Teruki Okamoto

juggler performer based in Japan

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最近の記事

リベンジ・アフタートーク幻肢痛

「何かしらのこだわりがある人が、その何かしらのこだわりを持った行動をやり続ける」ところに美しさのようなものが確かに存在していて、一見意味がないように見えても、ただ他人には伝達不可能だというだけで、そこにはちゃんと意味があったりする。 架空カンパニーあしもと、旗揚げ公演「幻肢痛」のアフタートークの大役を仰せつかった。 自分なりに割と真剣にその役目も考えた。僕は、アフタートークの役目とは解説やわかってもらうことではなく「作品を思い出してもらうきっかけを、作品自体とは違う角度でた

    • ステイトメント、コンセプト、振付の階層構造と、ステイトメント

      この3ヶ月くらい考えていたこと(の一部)です。思想の結晶としての作品(もちろん作品と名のつくものは基本そうなのだけど、今現在思考ゲームの議論に参加いくにはみたいな意味、このレイヤーであれこれ言う気は無いのでニュアンスで理解してほしい)を作っていくのに考えなければいけない思想のレイヤーというものがあって、それは現時点では僕はこういう構造かなと考えています、というものです。 ================================== 1.ステイトメント(Statem

      • ポストコロナ時代はどうなるんだろうと思った話

        価値観のクライシスがきているなと思います。 僕はなんというか大なり小なり人格の危機に陥った時、「この思想に従ってチャレンジしている限り世界にとって少なからず価値はあるはずだから生きていってもいいはずだよ」という理由?ルール?言い訳?を本読んだり情報を得たりしてなんとか必死で捻り出すくせがあります。(僕はそれを経典と呼んでいるんですけど) 前職でガツンガツンに詰められ、「これは死ぬか人を殺すかのどちらかでしか自分の人格を保てないな」と思った時に今までで一番長い経典を作ったん

        • upload my old performance videos

          https://www.youtube.com/watch?v=0FmwHwJYy4c "blanc"(2013) In shoebox tour, and EJC in Finland, I watched many showcase unlike 6 or 8 min competition package. So, I found I was bound to make showcase filled with many skills as possible, It

        リベンジ・アフタートーク幻肢痛

          過去の動画をあげてみました。

          https://www.youtube.com/watch?v=0FmwHwJYy4c 2013年blanc。 短くなったり長くなったりするけどおおよそ20分のショーケースです。 Shoeboxでアメリカを周り、EJCでフィンランドに行き、その中で6分と言う枠にとらわれない作品をたくさん見てきました。JJFやIJAを出自とするとどうしてもその枠に全く無自覚にはまっていたのですが、そういうものに触れて「技術を決まった時間に詰め込む」のとは別のことがやりたいなと思って作ったもので

          過去の動画をあげてみました。

          REI リードテキスト

          4JF 新作 “REI (prototype)” あけましておめでとうございます。 今年もお呼びいただきありがとうございます。 こうして毎年みなさまとお会いできて嬉しい限りです。 本年も何卒よろしくお願い致します。 もう自分でも何度目かわからない4JF。 今年もお話をいただいたときに最初に浮かんだイメージは「祈り」でした 大学生のときにはじめて四国に呼んでいただき、今まで。 その間に本当にいろんなことがありましたが、ジャグリングという意味で言えば 毎年新作を

          REI リードテキスト

          D4C

          JJF2016コバヤシ劇場に神庭君・小高とチーム「D4C」として出場させていただきました。 きっかけは、個人として小林さんからスカウトをいただいていたのですが「予選落ちを集めてそのままやってもなんかあんまりポジティブな企画にならないし、話を受けるならなんかいい形でやりたいな」と思っていたところ、同じように考えていた神庭君(彼もスカウトをもらっていた)から声をかけてもらって、じゃあ小高も同じ状況だし3人でやろう、となりました。「新しい試み」を提示できるならいい形だな!というこ

          灰色と緑とオレンジと、パステルカラー

          茨城県北芸術祭にきています 各スポットを周遊するツアーバスが一日中僕一人という専用送迎バス状態になってしまい バス運転手のおっちゃんと仲良くなって、 「本当はこれ始発でしか流さないんだけど聞きます?」 とやくしまるえつこのオープニングスピーチとテーマソングを流してもらいました。 いっぱいあった幸福も 誓い合った恋人たちも いったいなんでこうなったの わたしは人類 灰色の車内に一人でポツンと座って 夕方ごろのいい時間で、ものすごくやわらかいオレンジ色の光がさしてて

          灰色と緑とオレンジと、パステルカラー

          LOSTSCAPE 当日パンフレット文章

          あなたはこういうことってありますか? #######  空間を所有したい、と思うことがよくあります。  写真に撮って記憶しておきたいとかではなく、空間と一体化したいというか、それに近い感覚です。とにかく、「ここを自分のものにしたい」という気持ちにかられることがあります。自分の中に取り込んで大事にしたいというより、その場所に自分の一部を残していきたいという感覚。 #######  なつかしさや寂しさ、といった気持ちが好きです。本当は知ってた、本当は持っていた。ということ

          LOSTSCAPE 当日パンフレット文章

          渡邉尚 フロアジャグリングワークショップ

          3月24日、渡邉尚を講師に迎え、東京でワークショップを開催します。 実際に渡邉さんの動きをトレースしてもらいながら、新しい概念、「フロアジャグリング」のテクニック、考え方を紹介します。 以下のページで管理しておりますので、参加をご希望の方は以下のイベントページから「参加する」をお願いします。 新しい概念のインストールを、短い時間でみっちり渡邉さんつきっきりの元行いますので先着で10名様ほどまでになるというところをご理解ください。 https://www.faceb

          渡邉尚 フロアジャグリングワークショップ

          MONOLITH

           たとえばバーテンダーのカクテルを作る動き、職人が木を編んでカゴを作る動き、紙の本をゆっくりとめくる動き、そういった動きを、僕はなぜだかわからないがとてもいとおしく感じる。山村佑理と渡邉尚両名のジャグリングにおいて僕が感じるのはその魅力に近い。  これまで、ジャグリングやサーカスを語る・考える・作る際に根底にあるのは「見せたいもの×見せ方」という公式だったように思う。僕も必ずその公式で作る。何を見せたい・価値の中心におきたいのかを徹底的に考え、その要素を尖らせ、それ以外