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あざみ17

心揺さぶる思い…と言うものは、もう当に無くなってしまった

貴方はなりたいものになれたかと言われたら
それは○(マル)と言えるだろう

では、それで成功したかと問われると
何ひとつ成功しなかったと応えるだろう…

皆、何が楽しくて生きているのかを聞きたくなることがある

SNSでは楽しい人生を満喫している人が沢山いるのに

何故、皆はこんなにもストレスを抱えながら生きているのだろう?

僕はもう新しいものを生む気力がない

このままでは駄目だと思っていても何も出来ない

ただただ日々進行する老いを目の当たりにしながら
いつか来るであろう死と言うものと否応なしに向き合わなければならなくなってきた

年老って気が弱くなってきた母を介護しながら
その日々進行していく痴呆や老いを見なながら日々を過ごすのが辛く苦しいものになってきた

かと言って、その思いを母に告げることは当然出来ない

母は最近もう50年以上も前の思い出を語っては「その頃が一番楽しかったの」
と懐かしそうに遠い目でそう話すようになった

きっと母自体も若かったし、苦労はあっても、それを乗り越えるだけの体力も気力も備わっていたからだと思う

人は最後の最後に自分のやってきたことのツケが回ってくるのだと思う

自分自身の体力も気力も落ちていく中で
母を介護し、時に話し相手になり、何が自分に出来るのかと言うことを考え…

そう言うことに疲れてしまい
何でも放り出して逃げたくなることも屡々だ

いつまでも元気で長生きして貰うのが
僕の理想で夢ではあるのだけど

僕は最近、相当疲れてしまった

誰も来ない店の片隅でいつも一人悩んでは
重い気持ちで店に立っている

ニュースを見ても社会情勢や気候、天災含め
人間に対するツケが回ってきている気がする

Janne Da Arcは結局その志で戦いに幾度か勝てたが
結局フランスを救えなかった

王冠は民のためではなく王様だけのものだった

それが人と言うものかと考えた時に
虚無感はいっとう僕の体を蝕んでいくんだ

続く…