【MD】俱利伽羅天童採用型烙印ビーステッド【構築解説】

こんにちは、田中ターナーです。

いきなりですが、初日にマスター5に到達しました。

新規制の発表で、ピュアリィが最強な状態でDCが行われることになり、ノアールから避けては通れないことが確定しました。
そのため、現在自分は以前紹介したシャドール型と別のアプローチでノアール突破を試みています。
今シーズンのランクマは倶利伽羅天童を試すことに決めていて、相当使い勝手が良かったのでNoteにまとめることにしました。

これまでの記事と比べてスピード重視で仕上げたため細部はまだ詰めきれていないですが、かなりポテンシャルを感じるカードでしたので是非ご一読ください。

使用構築について

今回ランクマで用いた構築がこちらになります。

漢のGうらら0枚構築

主な採用札と採用理由について説明します。

メインギミック

・アルバス
天底でも回収可能なため2枚で十分と判断。

・アルベル、開幕、烙印融合
最強初動のため最大枚数採用。

・ビーステッド
盤面形成の肝となるルベリオンは3枚。
誘発としてのビーステッドがさほど妨害にならないため枚数絞りました。マグナムートは先行、ドルイドは後手の安定択のため採用。サロニールはルベリオンを落とす時と断罪を落とす時で最大2回使うため2枚採用。

・悲劇、おろまい、黄金櫃
1枚初動でありながら、他の初動と重ねて引いても別の役割があるという点が強力です。ラグから相手の誘発を探る能力も高いです。

・メルクーリエ
黄金櫃の択がかなり増える点や、烙印融合からの動きで絡められるとかなり展開伸びる点を評価して採用。

・黒衣、断罪
3ターン目の烙印融合確保と初動率底上げのために採用。

・失烙印、復烙印、獣
天底のおかげでルベリオンをかなり出しやすい構築になっているため全採用。

・カルテシア、派兵
カルテシアは一部の展開ルートで2枚使うため2枚採用。派兵はアルベルへの泡やうらら等とにかくなんでも貫通してくれるのでフル投入。

・天底、マクシムス
詳しくは前回記事をご覧ください。
ピュアリィ多めの雑多環境のため、先行勝率をきちんと確保することが重要と判断して誘発貫通力を高めてくれる天底ギミックを採用しました。マクシムスは相手が天底採用してる場合も基本的にはガルーラとヌトスしか落とされないず、なんだかんだアド差つけられるので結構気軽に打っても大丈夫です。

自由枠

初動率と相談してデッキ枚数は43以下に決定。合計11枠残りました。2枠は墓穴なので、自由が効くのは9枠でした。

・psyフレームギアγ、ドライバー
派兵で唯一貫通できない誘発の増殖するGをケア可能。ピュアリィにちゃんと刺さる点を評価してうららではなくpsyセットにしました。

・倶利伽羅天童
本デッキのメインコンセプト。スリーピィ等でノアールの効果は使用済みなことが多いため、このカードを引けたら基本的にはノアールを処理できます。
他のデッキにも腐ることは稀で、例えば斬機ならラプラシアンのダイア効果をこのカードで踏むことが可能です。
エンドフェイズの蘇生も強力で、バロネスなんかをパクれたらほぼ勝てます。

・超融合
もともとはドロールを入れてましたが、やけにラビュリンスとドラゴンリンクが多いのをみて入れ替えました。本当は超融合ではなくピュアリィにある程度刺さるカードにしたいです。

EXモンスター

・ミラジェイド
ピュアリィきてから積極的に出しに行く機会が増えたため2枚採用。

・アルビオン
天底でアルバスサーチしやすく相手ターンに出しやすくなった点と墓地に送りやすくなった点から2枚必要なシーンが多いため2枚

・ルベリオン、リンドブルム、スタペリア、アナコンダ、ヴァレルF
抜いていい理由がなく普段通り1枚採用。

・グランギニョル
アーゼウスで更地にされることが多いため、3ターン目にカルテシアから確実に出してリソース回復できるように2枚採用。

・アルバレナトゥス
天底やマクシムスでアルビオンともう一枚落として断罪を妨害として使う機会が多いため、墓地効果が無難に強力なアルバレナトゥスを採用。ドラリン多かったので出す機会も多かったです。

