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#1662 教師は内職してはいけない

教師は学級経営のゴールとして、「自治的学級集団」を目指すと思う。

自分の学級が「自治的学級集団」となれば、教師は「楽」になるだろう。

学級生活で問題が起こっても、子どもたちは自分たちで話し合い、問題を解決するだろう。

授業においても、教師は冒頭で課題を与えるだけで、あとは子どもたちが自分たちで学習を進めるだろう。

つまり、教師は「フリー」状態になることが多くなる。

しかし、しかしである。

この「教師のフリー状態」は、何でもしていい時間ではない。

いくら学級を「自治的学級集団」にしたとしても、子どもたちの学習や生活を見守り、評価をし、必要な指導を継続していかなければならない。

にもかかわらず、子どもたちに「自治的活動」「自律的学習」をさせて、その間に教師が「内職」をするのはどうなのだろうか?

宿題の丸付けをしたり、校務分掌の仕事をしたり、研究論文や書籍の原稿を書いたり・・・。

これでは本末転倒である。

学級を「自治的学級集団」にするのは、子どもたちに「社会的自立能力」「協働的問題解決能力」を含めた「資質・能力」を育むためである。

それなのに教師が「内職」をしていたのなら、教師がフリーになるために、「自治的学級集団」をつくっているようなものでる。

子どもたちを、「教師の自己実現の道具」にしているようなものなのである。

教師はいくら自分がフリーになっても、子どもたちの学習や生活を見守り、評価をし、必要な指導を継続していかなければならないのだ。

「自治的学級集団」を自分の都合のいいように使ってはいけないのである。

子どもたちの「幸せ」のために、指導と評価を続ける教師になっていきたい。

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