ゲーム版lainを紹介してみる


lainって何?

皆は「Serial experiments lain」という作品をご存知だろうか?1998年にゲーム、アニメ、雑誌が同時進行で制作された、タイトルの通り実験的な試みが多く行われたメディアミックス作品である。
アニメ版が有名で、「カルトアニメ(公式自称)」と呼ばれるくらいには内容が尖っている。だが、この作品には不思議な魅力がある。当時のアングラな雰囲気、今を予言したかのような先見的な発言, 描写の数々、精神を抉るサイコホラー、哲学を絡めた思想、果ては陰謀論までも取り扱うまさにカルトアニメを自称するにふさわしい内容となっている。
しかし、自分が取り上げるのはアニメの方ではなくゲームの方である。ゲームの方はアニメを超えるサイコホラーとカルトな描写があるとの事だ…しかもアニメ版と内容が全く異なるときた。これはやるしかないと思うのだが、現在ゲーム版lainはとんでもないプレミア価格で市場に出回っている。駿河屋の価格は現状11万円と完全に「カルトの中の闇」という状態である。

し か し 、私 は 購 入 し ま し た

もはや都市伝説クラスのゲーム内容を明らかにするために。

ゲーム概要


説明書に書いてあった概要をざっくりまとめると
『舞台は仮想ネットワーク空間、ネットワークにアクセスしてインターフェースに散らばった「岩倉玲音(イワクラレイン)」に関するデータを集めるゲーム。ただし、データは断片的かつ時系列も曖昧で真実か虚構か判別出来ない内容となっている。』
とのことだ。既にやばい雰囲気が漂っているが、
ゲーム画面は↓のようになっている

円柱状のサイトとなっていて、横に長い楕円がデータファイルである。サイトは上に行けば行くほど現在のデータになっていく。サイトはA、Bの2種類あり、Aは1~22の階層(以降は第n階層と表記)、Bは1~13の階層で構成されている。真ん中の少女が「ペルソナ」、このサイトのナビゲーターである。動きが多くて可愛い。

内容

一応紹介用に書いているのでネタバレはせずに行こうと思う。
玲音に関するデータとは、カウンセラーの柊子が玲音に対して行っているカウンセリング、カウンセリングのカルテ、柊子の日記、玲音の日記などの音声データと映像データでほとんどが構成されている。
徐々に玲音や柊子がどういう人物なのか、なぜ玲音がカウンセリングを受けにきたのかが、データを見ていくと分かってくるシステムである。
超ざっくり言うとミステリーのような感じだが、ストーリーにはサイコホラー的な一面も盛り込まれている。断片的なデータであるからこそ出来るような表現もなされているため、世界観とマッチした素晴らしいシステムと言えよう。
しかし…進めていく内に何かがおかしい事に気付き始める…サイトの1番上で待ち受ける結末にあなたは…
と言った感じ。

…興味をそそるように書いてみたものの、ストーリーに関しては閲覧注意である。狂気に溢れているし、玲音の心理描写はかなり心に来る物もある。知る人ぞ知る最強の鬱ゲーとも言われるくらいにはやばい。
そして何より内容がくっっっそムズい。マジで訳分からん!専門用語ばっかりの会話データとかは脳内メモリを圧迫してくる感覚がする。よく分からんけどこんな感じなんだろうなあという気持ちは誰でも一緒なので、そこに関してはあなたの好奇心にお任せさせて欲しい。

手軽にゲーム版lainを味わう


興味を持ってくれたあなたには買え!とは絶対に口が裂けても言えないので、実況動画をオススメしいたと思う。

「FOS /エフオーエス」さんの実況動画↓

というか普通にアニメ版を観るのをオススメする。アニメ版はゲーム版に比べたら圧倒的に鬱描写も少ないし、話の内容も伝わりやすい。でも、dアニメくらいしかやってるのが無いから気軽に勧められないんです…悲しいかな…(2023/10/8時点)

あとは海外有志が作ったLainTSXである。簡単に言うならwebブラウザで遊べるゲーム版lain。
プレイ出来る感触も味わえるし、なんと言ってもサクサク動く。PSでプレイした人にしか分からないが、ゲーム版lainのレスポンスの悪さはとんでもない。ボタンを押してから3秒経たないと円柱が回転してれないのだ… その弱点無しに遊べるのはかなりいいと思う。

lainTSX↓

まとめ

これを読んでくれてlainに興味を持ってくれると嬉しいです。内容はアニメもゲームも難解だけど、だからこそ考察とかが楽しくなる作品だと思います!
あなたの考察が観れる日を楽しみにしています。
ここまで読んでくださってありがとうございます!


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