・クエリティス
グランギニョルのリクルート枠の中で、アルベル+派兵のうららケア展開 (詳しくは過去Noteをご覧ください) などで別の仕事をこなしてくれるためクエリティスを採用。
超融合プロスケニオンの遭遇率が激減したため先行で出してしまってもさほど問題なく、リンドブルムと並べればフリーチェーンの対象をとらないバウンスになります。

・ヌトス
天底を後手でも信頼できるカードにするために採用。エクストラ縛りがついてもビーステッドと倶利伽羅は展開できるため、天底をわりと早い段階に打てる構築になってたためかなり有効でした。詳細は後述します。

・ガルーラ
先行で墓地にビーステッド対象を用意したいシーンやドローで倶利伽羅等の解決札を引き込みたい時に積極的に落とします。グランギニョルから落とすシーンもそこそこ多いです。

デッキのコンセプトについて

このデッキは「後手でも天底を強く使う」「倶利伽羅天童を腐らせない」というダブルコンセプトで組みました。

前回記事で天底をめちゃめちゃ褒め称えましたが、それは先行にフォーカスをしたが故の評価で、烙印の天底は後手だとあまり強くないです。
とはいえ環境がピュアリィを中心としながらかなりデッキが散らばっている状況のため、先行の勝率はしっかり確保したいです。なおかつ誘発の採用枚数がかなり多めな印象をうけるので、先行での天底はさすがに魅力的でした。
そこで、天底を後手でも強く使えるようにデッキ全体を整えるということを目標にしました。

また、ノアール突破のために倶利伽羅を採用しましたが、素引き前提でサーチが効かないと言う都合上3投を前提にしました。その結果、ピュアリィ以外の対面にもそれなりの確率で手札にくるので、腐る対面が多いようでは困ります。腐りやすいようだったら不採用にして別の方法を模索するというスタンスで倶利伽羅の是非を検討しました。

以下、構築思想について書き綴ります。少々まとまりが悪いですがお付き合い頂けると幸いです。

後手における天底と烙印ビーステッドメインギミックの現状

天底のような自分のカードを増やせるカードが先手で強くて後手で弱い理由は、後手だとアドを稼ぐより重要なことが多いからだと考えています。
例えば、相手がお互いのターンに使用可能な妨害を用意している場合、それを処理できないと1枚のカードに2回妨害される事態に陥ります。こうなるといくらアドを取ってもディスアドが激しすぎて相殺されてしまいます。このケースだと2アド取るより、相手の妨害に対して11交換した方がトータルでプラスになります。また、後手の場合手札を全て使い切ってワンキルしてしまうという手もあります。増殖するGを投げられた時などによく発生する事象で、そのターン中に使えないアドを稼ぐ必要はなく、打点を並べることが優先されます。
とはいえアド稼ぎも全く無駄ではなく、相手の盤面を処理した後は重要になります。

天底はアドを稼ぐ能力が高い代わりに、サーチ対象が小型で相手の盤面を処理する能力が低いカードです。
そこを構築全体でバランスを取って、後手でも天底のアド稼ぎ能力を活かせる構築にしようと言うのがこのデッキのコンセプトです。

烙印ビーステッドは、展開するとアルビオンやグランギニョル等の高打点の使用済みモンスターが余ります。これらは除去されてもさほど痛手にはならず、それなりの打点を持っているため、戦闘でモンスターを処理する動きが非常に強力です。
一方で展開手段はそれほど多くないため、無効系の妨害は苦手としています。加えて、魔法罠を除去できるカードが烙印の獣やヴァレルFなどの展開が全て通った時に出せるカードに限定されているので、永続罠もやや苦手です。
この辺りを自由枠とギミックでカバーする方針にしました。

