綾間テルヨシ1st Album「イニシエイト」をものすごい勢いで自画自賛する

 ご無沙汰しております。
 シンガーソングライター綾間テルヨシの広報担当、綾間テルヨシです。

 10月に出した僕の1st Album「イニシエイト」ですが、昨夜聴き直したら良い曲しか無かったので「noteで書かないなんてもったいない!」と一念発起して記事を作ることにしました。

※リリース当初に書けよ、というツッコミは無視しちゃうゾ!


 改めまして、2017年10月に私綾間テルヨシは、シンガーソングライターとしての1st Album「イニシエイト」を世に発表いたしました。
総収録曲数10曲のフルアルバムで、Vocaloidの初音ミク歌唱ver.と綾間テルヨシ本人歌唱ver.の2枚を同時リリース。
「夜明け」をテーマにした切なくも力強い楽曲の数々で世界の音楽シーンに一石を投じたという記事がBasement times辺りで書かれている予定でした。読んでないんですけど。

 気鋭のイラストレーターNYAKKUNN氏(https://pixiv.me/nyakkunn)によるジャケットを始めとした装丁にも拘り、2枚のアルバムを並べると一枚のイラストになるといった一周回って革新的なアイデアを実現しています。


※ジャケット画像をクリックでBoothの通販ページへ飛べます

↑こちらがミク版。可愛い。

↑こちらが綾間版。並べるとミクさんを熱い視線で見つめるように。

 販売は自家通販によるプレス版とダウンロード版の両方がご利用いただけます。お好きな方をBoothの商品ページでお選び下さい。


 さて、Booth以外にもM3-2017秋やボーマス、Apolloなど数々のイベントで頒布された我がアルバムですが、なんとまだ在庫があります。強気に刷ったので。

 ……という訳で、どうしたらアルバムがもっと多くの人の手に届くか模索するため、昨夜全ての楽曲を聴き直したのですがあまりに良い曲が揃っていたのでこれから全曲紹介します。熱い自画自賛です。

※忙しい人のためにクロスフェード動画も用意しました。楽曲のオイシイ所がお手軽に大体分かりますが、僕の作品はむしろ忙しくて生きていられない人に届けたい想いがありますのでできれば全部聴いて下さい。
■クロスフェードデモ
【綾間版】https://youtu.be/6bOVc8ERTXQ
【ミク版】https://youtu.be/s_tql1otdOE



01.イニシエイト

 本アルバムのリード楽曲。内省的な暗い歌詞から始まる本アルバムは、サビの「さぁ、始めよう」という歌い出しとともに、力強く走り出す作り手自身の想いが込もっている。

 イントロは静かなクレッシェンドから始まり、何かが動き出そうとしている予感を盛り上げている。Aメロ、Bメロでは何者にもなれない、燻っている大嫌いな自分を責め立てつつも、それだけでは終わらないという意思を示す。
そしてサビは来る開放の時、ひたむきに進む君を、笑う者はもう居ない。

 これから何かを始める人、既に走り始めた人、諦めてしまった人、全ての人に送る応援歌だ。

MV 「イニシエイト」
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube
綾間版Youtube


02.ガールズリストカッター

 初めてニコニコ動画にVocaloid楽曲として投稿した想い出深い楽曲。
メンがヘラった女の子のどうしようもない感情をロックに表現した。
アルバム収録版ではギターを作田京輔氏(https://www.make-a-field-music.com/)演奏による生音源に差替え。これがとてつもなくカッコイイ

 3分15秒という短い楽曲の中に「病み成分」をこれでもかと詰め込んだ。自分の存在を知らしめるために生傷を作り続ける人間達へ、どうか聴いてほしい。あなたが愛しているのは、その男ではなく、大嫌いな自分自身だ

MV 「ガールズリストカッター(Prototype)】
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube


03.トゥモローフォビア

 ギターロックな楽曲が続く。ガールズリストカッターが落ち込み気味な歌詞であったのに対し、こちらは「明日が来てしまうのが怖い」という人生への不安を真っ直ぐに描いた楽曲だ。サビでは必死に前向きな言葉を紡ごうとするが、曲を全て聴けばそれが強がりでしか無いことが分かるだろう。

 途中で拍子が切り替わり、頻繁に転調するなどダイナミックな展開が繰り広げられる。疾走感のあるサウンドと相まって、加速する不安感を増長させている。パワフルでキャッチーなサビのメロディに、是非付いて来てほしい

 ノリの良い刻みを発揮するギターと共に登場する、激情的なピアノメロディも必聴だ。シンセによるオブリガートがそれを彩る。編曲に関しては、変化を好む作り手が一番気に入っている楽曲である

MV 「トゥモローフォビア」
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube
綾間版Youtube


04.Anatomy

 離れてしまった二人の曲。お互いの気持ちを「解剖」しようと、いくらメスを入れども漏れ出るのは血ばかり。そんな自分の中身も大したものではないと、自嘲する歌だ。

 ミドルテンポの楽曲は、アルバム収録版でガラッと様変わり。特に注目してほしいのはリズムトラックで、キレの良いサウンドが優しいボーカルにマッチしている。更にパーカッションとしてオルゴールを採用。解けていく二人の切ない感情を歌い上げた

