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久留米で大砲ラーメンを食べタクシーに乗ると、、、

久留米へ出張に行った。

久留米といえば、ラーメン、餃子、焼き鳥だ。出張中に一通り食べたが、帰る日に、久留米ラーメンで一番有名な、大砲ラーメンを食べて帰ることにした。

久留米の方に聞くと、皆が「大砲ラーメンが美味しいよ」と言う。

「タイホウラーメン?大豊か大宝?」と思っていたのだが、まさか大砲だとは思わなかった。店名の由来は特に調べていない。

大砲ラーメンでは、ラーメン、餃子、五目チャーハンという、わんぱくセットを頼んだ。

正直ラーメンと餃子3個位がベストだったのだが、セットメニューになく、せっかくということで、フルで頼んだのだ。

予想通り、お腹いっぱいになり、食べてから後悔した。

ちなみに僕の食べログ、通常テルログ評価は、3.4

ラーメン食べやすく美味い!餃子ボチボチ。五目チャーハン普通。冷たい緑茶がありがたい と書き、下書きボタンを押した。(公開はしていない)

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実は、ラーメンを食べながら、食事を楽しみつつ、テルログ評価になんて書こうか考えつつ、空港までの行き方を考えていた。

食事を食べ終えた時点で、福岡空港の飛行機の時間まで2時間20分。本来ならば1時間前に空港に着いておきたいタイプなのだか、大砲ラーメンから、福岡空港まで調べると、約1時間半となっている。僕は少し焦っていた。

Googleマップで調べると、数百メートル歩いてバス停から駅まで行くのが一番安いが、ちょうどバスが行ったところだった。「なんだよ、時間考えて食えば良かった」と若干後悔しつつも仕方ない。

そうなると、タクシーで駅まで行き、そこから電車で福岡空港に向かうルートとなる。「タクシーか、、、」僕は、終電、終バスを逃した時か、クタクタに疲れ果てている時しかタクシーを使わない。

しかし、考えている時間はない、2回くらいしか使ったことのないタクシーアプリGOを開く。すると、半分予想していたが、サービス圏外とのこと。

「なんだよ!地方ってほんと不便でヤダ!」

タクシー会社を調べて電話しようと思ったが、Googleマップを見るとタクシールートにDiDiというアプリが表示されている。

「なるほど!このアプリだと呼べるのか!」と思い速攻でダウンロード。すぐに呼べると思ったが、クレジットカードを登録しないといけない。「なんだよ面倒だな」と思いつつ、クレジットカードを登録。

「よし!これでタクシー呼べる!」と思ったが、こちらもサービス圏外とのこと。

「は!クソが!GoogleもDiDiもクソだな!圏外なら最初から表示させんなよ!」とイライラしつつ、速攻でDiDiを長押しして削除した。

そのまま伝票を持ってレジへ。「カードって使えますか?」と聞くと、「現金のみなんです」とのこと。「だよね、予想していたよ」と思い、3000円しか入っていない財布から、1130円を払う。

そのまま「すみませんが、タクシーって呼んでもらえますか?」とお姉さんに聞くと、少しアタフタするお姉さん。

「そりゃ、大砲ラーメンにタクシーで食いに来る人なんていないですよね」と思っていると、後ろで仕事をしていたベテラン店員さんが、「呼べますよーお名前は?」とタクシーを呼んでくれることに。

その後、店外のベンチで待っていると、「タクシー7分後くらいに来ます!」と愛想良く教えてくれたベテラン店員さん。「7分か、タクシーお願いしてから10分。結構かかるな」と思うも、待つしかない。

座っていると「並んでいますか?」と2回聞かれたので、ベンチの一番端に移動し「友達が来てから一緒に入るので先にどうぞー」と言う顔で待つことにした。

すると5分位で、タクシーが来た。乗り込むと「お待たせしましたー」と俳優のでんでんと、芸人のほんこんを足して2で割ったような、恐らく70代前半のおっちゃんが元気良く言ってくれた。

