日いないこともあったので、
騒音の機会は圧倒的に少なかったのが、
不幸中の幸いだった。

時たま帰ってきているときは、
話し声とか、テレビらしき音が、
普通に聞こえていたので

もし隣の人が二人暮らしだとか、
在宅ワークとかの人だったら、
こちらの騒音ももっとひどかったかもしれない。

改めて言うが、
この物件は鉄筋コンクリートである。

それでこれなのだ。

木造の実家のほうが、
まだしっかり防音されていたと強く感じる。

キッチンが古く狭い

これは、住み始めたばっかりのとき、
自炊を頑張ろうとしていた時期に
気になったことである。

正直今は、そこまでクリティカルな問題ではない。

広ければありがたいなってぐらいの温度感である。

ただ、1kでキッチンが細長い廊下にあるため、
収納には大変こまった。

そのため、つっかえ棒を使うしかなかった。

何か料理をする際、
一時的に置く場所が必要だと思うが、
そういったスペースは一切なかった。

まあでも、これは23区内でこの家賃ということを
考えると、割と一般的なのかもしれない。

排水口の臭い


排水口の臭いが気になった。
住み始めても改善されず、
液体とかを撒いても変化なし。

あと、トイレがややつまり気味なのも
気になった。(しっかり流れるが、
急にボルターガイストみたいに、
追加で水が流れる現象が起き、
地味にこの騒音もきつかった)

立地の悪さ

この物件は、少々いびつな場所に建っている。

南向きの方は、三階なのだが、
西の方は、坂の途中にあるのだ。

つまり、西の窓は、
実質的には、一階のような感じなのだ。

(この立地の悪さも騒音を助長していたのかもしれない)

そして、坂といっても、
かなり広い階段になっており、
降りる人と昇る人が行き来できるぐらいの
ゆとりがあった。

そのため、この階段には、
階段トレーニングみたいなことをする、
ランナーが押し寄せ、
降りたり昇ったりを繰り返していて、
うるさいことこの上なかった。

一度ひどいときは、
20人ぐらいの集団が、
その階段で部活のトレーニングのようなことをし始めて、
我慢の限界だったので、
警察に通報した。

階段の走行音だけならまだしも、
そこにぺちゃくちゃ喋り散らかしている騒音が
加わったら、いくらなんでもきつすぎる。

あとは、その階段は、
ちょうどたまり場として
絶妙なスペースのようで、
治安の悪そうな若者が、
夜とかにその階段で騒いでいることもあった。

また、成増という土地自体が、
坂が多い地域であり、
駅に向かうにも、
2回ぐらい坂を降りたり昇ったりしなきゃならず、
結構疲れるというのもマイナス点だろう。

まあ、個人的にはそんな些細なマイナス点など、
気にならないレベルで騒音に悩まされていたが。

外国人が多い

先述したとおり、
外の音はだいたいなんでも聞こえる。
(よほど静かに歩いている音は聞こえないが)

そのため、一日に一回は、
異国語の奇声や話し声を耳にする。

成増は、23区の中では、
家賃が安いエリアなので、
外国人も住みやすいのだろう。

マナー良く住んでくれる外国人であれば、
1ミリも問題ないが、
成増の場合、どうもそうではなかった。

先述した治安の悪いたむろ集団や、
外の奇声でいらっとするとき、
窓を開けて主を確認すると、
残念ながら7割ぐらいの確率で、
外国人だった。

一度ひどいときは、
夜中の22時ぐらいに、
外で、スピーカーをオンにして、
誰かとずっと電話している外国人がいて、
時折、騒いだり、奇声を発したりもされたので、
寝られず、警察に通報しようか迷ったぐらいである。

あと、個人的に嫌だったのは、
スマホで音楽を大音量で垂れ流し状態で、
例の階段でトレーニングしている、
外国人
だった。

その人は、定期的に来ていたし、
階段トレーニング仲間のようなものもいて、
その度に、スマホのスピーカーから大音量で音楽を
垂れ流しながら走り回っていると思うと、
嫌で嫌でたまらなかった。

とにかく、階段を
通行以外の目的で使うのをやめてほしかったのだが、
あまりにもそういう目的で使う人が多すぎて、
挙げ句の果てに屯して、
騒いだりする奇声や騒音がもろに直撃する物件に
住んでいたということになる。

なぜ騒音を忌避するのか

正直この物件は、日当たりはいいため、
こうした騒音が気にならない人にとっては、
家賃も手頃なので、いい物件なのかもしれない。

だが、私には騒音を避けたい理由があった。

一つはリモートワークの会議中に騒音が
入ると、聞き取れなかったりするため。

もう一つは、勉強することが多いので、
ちょっとした騒音がどうしても気になってしまうため。

そして最後は、最近はオンラインテストが増えてきて、
資格試験なども家で受けることも多いので、
そうしたときに騒音が入ると、
試験に差し支えたり、最悪の場合不正行為として
認定される危険性もあり、
精神衛生的によくなかったため。

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