なぜ若者たちは地元を去り、戻らないのか

★追記あり(2018年4月22日更新)

 神戸新聞によれば、兵庫県の人口推計が550万人を割りこみ、549万7330人となった。95年の阪神・淡路大震災によって大きく減少したあと、いったんは増加に転じたものの、少子高齢化や若者の県外流出に歯止めがかからず、転出超過が続いている。

 推計資料によると、転出超過の主因となっているのは若年層である。とくに20代前半が進学や就職のタイミングで、東京をはじめとする大都市圏へと転出していく。

 地方からの若年層の流出は、兵庫県にかぎった話ではない。多くの地域に共通する課題となっている。加速する一極集中はとどまるところを知らず、東京への転入は7万5498人、東京・神奈川・埼玉・千葉の「東京圏」で括ると、11万9779人の転入超過となる。12万人弱の転入者の8割を、15~24歳の若年層が占める。

(上図:毎日新聞『一極集中進む 昨年、転入超過11.9万人』https://mainichi.jp/articles/20180130/k00/00m/010/054000c より)

 都市人口集積度をみても、東京は世界最大級の都市となっており、インド(デリー)をすら軽く凌駕する。世界的に見ても東京への集中度はきわめて特異的であり、政府は「地方創生」をスローガンとして、雇用減少による若者の流出を食い止めようと試みているが、結果は芳しくない。

 政府はさらに、東京23区にある大学の定員増を新年度から原則10年間禁止する法案を提出する。首都圏の大学に若者たちが殺到する一方で、地方では定員割れを起こしている大学が少なくない。

 雇用問題・就学問題に起因する人口流出への対策は、その効果や妥当性はともかくとして、さまざまな策が講じられようとしている。しかし、流出する若者が「還(かえ)らない」理由はそれだけではない。

 雇用・就学に次ぐ、第三の問題を理解しなければ、若者の人口流出はいつまで経っても根本的な解決を見ないだろう。
 

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白饅頭が書いた、そこそこ長めエッセイが公開日の古い順にまとまっています。 ツイランドや他社さんではあまり扱わないような話もここでなら自由に書けるので、結構はりきって書いています。おおむね2週間に1回のペースで新作を書いています。 各回300円均一です。よろしくお願いいたし...
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コメント6件

地方の市役所においても、同様の事を感じる。市役所内でカーストが存在し、権力関係がプライベートにも及ぶ。
お調子キャラで生きながらえているが、いつ限界が来るかわからない不安がある。
個人的には例えばアニメの聖地巡礼から例えば大洗・沼津・横須賀などで移住者が出てきていると言う状況について白饅頭さんがどう考えているのかを知りたくなりました。横須賀・沼津にはそこを舞台としたアニメのファンが集まる言うなればゆるいつながりを作るコミュニティの様なものも見受けられますし、多分そこに来るのは東京など大都会の人が中心とも思います。
あと東京近郊だと世田谷区、横浜市青葉区、鎌倉市で出てきているのですが、現役世代の男性が流出しているが、女性は残っているためと思われる人口性比が女性に偏っている(女性の方が5~10%多い)という現象もあります青葉区に関しては以下にまとめてありますhttp://blog.livedoor.jp/brothertom/archives/74544459.html
「終わらない学校生活」というのはまさにドンピシャ、絶妙な表現ですね。僕もそれに嫌気がさして東京に逃げ出してきました。
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