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寝る前の寝言

30
東京にネコと暮らす30代WEB屋のこと
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自分のすべてを(いつか)好きになる

自分のすべてを(いつか)好きになる

ただの日記(4/26)土曜日に家でひとり長時間泣いていた。なんというか、堪えていたがダムが決壊したようなものだろう。独居女としての人生を選んだからには、こういうことはままあるし、降りかかってくるものの大抵をひとりで背負うことに要因がある。

今回のはまぁ、いろいろなことに対してだ。それもこれも、日々の己のメンテナンスを怠った結果である。違和感や不満をやり過ごしたから。そして土曜日という日はいつもこ

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遠くの星の通信機

遠くの星の通信機

今日は「思い悩まずに選ぶこと」というテーマで、ショートストーリーを書きました。小説を書くなんて人生初かもしれない。

舞台は未来。地球から遠く離れたとある星に暮らす「僕」の話です。

★ミ

昔から、この小さな星から世界と交信するのが好きだった。楽しくてこれだけをしていたいと、いつしかこれが自分の生活のすべてになった。

どうやら僕は、元々はこの星の生まれじゃないらしいのだが、この星のことは好き

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今(何も作っていないのに)生きている

今(何も作っていないのに)生きている

小さいころからひとりで何かを黙々と作ってた。外遊びも大好きだったが、作りたいものが浮かぶとうれしかった。完成するとがっかりしたこともたくさんあったが、作っているときはすごく幸せだった。

寝食を忘れられること=作ることをしていないと生きていけないと思っていた。それが自分らしく生きることだと思っていた。

美大には行けなかったけど、時給800円の映画館のアルバイトをしながら、年間100万のDTPデザ

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愛情なんてわからん

愛情なんてわからん

今日は父の話を久しぶりに人にして、ふと、何が愛情なのかと考えてしまった。

現在、両親は犬と都内に住んでいる。

わたしは父が好きだ。

自分が10代のころは特に父の外見が好きだったし、勉強熱心さやスラムダンクが好きなところも好きだし、彼の仕事も尊敬していた。いわゆる“自慢の父”だった。

しかし、父とわたしの関係性をよく考えたとき、彼の愛情がいわゆる世間の“愛情”と同一かは、わたしはわからない

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ドキュメンタリーとフィクションは何が違うのだろう

ドキュメンタリーとフィクションは何が違うのだろう

※この記事は「ただの日記(1/26〜2/2)」からの抜粋

***

メディア関係の知人が絶賛していた『さよならテレビ』を観に行ってきた。

個人的に最近触れたコンテンツの中ではいちばんラストで動揺した映画だった。すごく好きだ。

適切な表現かわからないが、メタのメタ、メタ、本編、という三層構造がラストでわかった瞬間、震えた。

ドキュメンタリーとは、なんて都合のいいカテゴリーなんだろう。このラベ

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マンガの話をする理由

マンガの話をする理由

わたしが好きなマンガを紹介する理由は2つある。作者の活動を応援したいのと、単にそれの話をできる友だちが増やしたい、この2つ。

それが高じて12月と3月に開いたのが、おやつを食べながらマンガの1巻が読めるイベント「サタデーマンガフィーバー 」。これがなかなか楽しかった…。

参加者が友人・知人だったため、雰囲気ものんびりとしていてすごく居心地がよかった。黙々と読むひともいれば、おやつと飲みもの片手

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忙しさの正体

忙しさの正体

忙しさは、物理的なものもあれば、精神的なものもあると思う。気になることの多さというか。

そんな心の中に占める割合=マインドシェア、を下げれば忙しい気持ちは減るのではないだろうか。

マインドシェアの下げ方は単純だ。
忘れればいい。

忘れるには、メモだったり日記だったりタスク管理表のようなツールを使えばよい。要は外付けハードディスクのように外出ししておけばよいのだ。

これを見れば大丈夫(思い出

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特定のひとを目で追うとどうなるか

特定のひとを目で追うとどうなるか

という実験をやった先輩がいる。
大学のサークルの合宿で、先輩3人がそれぞれ対象となる後輩3人を決め、合宿中に対象を見続けるというもの。

結果はどうだったかというと、「結構危なかった」らしい。「好きになっちゃいそう」なんだったとか。彼女持ちが何をやってんだ、というアレである。

でもまぁ気持ちはわかる。目で追えば追うほど気になっちゃうし、いろんなことに気づいてしまうものだ。いいところとか。

その

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過去の占いを楽しむ

過去の占いを楽しむ

以前のnote「好きなひとからの呪い」で書いたように、わたしは暗示にかかりやすい。他人が言うことを気にしすぎて行動が制限されるのだ。

それは自分に直接言われてないことでも大なり小なりあるらしい。そういう訳で占い師に見てもらったりというのにも行かない。

にも関わらず、無料で読める好きな作家さんの占いは好き好んで読んでいる。週次だと描写の粒度が細か過ぎてまた「呪い」にかかるので、最近は年間や半期単

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なぜダサかったのか

なぜダサかったのか

2年前に比べて、だいぶダサくなくなったなぁ思う。

なぜ昔はダサかったのかいろいろ思い返してみた。いろいろ理由はある。なかでもいちばん大きいのは、自分の好みを伝えるスキルが低すぎたということだ。

それまでは似合うスタイルを探そうとしていたのを、自分が好きなスタイルに自分を合わせることにシフトしたとも言える。

※昔はダサかった
めちゃめちゃダサい訳じゃないけど、褒められもしないという、可もなく不

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嫌いなものが幸せをつくる

嫌いなものが幸せをつくる

恋人から「好き嫌いがはっきりしてるのは、きっと自分のことを守ろうとしてるからだね」と言われた。また別の日には同僚から「好き嫌いがはっきりしてて羨ましい」と褒め言葉として言われたことがある。

好き嫌いがはっきりしてるのは、自分のなかではごく自然なことなので羨ましい、という心理はわからない。でも確かに自分を守るという意識は少なからずある。

嫌いなものが自分を守る自分を傷つけるものから自分を守る。

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結果の再現性

結果の再現性

とあるプロジェクトが成功したとする。それがとてつもない偉業だったとする。でも人間がやってることなんだから、他の人もできるはず。つまり再現できることだと思う。

環境や道具、プロセスを整備すれば、結果はある程度再現できる。一人でだめなら二人で、二人でだめならチームでやればいい。

そのためにはまず、成功に導いたプロセスを言語化する。プロセスとは、実行したこととその理由がセットになっている必要がある。

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なぜ相談するのか

なぜ相談するのか

「◯◯さん、さっきの件相談させてください」とよく言ってる気がする。社内で同僚への相談件数を計測したらトップに躍り出るのではないだろうか。

何も考えたくないから、相談してる訳ではない。わたしは自分ひとりの判断を信用してないだけだ。もっとよくしたいから相談するのだ。

たぶん、自分が長らくひとりで黙々とつくる環境にいて、常に誰かの意見に飢えていたからだと思う。他の人の意見と自分の意見を合わせると驚く

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同じ月を見ていたい

同じ月を見ていたい

仕事でまた齟齬が生じてしまった。なかなか話が噛み合わない。つくづく思う、わたしたちは同じものを見てるとは限らないし、同じことを考えてるとは限らない。それを実感する日々だ。

今日もまたそんなことを考えたときにふと、GOING UNDER GROUNDの「同じ月を見てた」という曲を思い出した。

二人の若者が手を取り合って夢を追った日々をふりかえる曲で、高校時代に予備校から帰るときによく聴いていた。

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