ギューニャン 第八話 ギューニャン宝探し篇

ギューニャン 第八話 ギューニャン宝探し篇 

 ギューニャンは宝を探したくなりました。「どこかに何かがあるんにゃ」
 でも宝ってなんでしょう? あなたの心ですか? いいえわかりません。ギューニャンだってわからないのです。
「行くんにゃ」
 ギューニャンは世界中を探し、宇宙中を探し、あなたのお腹の中も探しました。そしてわかりました。
 「お宝が、無かった!」
 そう、お宝は、無かったのです。
「ギューニャンは哀しい、かニャンしい、えーんえーん」
 ギューニャンは街角で泣いていました。そんなギューニャンの周りには、人々が集まってきました。
「なんだなんだ、見世物か? 泣きギューニャンとは珍しい」
「そこな牛猫の娘、何がそんなに哀しいんだ」
「ギューニャンのお宝が無かったにゃん、そしてお宝はどこにもないニャンて、生きていく楽しみが無くなったにゃん」
「お宝が無くなった? 泥棒か?」
「違うにゃん、無いから無いニャン」
「内科じゃない?」
「わからない、じゃないか?」
「英語じゃないか? Knight Karat Night そうだろう」
「えーんえーん」
 えんえんと泣きつづけるギューニャンに声をかける少年がいます。
「どうしたのギューニャン」
「あっ君は」
「うん僕は」
「誰?」
「うん僕はね、誰なの?」
「ギューニャンわからにゃん」
「僕もーわからにゃんにゃん」
「えーん、誰もわからにゃんよー」
「えーん、僕もわからにゃんよー」
「えーんえーん」
「えーんえーん」
 二人が泣くばかり、見物客は頭が痛くなって耳を押さえてみんなどこかに行きました。
「ギューニャン、嫌な人達はどこかに行ったよ」
「ほんとにゃんか」
「僕はコロンタ、ギューニャンの牛乳のファンだよ」
「ファン?! 牛乳にファンがいるニャンか」
「そう、不思議に甘い牛乳でビックリだよ、砂糖はいれてるの?」
「佐藤くんは入ってるかもしれない」
「佐藤くんが入ると甘くなるの?」
「佐藤だけににぇ」
「佐藤くんを牛乳風呂に入れて、佐藤くんの出汁をとった牛乳なの?」
「そういうことになるかもしれないにゃ」
「すごい! そんな牛乳があるなんて知らなかった!」
「ギューニャンも知らにゃカッター」
ギューニャンは刃物を振り回す動作をしました。
「わあ!」
 コロンタは痛みを感じたリアクションをして倒れました。そこに通りかかった犬のおまわりさん「殺人罪で死刑わん」
ギューニャン「エアカッターで死刑にゃん?」
「エア? メーカー名わん? どこのメーカーでも死刑わん」
「ギューニャンの心のメーカーでも死刑にゃのにゃんて」
「ココロノ、知らないメーカーわん、しかし死刑わん」
 倒れたコロンタが起き上がって言います「ゾンビー」
 犬わりさん「出たな化物」言うが早いか銃で撃ちました。
「嘘……警察官に殺されるなんて……」
「犬のおまわりさんは、3辺まわってワンワン言うだけで、警察官じゃ無いわん」
「ニセ警官だったのか……」
 コロンタは死んでしまいました。ギューニャンは、わーっと泣き出して
「ひどいひどいひどい、にゃんでにゃんで、にゃんで」
「ゾンビは倒さねばならないわん、それがゲームから学んだこと、ゲーム脳は病気だから罪にならないのだわん」
「嘘つきー」
「わんわん、殺人罪が何を言う、それ」
 バンバン音を鳴らして銃でギューニャンを撃つと、犬のおまわりさんは帰っていきました。
 後に残された二人の遺体。それは腐って、土に栄養をもたらし、たまたま埋まってたギューニャン牛乳の木の種に芽を出させ、二つの実をならせました。実は大きくそだち、大きく大きく、大きすぎるくらい大きな実になって、中からギューニャンとコロンタが生まれました。
「生き返ったにゃん」
「生き返った」
「よかったにゃん」
「うんよかった」
「運も良かったにゃん」
「命があって良かったコロン」
「あ、この命が、お宝にゃんだね」
「そうだね」
 二人はそうして命というお宝を手に入れて、犬を退治し、遊んだり、遊ばなかったり、たまたまお互い暇なときだけ会ったりする、そんな不思議な友達になったのでした。
 おわり

ギューニャン第八話「ギューニャン宝探し篇」 終



次回予告、「第九話 ギューニャン食い道楽」乞うご期待!

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てりりくん

週刊「ギューニャン」

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