Earthy Browns; 幸せである必要はない
"We are human, and we don't have to be always happy"
という言葉を聞いた今日。私は朝からちょっとLowになっていて、あんまり世界がきれいに見えない時だった。
原因と思われるものはいくつかあって、体重が1.2kg増えていたことと、昨日職場でうまく振る舞えなかったこと、肌の調子がよくないこと、とにかく眠くてだるいこと、というような細かなことが、まさに砂つぶのように私のメンタルをザラザラにしていた。でも、こういう調子はよくある。月に何度かある。
とにかくだるくて力も入らないので午後の予定の前にブランチでもしようと、キッチンにあるもので簡単にサラダを作ろうとした。(山盛りサラダは私の主食だ)が、ズッキーニを切っている最中、どうしてもこれに火を入れたくなってしまった。なんでかわからないけど、突然。
仕方がないので、まず玄米を適当に鍋に入れて水を足しながら炒め、角切りにしたズッキーニをサラダボウルではなく鍋に放り入れ、オリーブオイルとレモン汁を入れて硬めのリゾットにした。
仕上げにジンジャーとドライハーブをたっぷり、さらにフレッシュトマト(これもサラダの予定だった)を入れてさっと火を通し、胡椒をふって完成。
サラダにはコーヒーを買いに行こうとしていたけれど、温かいものを食べるから冷蔵庫に作ってあるコーヒーで十分だと気づき、コンビニは中止。
自分でも驚くクリエイティビティだった。こんなに何にもやる気のないときにまさか火を使って料理をするなんて、ズッキーニを切るまで考えもしてなかったのに。まるで自分の身体が、自然治癒をするかのように、自動的に動いたようだった。
気分が少し晴れていた。
そうして即席で出来上がったリゾットを木のボウルに入れてテーブルまで運び、最近お気に入りのライフスタイル動画を見ようとYoutubeのチャンネルをひらく。
そこで、彼女は言っていたのだ。
「いつでも幸せである必要なんてなく、人間である限りそんなのは自然ではないのです」と。(意訳してます)
オランダのきれいな風景を背景に。うっかり泣きそうになってしまい、急いでノートを取り出して動画を最初に戻し、心掴まれる要所要所で動画を止めながら、ハッピーについて書きつけてみた。
英語で聞いているのでアウトプットも英語だった。
私は現在、ささやかながらデザイナーとして仕事をしており、自分のプロデュースするウェブサイトがあり、このリゾットはなんのプランもなく10分で作ったとは思えないほど美味しい。
お金はそんなにないし、長く行きたいと思っているオランダにもまだ行けてないけれど、少なくとも今、できていることをカウントすべきだと思った。
そして幸せだなと思った。
リゾットブランチのあと、午後に受けたTOEIC模試はなんの準備もしていなかったのに自己最高点で、驚いた。
夜は近所の写真スタジオにお邪魔させてもらい、ゆらゆら遊ぶ。
そんな土曜日。相変わらず、べつに満点ハッピーではない。
でも、それでいいんだ。
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