私は記憶を辿って

あの緑色の電車に乗って

ある場所へ向かった

そこにはもう何も無いと

分かっていたのに。

何故か

そう感じて身体が動いた。

目的の場所へは遠回りに行く

端的に行けば早いが

記憶の一つ一つを

辿りたい。