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絵に描かないとわからない・ どんぐり算数問題

Terrakkoでは、どんぐり算数のクラスを提供しています。

どんぐり算数は、お絵描き算数と言われています。
その大きな理由は、絵に描くことで回答を導くように作られているからです。

2年生の問題から見てみましょう。

どんぐり倶楽部 頭の健康診断問題より

どんぐり問題には、何回も読んではいけないという決まりがあります。
一回目の読みで、じっくり考える習慣をつけるためです。
何回も読めると思うと、集中力が欠けるのです。

これは昔の人々が墨を使って書いていた時代、書き直せないという緊張感で書いてた、そんな、心を引き締める習慣と似ていると私は思っています。
緊張感をもって物事に向かう。大切だと思います。

そしてどんぐり問題は、自分の解けるカギを見つけることを大事としています。なので、ひとりひとりの解き方のプロセスが異なります。

迷いも間違いも回答を解くための一つのプロセスなので、様々な方法を考えて回答を導き出すことが求められています。

上の問題の場合、カギは下記のリストになります。

  • 42人

  • 赤、青、黄、3班

  • 赤は青よりも6人多い

  • 青は黄よりも3人多い

  • 班毎に前から8番目と後ろから6番目の間の人数

  • 人数をみんな加える

  • 足した人数の合計

そして、この与えられたカギを使って、A3サイズの紙に、絵を描いて回答を探していきます。小さなスペースではなく、A3サイズの広さの中に思い切って描いていきます。

大切なことは、自分がわかるところから描いてゆくことです。

絵に描くことで、目と頭で確認しながら、どの絵を次のカギとつなげられるかが見えてきます。
このような作業を行う習慣づけることで、理論的にどの情報をどのように使うかが少しずつ分かってきます。

考えることを楽しいと知らないお子さんは、始めはこのプロセスが面倒くさいと感じるかもしれません。

それでも、この習慣が身につくと、算数だけでなく、この世の多くのことにこのスキルがつかえることに気が付きます。
それが、どんぐり算数が思考をきたえるといわれることにつながっています。

そして理論的に考える習慣が身につくと、難しい問題が面白い問題に思えるようになります。チャレンジのハードルを自分で上げてゆくことで、さらに難しい問題にチャレンジできる自分を作れます。

どんぐり問題は、解いたものにしかわからない面白さがあります。
ぜひぜひ、親子みんなでチャレンジして頂きたいです。




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