つい先日、香水を買いました。

きっかけは、大好きなエッセイストの一人、生湯葉シホさんのこのコラムを読んだこと。

香水に物語を見いだせるということを、このエッセイを読んで初めて知りました。「物語性」に魅力を感じがちな私は、なんてロマンチックなんだろう。わたしも物語を身にまといたい！と思います。

周りのおんなのこに香水の話をしてみると、想像以上に香水沼の片鱗をみてるひとがたくさん身近にいることがわかり、私は衝撃を受けました。
なに、みんないつの間に嗅覚レベルで女子力あげてるの……？！

いちばん身近なところでいうと、我が妹。
なんと1年くらい前から自分にあった匂いを探していたらしく、香水の基礎知識をすでに持っており、私は本当に驚きましたよ。たしかにあなたのお部屋いいにおいするし、まえお買い物行った時香水コーナー行ったわ……

つけはじめとおわり（ラストノーツ！）の匂いは違うこと、だからこそ、店でもらったテスターは家に持って帰ってくるべきだということ、匂いの持続時間によって値段が変わること。そういうのを教えてもらいました。シャレオツな妹がいることに感謝です。

Piece of cakeのオフィスでは、めちゃめちゃいい匂いがするとおもっていた先輩に「めちゃいいにおいしますよね！どこの香水かおしえてもらってもいいですか？！」などとちょっとセクハラめいた感じでグイグイつめよったりしました。
ピ社の中の人たちはやさしいので、その香水をわざわざもってきてくださったりしました。本当にやさしい。もう、そのお気持ちが。香りにやどっているのです。いや、ほんとうにいいにおいなんだよな〜。

ローラメルシエのアーバンバニラ、shiroのホワイトリリー、サンタ・マリア・ノヴェッラのEva（エバ）などなど…

渋谷や横浜の、明るくて良い匂いのするデパートのフロアを駆け巡り、いろんな香りを、きれいなお姉さんたちの解説とともにたのしみ、吟味しました。

そして、超吟味の末、つつつつつ、ついに！冒頭にあるとおり、先日、
「君に決めた！」と言わんばかりの香水を発見、購入いたしました！

甘すぎないで、けどシトラスともまたちがう、ちょうどいい香り。
ガラスの瓶がキラキラしていて、
香水の中にあるビーズがコロコロ転がって、心地のよい音がする。

コンセプトは「もうひとりのあなたが香る」。
当初思い描いていた「物語」とはすこしちがうけど、「かわいいだけじゃないんだぜ。」っていうこのコンセプトが刺さりまくりました。

なんでかって、大好きで一生憧れの女の子、電撃デイジーの紅林照ちゃんがまさにそれだったから。
凛々しくって、強くて、愛らしい。そんなわたしの「女性の憧れ像」そのものを表現するこの香りが、大好きになりました。

言語化することが難しい「香り」において、「これだ！」が見つかることって、本当に嬉しいんですね。
わたしの香水探しにお付き合いしてくださったみなさん、本当にありがとうございました！

話は変わりますが、香水ってめっっっっっちゃ高い。
こんなに高い買い物をしたのは、チケット代を除いて……夏のワンピース以来とかかもしれん（女子力とかしらんのや）

だから、香りはもちろん、高級品の「香水」という物体そのものに見合う女になろう。と思うようになりました。

まず、このキラキラした香水を置くに見合った部屋にする！！

いままでは2週間散らかしまくって2時間位かけて片付けるみたいな生活だったんですが、今では、朝起きたらベットメイキングして、夜寝る前に部屋をささっと掃除する習慣がつきつつあります。
わたしが自我を持ち始めてからいちばんお部屋綺麗期間が持続してるし、いいにおいする。心の風通しも良い。このまま欲しいチケット全部当たりそう。

香水ってすごい。

そして、見合った女になるキャンペーン。
朝着替える前に、両手首にワンプッシュずつ、そのまま首に押さえつけて、部屋にワンプッシュ。
夜寝る前に部屋とまくらにワンプッシュずつ。大好きな香りをまとって眠り、起きたらその香りするの、まじ、すごいクオリティ・オブ・ライフ爆上げ。

じぶんからもいい匂いする。すごい。
じぶんからいい匂いがするだけで、びっくりするくらい背筋がのびる！
香水ってすごい！

あと、生活習慣も変わりつつあります。
髪の毛ににおいのこしたいから、ちゃんと夜にお風呂入るようになったんですよ。夜にお風呂入るために、夜のスマホタイムが少し短くなったし、朝シャンをやめるようになりました。

朝シャンすることやめると、朝ゆっくりする時間が増えて、一日を余裕持って始められる！そしたら心にも余裕ができて…！

部屋の片付けを習慣化したいと思ってたし、生活習慣だって、いつか変えたいと思っていました。そんなずっと「変えられなかった」ものが香水によってみるみる変わっていって、香水という魔法のパワーを体感しています。

なんやこれ！香水すごすぎやろ！！！

この香水にしたのは、すきな香りだったということはもちろんのこと、この香りが似合うひとになりたいから、と思ったのもとても大きな決め手でした。
「なりたい」をまとうことでこんなにも自分自身の生活が整うなんて、想像もしていなかった。

わたしにとってそのきっかけは香水だったけど、誰かにとっては、洋服だったり、ネイルだったり音楽だったりするんだと思います。自分だけで立ち行かなくなったとき、こうして大好きななにかに持ち上げてもらうことの愛しさを気づかせてもらっています。

考えるべきことがたくさんで、心も体もてんやわんやな毎日だけど、香水のおかげでちょっとだけ「なりたい」自分に変われている気がします。
この香りに助けてもらいながら、大学4年生の春を駆け抜けていくぞー！！！！！