MV 「Anatomy(Prototype)」
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube


05.アザレア

 結ばれた二人の曲。最初期に綾間版がYoutubeに上がっていたが、それから更に進化を遂げて帰ってきた。ドラマティックなヴァイオリンの音に始まり、アコースティックギター、ピアノ、ボーカルから幸せが滲み出てくるような音作りを目指した。

 だんだんと盛り上がっていく展開がお馴染みのバラードとは少し異なり、二人で歩いて行くようなゆったりとした曲調。これから待ち受ける未来が楽しみな人に、是非とも聴いてほしい。僕も大好きな楽曲だ

MV 「アザレア」
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube
綾間版Youtube


06.Ivory

 アルバム用の完全書き下ろし楽曲。正直動画にして単品で発表したいくらいキャッチーにできたと思う。タイトルの意味は「象牙」で、巨大な象の足跡を追いながら、自分の夢を掴み取るまで進む楽曲。「イニシエイト」から更に一歩進んだ応援歌だ

 歌詞は「象」を追いかけるだけでなく、その後ろに続く誰かに向けたメッセージも込められている。繰り返し登場するバグパイプのフレーズは、霧の中を彷徨う人への道標になって欲しい。力強いサビのメロディが、きっとあなたの胸にも響くだろう


07.全知全能

 書き下ろし楽曲その2。こちらはIvoryのポップさと相反的にギターがクリーンに唸る楽曲だ。さわやかな雰囲気とは裏腹に、歌っている内容は人間関係の汚さ。それを分かっていながら、知っていながらも、人は人を求め続ける。そんな「全知全能」ですらどうしようもない衝動を歌い上げた。

 ギターは作田京輔氏(https://www.make-a-field-music.com/)による生演奏。これがまたカッコイイ。サラッと弾いているように聴こえるが、その実細かい技巧が随所に伺える。ただし、この曲の良さはギターだけではない。ボーカルのキリッとした歌い方や、あざとくストレートに入ってくる転調サビにも耳が離せない


08.悲しみを食んで生きていく

 ニコニコ動画でミク版が1万再生を突破したバラード。心の弱さをストレートに表現した「痛々しい」歌詞が注目のヒット作。シンガーソングライターという職業は、人の痛み、苦しさ、悲しみを歌にして、それで飯を食らっている。それはすなわち、人の悲しみを食べて生き永らえているということだ。

 あなたが生きる理由も、死んでいく理由も、全てが歌になる。どんな稚拙な言葉でも表現しきれない感情が、必ずある。心に染み渡る優しいメロディとは裏腹に、そんな必死な人生を歌い上げた楽曲だ。

MV 「悲しみを食んで生きていく」
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube
綾間版Youtube


09.Thank God, It's Friday!!

 金曜日を讃える歌。アルバム唯一のダンサブルなロックナンバー。生演奏のギターと激しい4つ打ちのリズムトラックがハートを揺さぶる。コール&レスポンスや皆で歌える箇所など、ライブ映えしそうな楽曲だ。

 ノリ良く体が動いてしまうほどのキャッチーさとは裏腹に、歌詞の内容はとってもダーク。空蝉の世(=現世)を捨て、永久に咲く花(=彼岸花)を探し、向こう岸(三途の川)へ渡る。人は命を燃やし続けて前に進むのだ。

 Bonusトラックを除けばこれが最後の楽曲だが、全体を通して人が必死に生きる様を描いているのがお分かりいただけるだろうか。中毒性の高い楽曲には、リズムは勿論のこと、こうした歌詞もマッチしている。

MV 「Thank God, It's Friday!!」
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube
綾間版Youtube


BonusTrack.Masterbation

 綾間版にのみついてくるBonusTrack。大学生時代に書いた曲で、いけてない自分の姿を滑稽にロックなナンバーで描いている。収録しているのはギターを生演奏に差替えたリニューアル版。滑稽な良い曲です。サビのクラップが良い味。これもライブ映えしそうだ。


BonusTrack.人生は神ゲーだ

 ミク版にのみついてくるBonusTrack。マジカルミライ2017のコンテスト楽曲として書いた。「人生はクソゲーなんかじゃない」という反骨精神を全力で出した。

 ゲームになぞらえた歌詞も最高なのだが、この曲の聴きどころは何と言っても激しい転調とそれに振り落とされないメロディである。特にBメロの進行で半音階を多用した後、サビで一気にキャッチーに仕上げる開放感がポイントだ。生音のギターとピコピコ音の相反するバランスにも注目。綾間テルヨシの本気度が感じられる楽曲だ。

MV 「人生は神ゲーだ」
ミク版ニコニコ動画
ミク版Youtube


 以上、自分のアルバムながら良い出来に仕上がっているので、是非とも世界中の人に聴いてほしい

 Boothの通販ページはコチラ




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