天底を後手でも強く使えるようにする方針

まずはじめにやったこととして、ヌトスを採用しました。天底で直接落として1枚盤面に触ることができます。これによって天底自体に盤面干渉能力をつけました。副産物として、烙印ビーステッドが元々苦手としていた永続魔法罠によるロックに対する回答も追加できました。

続いて、ヌトスを入れただけでは解決しなかったこととして、天底を早めに打たないと妨害を踏めず、早めに打つと誓約が足を引っ張るという問題が浮上しました。
これを解決するため、EXを使わずに展開できるギミックを増やすというアプローチを考えました。(他の解決策が思い浮かばなかっただけですが、、、) EXを使わないギミックは元々ビーステッドが該当するので、ビーステッドと独立しているのが好ましく、尚且つデッキスロットはさほど広くないので単体で機能するカードを入れたいと考えました。

そんな都合いいカードないかなあと探した結果、

奇跡のような噛み合い

ありました。単体完結していてエクストラを使わずに展開できるカードが。
先述の通り、烙印は無効系妨害を踏んだ際にモンスターを展開できず、天底もヌトス1枚分しか除去できないことから相手の無効系モンスターを処理しきれないシーンが多いです。
俱利伽羅天童は妨害を踏む力こそ乏しいものの、妨害を踏んだ後に残ってる連中を処理する能力はピカイチです。ちょうど烙印が後手に求めていた能力を持ったモンスターです。
俱利伽羅を3枚入れるという前提と天底を後手でも強く使うという目標が同じ結論に至ったことで、このデッキは完成しました。

俱利伽羅を腐らせない

最後に、3枚も入れてしまった倶利伽羅が腐らないことを担保する必要があります。モンスターを処理するカードのため、どうしても腐る対面が発生するのはしょうがないですが、できるだけ少なくしたいです。
俱利伽羅が腐るシーンは主に2つあって、打ちどころの少ない対面と先行です。

打ちどころの少ない対面ですが、罠ベースのデッキに対してはモンスター主体のデッキよりは打てる機会は少なくなりがちです。現環境だとルーンとラビュリンスが該当すると思います。
まずラビュリンスですが、これは結構打てます。レディの効果をいかに使うかということを主に考えているデッキなので、自由に動いてもらうとレディが勝手に俱利伽羅対象になります。3000打点も対ラビュリンスでは非常に貴重ですし、エンドフェイズに拝借したレディがなかなか強固な壁になってくれるので、むしろ積極的に引きたいカードとも言えます。
続いてルーンですが、罠ルーンだとほぼ完全に腐ります。ナチュルルーンやスプライトルーンならルーンではない部分で俱利伽羅対象が生まれますが、罠ルーンにはそんな状況が発生しないです。罠ルーンが多いようだったら不採用の方向で検討していくことになりそうです。幸い、罠ルーンは度重なる規制で使用率が下がっているので、このまま行けばDCでは無視していい対面になるのではないかと予想しています。

続いて先行ですが、こちらもほぼ完全に腐ります。ただし、先行展開が通っている場合はアルバス等のコストが必要なのでそれほど気にならず、3ターン目の展開に俱利伽羅を残せるとかなり楽にゲームを終えられます。
乱暴に言ってしまうと、うららみたいなものなので全然許容できます。相手ターンに打つか次の自分ターンに打つかという程度の違いだと思えるようになれば全然気にならなくなります。自分は全く気になってないです。

まとめると、罠ルーン以外相手ならそもそも腐らないカードだったという結論になりました。些か乱暴な論ではありますが、実際使用した感覚としてもそんな感じでしたので大きく外してはいないと思います。

まとめ

ここまでお読みいただきありがとうございました。
俱利伽羅天童を使い始めてまだ2日目なのでまだ全然詰めきれていませんが、かなりのポテンシャルを感じるカードでした。特に天底が後手でも浮きにくくなったところは非常に良い変化でした。
DCをこの構築で行くかどうかまだ決めかねていますが (そもそも烙印を使わない可能性すらあります)、本番までにもう少し詰めたいと考えています。

ご意見・ご質問・ご要望等ありましたらX (@tarner_tt) までよろしくお願いします。DMも承っております。
今回も最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

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