ロサンゼルスで電動スクーターに乗ってみた

「電動キックスクーター、マジ、ヤバいですよ」と言う人が、身の回りに急に増えてきました。

アメリカで「電動スケーター」大ブームの理由 

日本でも、いろいろ実験サービスのニュースが出始めています。

MaaSラストマイルの大本命 電動キックスクーターは普及するのか

というわけで、行ってみることにしました、アメリカ・ロサンゼルスに。
ちょうど独立記念日のサンタモニカは、大盛り上がり!

ホテルにチェックインして、街に出ようとすると、文字通りスクーターが転がっています。

さて、スクーターに乗るにはアプリが必要です。運転免許、ヘルメットなどの規制が都市によって異なるので、少々不安だったのですが、Limeでは米国免許証がなくても、パスポートの写真をアップロードして、クレジットカード番号を入れれば登録完了。

あとはアプリでスクーターのQRコードを入れると「ちゃらりーん」と音がして準備完了。あとは走るだけです。

この体験の新しさは、実際に乗っていただかないと伝わらないのが正直なところですが、観光客にとっての素晴らしさはこの2つかと。

行き先を決めずに出発できる

海外での移動にUberやLyftが当たり前になって久しいのですが、体験として全く異なるのが、行き先を決めずに乗れること。「とりあえず、ビーチに向かいたい」「なんとなく、チャイナタウンでランチしない?」くらいの感覚で、とりあえずスクーターを探して、アプリを立ち上げて、さっさと乗り込む感覚は、これまでにない体験で、行動範囲が広がります。

ホテル選びが変わる

海外に出ると、ついついホテルは移動や観光地の近くを選びたくなるのですが、当然、値段も上がります(今回、独立記念日ということもあり、サンタモニカは700ドル~でした)。

やむなく少し離れたホテルに泊まると、観光、食事、買い物の度に移動が気になったり、待ち時間が発生するのですが、周りにスクーターが転がっていると、このあたり全く気にならなくなります。もちろん、距離があるときや、荷物があるときはUberを呼ぶのですが、これまでにない選択肢があると、旅の気苦労が減ります。


初めてのスクーターということで、法令遵守・安全運転をかなり意識してました(歩道は走らない、2段階左折をちゃんとする、など)。おかげさまで、今回はまったく危険を感じることはなかったのですが、気にするようにしたことも2つほど。

危ない路地チェックをこまめに

慣れてくると、気持ちよく走れるのでどんどん走りたくなりますし、車が少なめの路地に入りたくなってしまいます。とはいえ、海外だと路地一本で危険ということもなくはありません。徒歩であれば、(文字通りの意味も含め)危険の匂いを感じて、曲がるのをやめたり、戻ったりできるのですが、スクーターに乗っていると、風を切っていることもあり匂いの感度が下がる気がします。また、地図を見ながら運転することができない、というのもあります。

対策としては、こまめに路肩に止めて、地図を確認しながら進むことでしょうか。このあたりのストップ&ゴーも、簡単にできるのはありがたいです。

乗り心地のいいスクーターを探す

今回、異なる会社・異なる機種のスクーターを試したのですが、乗り心地がけっこう違います。さすがにアクセルを回して急発進するスクーターには出会いませんでしたが、路面の凸凹の拾い方は機種によって結構差が出ます。凸凹がそのままハンドルにまで響くので、凸凹を避けようとすると、気疲れが倍増します。

今回乗った中では、Birdが一番乗り心地が良かったですが、このあたりは日進月歩の競争で良くなっていくと思うので、まあ新しい機種を選んでおけば間違いなさそうです。



日本でも、公道を走れるサービスが出始めているので、海外に行く予定がない人も、ぜひ電動スクーターの「マジ、ヤバさ」を体験してみてはどうでしょうか?


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