神山町を訪れた2023年の４月２日はたまたま「神山まるごと高専」の開校式をしていた。高等専門学校とは実践的技術者を養成することを目的にした教育機関でいわば専門学校の上位互換だ。

2022年時点では高等専門学校の数は57校（国立51・公立3・私立3）で、「神山まるごと高専」は国内の高等専門学校としては19年ぶり、58校目の新設校であるとのことだ。

↑ホームページを見ると名だたる著名人が講師をつとめている
そしてすごいのが課程の経済条件によらず、修学が可能なこと。
ホームページには「希望者全員に、学費と同額の200万円の奨学金を5年間給付させて頂きます。」「世帯年収398万以下の場合には、最大100万円（１年間の寮費と同額）の奨学金をご用意しています。」といった文言が並んでいる。
今年度の入学専攻では10倍近い倍率であったそうだがそれも頷ける。

https://kamiyamakosen-edu.note.jp/n/n6182a3b46ba6

↓寮は廃校になった学校をリノベーション下もの。塗り替えられてきれいになっていた。

↓校舎は町外れに新築されていた。これまたオープンな雰囲気だ。

もちろんこのような町の活性化は、他の地域で簡単に真似られるものではない。けれども神山町だって、きっとさんざん失敗や試行錯誤を重ねて、やっと今のかたちにたどり着いたにちがいない。

疲弊しつつある地方の担当者が神山町の健闘を目にしたら、きっと元気が沸いてくるんじゃないだろうか？

神山町の今後が楽しみだ。