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#10.譜面が初見で読めたなら‥

ピアノ譜面のように二段ある譜面を初見で読むことは、私には不可能です。でも歌譜面にコードが付いているものであれば読みたい!

約20年以上現役クラブ歌手をしております平山テリです。

始めは初見で歌譜を読むことなどできると思っていませんでしたし、ピアノを習っていた子供時代には譜面を読む事が嫌いでしかたありませんでした。

赤坂の歌楽歌良屋に、シンガーとして働かせて頂き始めたのが、大学卒業後上京してから。その当時はピアノトリオのプロミュージシャンがショーの伴奏をしてくださってました。
お客様がお歌いになりたい場合は、そのピアノの先生にお願いせねばなりませんでした。
当時、オーナーがカラオケを入れることを嫌っていたそうで、生伴奏で行っていたようです。
最初はピアノの先生にお願いしていたのですが、「ピアノ弾けるんだからテリーが弾けば?」と言われ、できない中、トライし始めたという次第です。
これが本当に読めなくて読めなくて大変でした汗。
20〜30才年上のお客様のリクエスト曲は、知らない曲ばかり。本気の初見です。
テンポもわからないし、どんなリズムかも知らないわけです。お客様なのに、お客様にご迷惑になるような伴奏しかできませんでした。その当時の皆様には心から謝罪申し上げたい思いで一杯です。汗。
何度もトライしていると、リクエストの多い曲にはだんだん対応できるようになっていきました。本番での修行が一番身になるのでしょうか。必死で曲を始めて、なんとか終わりまでもっていく、、、。そんな感じでした。そんな30才前後の私をお客様は温かく見守ってくださり、怒る方は1人もおられませんでした。本当にありがたいとしか言いようがありません。逆に
「テリーに伴奏してもらいたいから来たよ。」と言って頂き恐縮した事を覚えています。
知らない曲の場合、鼻歌でお客様に少し歌って頂きます。そうすると、大体のテンポと雰囲気がわかります。
でもキーの変更(移調)だけは、どうしてもできないので男性のお客様には男性の曲を、女性のお客様には女性の曲を選んでいただく事が必須でした。
これを言い忘れるとえらいことになります。
知らない曲を1音上げで弾くという地獄の状況‥‥。
そんな時は謝罪して曲を変更頂いていました。
ジャズ曲、演歌をお歌いになる方が多くおられました。
特に、ジャズ曲の中でもシンプルなコード進行の曲が多かったのでとても助かりました。ちょっとおしゃれなコード進行ですと、フラット5などでてきて、パニックでした。
そんな時は、ベースの音だけひいて、譜面を直すフリをしていました。ごまかしのテクニックです。汗。
そんな何年かを過ごして、かなり初見で読めるようになりました。
それから、リズムの雰囲気をだすバッキングを、低いレベルでの私にでもできそうなリズムで練習して、なんとか今に至っております。
初見も、続けて譜読みしていないと読めなくなります!
今でも生徒さんの新曲は初見で汗をかきながら読んでいる私です。
やっぱり継続は力なりですね!