自分の限界を感じるからこそ、自らの心を平和にするしかない。

今回の台風を通じてひたすら感じたのは、この社会や世界の無事や平和を願うには、自分の中に平和な心がないとむずかしいということ。強烈な孤独感が自分を支配しているうちは、世界に「恨み心」を抱いてしまう。「どうせ家族がいる人たちは、こわいね、と言えばこわいね、とかえってくる安心をもっている」とかだ。

物理的に被災している人や地域に想いをはせていくには、心穏やかでないとできない。普段「グリーフケア」ということに関わっていたとしても、こんなに情けない自分がいるんやと痛感する。他者のことなんて思えない自分。災害が起きるたびに、自分の脆さを知る。ひとりぼっちだと感じると、生きていることさえ意味があるのかわからなくなる。

台風一過の晴れた空を眺めながら、今の自分の限界をなぞる。

他者を想ったり、世界の平和を願うことの限界。

できることは、自らをまず平和にすることから。


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