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#1624 自己評価と相互評価の往還

これからの時代の授業は、「自己調整学習」が基本となっていくだろう。

その自己調整学習を進めていく上で欠かせないのが、子どもの「自己評価」である。

自己評価を続けると、以下のようなメリットが生まれる。

・自分で自分を伸ばす力を得る
・他者の視点を得る
・自信をもてる

このような自己評価を進めていく上で必要な要素を挙げていきたい。

➀自分が決めた目標
②自己評価の目的
③自己評価材料となる事実
④自己評価基準
⑤相互評価

以下に詳しく整理していく。

➀自分が決めた目標

まずは、自分で自己の学習目標を設定することがスタートとなる。

この目標に向かって学習を進めることで、終末には目標に対する「結果」「プロセス」を振り返ることができる。

②自己評価の目的

「何のために自己評価をするのか」という根本を、子どもたち全員が把握しておく必要がある。

そのため、「自己評価の目的」は教師が繰り返し伝えていくようにする。

③自己評価材料となる事実

自己評価をするためには「材料」がいる。

それは自分が獲得した「学習内容」であり、学習に関する「事実」である。

自分のノートやデジタルワークシートに書かれている記述が「事実」となり、それをもとに自己評価をすることができる。

④自己評価基準

自己評価を進める上では、「基準」が重要となる。

ルーブリックのような段階を踏んだ基準が望ましい。

これを学級全体で共有し、自己評価の際に参考にさせる。

一番レベルの高い段階には、「既習活用」の要素を入れるようにする。

「既習活用」は「学習の転移」に関するものであり、レベルが高いからだ。

⑤相互評価

自己評価には、「他者の視点」が欠かせない。

なので、自分以外である他者からの評価も勘案してもらう。

相互評価の取組をすることで、「教師役」が増え、「学び合い」が自然と発生していく。

さらに、自己評価と相互評価が往還するようになり、最終的に自己評価の質が高まっていくのである。


以上、「自己評価」を進めていく上で重要な要素を整理した。

ぜひとも、自己評価と相互評価を往還する実践を進めていきたい。

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