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渋谷でしみじみ東京を感じたはなし

昨年、車で移動する機会があった。実家の車なのだが、8人乗りで重く、ナビもBluetoothも壊れている。ペーパードライバー歴19年が運転するには、かなりヘビーな車だ。

車内ではラジオを聞いている。本当は、Bluetoothで好きな音楽を流したいのだが、そもそも壊れている。スマホから直で音楽を流すことも出来るのだが、Googleマップを開いているので、ナビが聞き取りにくくなったら嫌なので、消去方でのラジオだ。

普段ラジオは、radikoかポッドキャストで聞いているが、ほとんどリアルタイムではない。車内で聞くラジオは貴重なリアタイラジオとなる。

「朝はJ-WAVEでしょ」ということで聞くと、まさに朝のFMというような番組だった。ナビゲーターは、クリスペプラーみたいな、めちゃくちゃイケボな方。この方はドイツ出身で、テレビでも見たことある。それにアシスタントの女性と、ゲストは、アイスランドでレコーディングしたという女性シンガー。聞いているだけで、さわやかな人間になっている気がするような番組だった。

帰りは、FMヨコハマを聞きながら帰った。メインDJの男性は、元気な感じ。アシスタントの女性は、曜日で変わるスタイルで、ニューカレドニアの旅行から帰ってきたらしく、お土産話を聞かせてくれていた。

ちなみに、ニューカレドニアは、両親が新婚旅行で行った場所で、サンゴのお土産が家にあった為、物心ついた頃から、ニューカレドニアが天国に一番近い島という認識があったというのは余談。(一生行くことはないだろう)

女性は、色々な話の中で、グラビアもやっていて、おばあちゃんが「あなたは素晴らしいボディなんだから自信を持ってやりなさい」と言われてすごく嬉しかったという話があったあたりで帰宅した。

帰宅して、ふと今日聞いたラジオが気になったので調べてみた。まず、J-WAVEからだ。タイムテーブルを調べ、聞いていた番組のサイトを見てみる。

特に意識はしていなかったのだが、アシスタントの女性は、声からして、なんとなく20代後半くらいの方かなと、普通の顔の方と言っては失礼だが、アイドルや女優というイメージでなはく、なんとなく素人に近いアシスタントぽい方をイメ―ジしていたのだが…

「まじかよ!全然イメージと違う!」番組のホームページを見てびっくりした。パソコンの液晶には、素人ぽいからは、超絶かけ離れた、ハーフでめちゃくちゃ美人なモデルさんが写っていた。大学生らしく、学内にいたら、全員がチラ見してしまうくらいの美人だ。

次に、アイスランドでレコーディングしたという女性シンガーも検索すると、髪が真っピンクでびっくり。Xのhideのような激しいピンクではなく、淡い桜のようなピンクは、とても綺麗だったと同時に、「メンテナンス大変そうだな」と余計なお世話を焼いてしまった。

調べるときにインスタも見たので、せっかくなので2人をフォローした。(テレビやYouTubeで気になった人を見ると、調べてインスタをフォローすることがよくある。)

最後に、FMヨコハマ。まず男性は、イメージしていたよりも、完全にお元気お笑いDJの姿だった。そして、ニューカレドニアに行きグラビアをしているという女性を見ると、こちらもイメージと全く違う、ハーフのキレイなお姉さんだった。「J-WAVEに続き、ハーフ美人かよ!」と思ったのだが、一度J-WAVEで経験しているので、インパクトは弱まっていた。

しかし、インスタを見て、驚愕した。めちゃくちゃダイナマイトボディで露出ありありの写真がトップに固定されていたのだ。エロくもあり芸術的で美しい、というような写真なのだが、童貞気質が抜けていない僕は、「なんだか恥ずかしい…」という気持ちを持ってしまうような刺激的な写真だった。

「声だけでは、人ってイメージできないんだな」と強烈に思ったエピソードである。


今年、1月。卓球クラブのグループLINEに岡山の先輩から、「今週、出張で東京いるから、今日飲める人いない?」とメッセージが来た。「いや、急やな」と思いつつ、ほとんどが家庭を持っているグループの中で、独身の僕は「行けますよ!」と返信。結局その日は、僕と先輩2人で。翌々日は数人で集まり飲んだ。

その後、直接先輩とやり取りして、互いの間を取り、渋谷集合とすることに。ここ数年で渋谷駅はめちゃくちゃ変わっており、いつ行っても道を覚えられない。とりあえず、わかりやすいハチ公広場か、スクランブル交差点あたり集合とした。電話でやり取りし、トップ画の下で、スムーズに合流することが出来た。

「久し振り!相変わらず渋谷は人多いな」と、卓球人としては珍しい、185㎝位で長身の先輩は、出張なのでスーツとかなのかと思いきや、ホテルで着替えてきたらしく、グレーのパーカーにクロックスという、スーパーラフな格好だった。冬だったので、「足元寒そうやな」と思いつつ、昔の試合後の打ち上げみたいで懐かしかった。

事前に何個か候補の店を送っていたので、「どれがいいですか?」と聞き、スムーズに店は決まった。今まで何回か行こうとしたが、混んでいて、入れなかった居酒屋だったのだが、平日の早めの時間だったので、空いており普通に入れた。

渋谷駅すぐとは思えないほど、普通の渋い居酒屋で、こじんまりとした2階席に通された。僕らは階段側に近いテーブル席に座り、隣のテーブル席は女性2人組。後ろには若いサラリーマンがグループで飲んでいた。

とりあえず生ビールを頼み乾杯。先輩は身体も大きく酒も強い、同じペースで飲んでいると泥酔する為、気を付けなければいけない。と言いつつ、毎回楽しくて飲み過ぎてしまうのだが…

