災害・・・グリーフの輪郭がはっきりする時

台風に備えて買い物へ。
雨降る帰り道 なみだがすこし こぼれる。
なんでやろう。
ってよーく感じてみる。

東北の震災の時を思い出した。
あの日、新幹線から降ろされた、福島の駅で、公衆電話に並ぶ人を見て。
わたしは、誰にかけるんだ、と途方にくれた。

災害はグリーフの輪郭をはっきりとクリアなものにして、見せつけられる。

グリーフというのか…。失ったこと以上に

君には家族はいないんだよ。

と思い知らせてくれるのが、災害なのか。

台風はまだきてないというのに、そして、別に明日台風がきてもこなくても、家族がいないことにはなんら変わりがないのに。きっと、わたしの明日の予定はほとんど変わりなんてない。研究日なので、朝から論文を読んでは、書いて、読んでは書いてとするだけで、台風がきてもこなくてもおんなじなのだ。なのに…なぜ、と思う。

意識しなくてすむものが、意識にのぼってくる。

溶けて沈んで形もなくなったはずのラムネが、浮き上がった来て、丸くなってプカプカ浮いて、ここにあるよ〜、って主張してきているみたいなイメージがうかんでくる。

みんながおうちに閉じこもる時。

家族がいる人 と いない人

みたいなものを分けられるような感じがしてならない。

別に家族がいるからいいってわけではない。
虐待や暴力にさらされている中で「家族」と過ごしているかもしれない。守らないといけないものがある責任感やプレッシャーもあるかもしれない。

いてもいないようなものだ という人もいるかもしれない。

ただ、死という圧倒的な不在を前に、どうしたらよいのか。なき人を身近に感じられるようにとも思ったりするが、こういうときというのはうまくいかない。

ひるがえって、リヴオンの事業を想う。

年越いのちの村を毎年やっているのは、こういうときに感じるどうしようもない孤独感のようなものを、もちよってともに過ごせる場を家族をなくした若者に届けられたらと思っているからだ。

今年も開催します。どうかひとりでも、必要な人に届きますように。


※グリーフとは…大切な人やものを失ったことにより生じる自然な反応、感情、プロセス



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Terumin

リヴオンという死別を支えるグリーフサポート団体の代表をしています。Founder and CEO of Live on, a charity in Japan supporting the bereaved. Ph.D researcher at Uni of Bath、
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