見出し画像

花蓮にて噶瑪蘭族(クバラン族)の織物のこと。


この旅のもう1つの目的は「原住民文化」の体験である。台湾の東側には、原住民と呼ばれる民族が暮らしている。今はもう、高齢の方ばかりでその文化や伝統は薄れつつあるらしい。彼らの生活についてもっと知りたく、今回は東側に重きをおいた旅になった。





 ゲストハウスのオーナーに紹介してもらった原住民の織物などをしている工房に行く。花蓮駅からバスにのり、海を眺めながら揺られること1時間ほど…。
本当はこのアートスタジオに訪れたかったのだが、連絡したら今日は開いていないので、別の場所をオススメしてくれた。

↑1度覗いて欲しい。めっちゃ素敵なんです。

気を取り直して、こちらに。

噶瑪蘭族(クバラン族)と呼ばれる原住民の特色の1つ「香蕉絲工藝(バナナの幹の皮を利用した織物)」の工房である。訪ねてみると、テレビの取材か何かが来ているようだった。勇気を出して、奥の部屋へ行くと、阿媽  (おばちゃん)達が織物をしたり、お話していた。

「織物見に来たの?体験?」(かなりなまった中国語)
「えーっと…あの、見に来た。知り合いに教えてもらって。」
「2階に案内するわ!!」   

 2階には、バナナの皮が、糸になるまでの過程や作品などが並んでいた。
「右から、左に糸になる過程だよ。全部手作業なの。」
「沖縄のバナナを使って作ったこともあるよ」
「こっちはデザイナーがデザインした作品。誰でも使いやすいように最近はこういうのも作ってる。」
みたいな、作品の、説明や作る過程のことを翻訳機も使って丁寧に教えてくれる。

「私の友達は、広島の尾道で同じく染物や織物をしているよ」と、写真を見せると、「すごいね!アイゾメ!アイゾメ!」と、喜んでくれた。また、さとみちゃんとも行きたい場所だな。

左から、バナナの幹の皮が糸になるまで
 染物の色もめっちゃきれい



  お礼を行って、辺をうろついてみる。すぐ隣は山、田んぼ、畑、海。のどかな場所だった。おじいちゃんが、シニアカーに乗ってゆっくりゆっくり目の前を通り過ぎて行ったかと思えば、野良犬がテトテトすぐ近くを歩いていて、おばちゃん達が煙草を吸いながら井戸端会議している。穏やかってこういうことか〜と思いながら、バスが来る時間まで1時間ほどあったので、次のバス停まで歩こうと歩みを進める。

 大きな水田
突如現れた奴
インスタ映えスポット
とりあえず次のバス停まで歩いてみる

 次のバス停までついたが、めっちゃしょぼいバス停で不安になって来たので、その次のバス停まで歩いた。調子に乗って歩いていたら、バスが通り過ぎそうになったので、慌てて停めて乗り込む。危ない危ない。こんなところで夜になったらどうしようもない。

 花蓮の夜市「東大門夜市」へ行く。この夜市は、福定夜市、自強夜市、原住民街、大陸省街の4つのエリアがある。かなり広いし、音楽のライブとかもしていて賑やかだ。


マップはこんな感じ

 原住民コーナーに行くと、肉の丸焼き!みたいなのや、原住民の酒!など、色濃い食べ物達が揃う。原住民のお酒を買って帰りたかったので、いくつか試飲させてもらう。「これは〜で、これは〜で、これは梅の味、それからこれが〜で……」と、早口で次々注がれていく酒。(小米酒)「えっとー、これは何?これ美味しかったけど、その前のやつなに?」とか、聞いたら、「えーっと。これ!と、これかな!」と、さらに注がれる酒(笑)。お酒の味は、熟成させた日本酒って感じ。酸味が強めで甘い感じ。どぶろくまではいかないけど、あっさりはしていない。アルコール感もそんなになかった。
4年前、大学生の時に飲んだよりも美味しく感じた。これらのお酒は好玩で出していきたいなと思います。

小米酒達
販売員のお兄さん

 晩御飯は、皮がふわふわの北京ダック(辛口)と、素食のお店で素食餃子スープと、素食肉団子スープを注文。餃子の中には野菜がたっぷり入っていた。素食肉団子は、何でできているのか調べたら、こんにゃくや、豆腐などらしいが、かなり加工された感じだったたので他にも色々入っているのだろうな……。スープはセロリのパンチが聞いていて美味しかった。しかし、酒とは合わない。味が薄い!!(笑)こういった肉々しい夜市でも必ず素食があるのね台湾。

明日はアミ族の文化体験に行きます。


皮フワ北京ダック

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?