楽しく飲み始めて45分くらい、ふと隣の女性2人組が気になった。「ん?奥の女性綺麗過ぎないか?この店に合っていないな…」と違和感に気付く。もう一度チラ見すると、「え?あの人かもしれない!」と、芸能人ではないかと思ったのだが、確信はないし、名前が浮かんでこなかった。

女性が気になって仕方ない為、申し訳ないとは思いつつ、先輩と話しながら、スマホで記憶を頼りに検索していた。数分後、この人じゃないかと分かると、下品だとは思いつつ、先輩にLINEを送った。

「こっそり 隣のお姉さんの顔みてください もしかしたら芸能人じゃないかなーと」

先輩もチラ見するも、そもそも知らないので分からないとのこと。「似てるんだけどなー」と思いつつ、確信が持てないでいると、その女性のインスタにストーリーズがアップされた。

それは、女性が居酒屋で飲んでいるアップショット。その壁に貼られているメニューは、まさに僕らが飲んでいる店のメニューだった。

「ビンゴ!!」と心の中で指を大きく鳴らした。いや、僕は指を上手く鳴らせないので心の中でガッツポーズをした。もしかしたら、実際に拳をギュッと握っていたかもしれない。

その女性とは、FMヨコハマで知った、ダイナマイトボディお姉さんだった。

居酒屋で芸能人と会うのは、いつかのニューヨークの嶋佐以来か。その時は、「嶋佐普通にいるなー」と思うくらいだったのだが、今回は話しかけてみたい衝動に駆られた。「ラジオで聞いてからインスタフォローしています。頑張って下さい!」と思いつつ、「お前、それは事実やけど名前ちゃんと覚えてなかったやんけ」と自分でツッコミ、「いや、名前は忘れていたけど、日常的にインスタでは見ていた」と自分で反論する。

ここで、大好きなハライチの岩井が、居酒屋や街で声をかけられる時のエピソードが浮かぶ。澤部は、声をかけられるのが大好きだが、岩井は、声をかけるにしても状況やかけ方があるでしょ、ということを言っている。

昔、有吉弘行が、「店で、隠し撮りしている親父がいたからさ、逆に俺が連写して撮ってやったんだよ、そしたら流石にやめたけどな、ガァーハッハ!」という話を、僕は笑いながら聞いていたし…。

「岩井ファンとしては、ここは声かけたいのを抑えて、これからはもっとインスタで応援をしよう」と思った直後、後ろのサラリーマングループが、女性に「あのー、○○さんですよね?」と声をかけた。

「マジかよ!」と思いつつ、話しかけているのを普通に見ていた。サラリーマン達は結構ガッツリ話しかけている。「写真撮って下さい!」とも伝えていたが、「プライベートなんで…」と優しく断られていた。

サラリーマンが、話し終えた後、「ここだ!」と思い、「僕らも気付いてました。インスタフォローしています!」と静かに伝えた。(先輩から後に「あの時、言い方気持ち悪かったぞ」と言われたなかったので、スマートに伝えられたと思っている。)

すると、「お兄さんたち丁寧だったから、後で写真OKですよ」とこっそり言ってくれた。「えー!厚かましく声掛けないでよかったすね!」と先輩と喜んでいると(喜んでいるのは僕だけか)、サラリーマン達は、「ありがとうございましたー!」と言って帰っていった。

帰った後、幸運なことに少しおしゃべりさせてもらった。女性の相方はマネージャーさんなのかと思ったら、お友達とのことで、お友達は少し酔っていた。ラジオで知って、インスタをフォローしていること、途中からそうかなーと思っていて、ストーリーズを見て確信したことも伝えた。これもなるべくスマートに言ったつもりである。

お友達の女性が、「多分春ごろに、写真集のイベントあるのでぜひ来て下さい!」と、やはりマネージャーみたいな告知をされたので、「はい、人生で初めて行きます!」と元気よく答え、最後に一緒に写真を撮ってくれた。自撮りが苦手な僕ではなく、一番リーチのある先輩にお願いして撮ってもらった。その後、「ありがとうございましたー」と2人は颯爽と店から去っていった。

帰った後、「静かにしていた良かったですねー」「そうやな」「やっぱ綺麗でしたねー」「綺麗やったな」「東京ですねー」「東京やな」と、僕だけ興奮して、しみじみ東京のすごさを感じていた。

「次どうします?」と聞くと、「俺、行きたいとこがあんのよ、アメトーーク!の、兆楽大好き芸人でやってた、兆楽」ということで、二次会は、兆楽へ。

僕は、兆楽を知らず、行くと普通の中華屋だった為、特に感動はなく。でも先輩は、感慨深かったらしく、「アメトーーク!の店にすぐ行けるなんて東京やなー」と。ここでは、僕ではなく先輩が、かつて住んでいた東京をしみじみ感じていた。

ここまで来ると、互いに酔っぱらっている。昔を思い出し、締めで定番の神座でビールとラーメン。いつも通りたくさん飲みたくさん食べました。

3か月後、ダイナマイトボディお姉さんの写真集イベントがあったのだが、出張と重なり行けなかった。写真集の購入も検討したのだが、表紙のインパクトが強過ぎて、購入も躊躇しまった…。

しかし、今回、noteに書かせてもらったので、応援の意味も込めて、人生初の写真集を購入することにする(書きながら今決めた)。

歳を取ると新しいこと、チャレンジすることが少なくなるが、少しでも初体験を増やしたいと思ったGW初日。王様のブランチを観ながら書いたnoteである。









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