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東京を守り通す

天海は家康に重用され、江戸の都市計画を行いました。
実際に東京は発展するだけの理由がありました。

呪術的な防御も施されています。
江戸城を中心にした時に、北東である鬼門を守るために上野の寛永寺があります。

家光が鬼門のことを踏まえて、祈願寺にしました。
平安時代に京都御所の鬼門を守るために比叡山を配したのと同じロジックです。

江戸城の南西である裏鬼門を守るために建立されたのが赤坂の日枝神社です。

この神社は太田道灌が比叡山の守護神である日吉大社を勧請しました。

江戸城の北には徳川家康を祀る東照宮がありますし、江戸と日光の距離というのは、京都と伊勢の距離と同じくらいです。
つまり、京都にとっての伊勢神宮を江戸にとっての日光にしようと天海は考えていたのでしょう。

江戸城の南には増上寺があります。

徳川家は浄土宗ですから、江戸に入ると増上寺を菩提寺にしたのです。

こうしていくつもの寺社によって江戸城は守られていますが、これらは天海によって計画されたものです。
各方角を踏まえ、密教の奥義によって江戸は曼荼羅のように設計されていたのでした。

都市というのも見えない世界のことを考えて作られています。
皆さまの住まれているところはどうでしょうか。
見えない世界というのはとても身近ですから、興味のある方はぜひ一緒に学びましょう。


これからも良い記事を書いていきます。