「てるいですー。○○駅までお願いします。」と言うと、「はい、○○駅ね。ラーメン美味しかった?」と聞かれた。

「え?おっちゃん大砲ラーメンで昔働いていたの?」と思う程早い。

「はい、美味しかったです」と言い、タクシーは出発した。

ちなみに、おっちゃんの顔は、でんでんとほんこんだが、久留米弁?ばりばりだ。イメージとしては、博多華丸が漫才する時の博多のおっちゃんみたいだった。

僕は、地方でタクシーに乗ると、比較的運転手さんと話すタイプである。内容はどうでもいいことなのだが、少しでもその地元の雰囲気を味わいたい、地方でタクシーに乗った時間を有意義にしたい、という気持ちがあるからだと思っている。

少し間が空いた後、ここから駅までおっちゃんとの会話が続く。(おっちゃんの方言はなんとなくで書いている)

お「お客さんどこから来たと」

て「東京からです」

お「やっぱりー!久留米の顔してないもんねー。シュッとしてるよー」

て「ははは」(そもそも、標準語で話していて、大砲ラーメンにタクシーで来る久留米の人いないやろ)

お「久留米で美味しいもん食べれたと?」

て「はい、ラーメン、餃子、焼鳥食べました」

お「おーそれはよかとー。大砲ラーメンの餃子も美味しかったとよ?」

て「はい、美味しかったです」(あ、ボチボチだったのに嘘ついてしまった)

お「他にラーメン食べたと?」

て「西鉄久留米で、大栄ラーメン食べました。美味しかったですよ」

お「おーそれは良かった。久留米ラーメンは、大砲ラーメンと大龍ラーメンが有名とよ」

て「あー大龍ラーメンも美味いって聞きました」

お「大龍ラーメンは物凄く濃いと。大砲ラーメンはあっさりしとっとよ」

て「あー大砲ラーメンは食べやすかったです」

お「大龍ラーメンは、濃くて男っぽいラーメンとよ」

こんな感じで、おっちゃんとラーメンの会話が続く。リズムが良くなかなか心地良い。


お「お客さん東京のどこから来たと?」

て(さらに嘘はつけない)「東京じゃないんですよ。神奈川の横浜です」

お「おー横浜ー、いいとこねー!じゃあこれから家族のとこ帰るととー」

て「はい、独身で実家なんですけどね」

お「あらー、シュッとしてカッコいいのに、相手を選び過ぎっちゃ」

て「はい、選び過ぎたかもしれませんねー」

お「お客さん、いくつよー?」

て「もう今年で35です」

お「35ーまだまだ若いっちゃ!これからよこれから!」

て「ははは!」

わかるだろうか。おっちゃんは常に明るくポジティブでリズムよく、お客さんである僕を肯定しながら会話をしてくれるのだ。僕はおっちゃんとの会話が心地よく、楽しくて仕方なかった。


駅に着くまで10分弱、料金は1180円。

「カード使えますか?」と聞くと「使えるとよー!」とおっちゃんは答えてくれた。僕はカードをおっちゃんに手渡す。しかし、カードの処理が出来なかった。

「あ、このカード限度額超えて使えないカードだった」と思い、「すみません、こっちのカードで出来ますか?」と違うカードを出す。しかし、おっちゃんは、うまく処理が出来ず困っていた。

「あーおっちゃんを困らせて申し訳ない!」と思い「多分カードが使えないんですよ。現金で払います」と伝えると、「あー本当にごめんねー」と申し訳ない顔をするおっちゃん。

「いや、おっちゃん違うんだよ!俺が使えないカードを渡したのが悪かったんだよ」と心の中でおっちゃんに謝る。タクシー代を現金で支払い、おっちゃんからお釣りをもらう。

「本当にごめんねー。身体に気を付けて頑張ってねー。また久留米に来てねー」と、出張が続いている僕を気遣ってくれる言葉をもらった。

「ありがとうございました!」と言いタクシーを降りる。


僅か10分足らずだったが、今までで最高のタクシーに乗ったかもしれない。「不便だけど地方も悪くないな」と思いつつ、福岡空港に向かった。


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