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ここにしかない贅沢な時間…喫茶店のモーニング【ドキュメント72時間】

NHKドキュメント72時間を観て感じたこと、調べた事を書くシリーズ。今回は2020年5月22日に再放送された(最初の放送は、2016年)「名古屋レトロ喫茶へようこそ」

今回の舞台は名古屋の商店街にある喫茶店。名古屋の喫茶店文化はいつごろから全国的に認知されたのだろうか。

3食の中で朝食を外で食べるってちょっと贅沢な気分じゃないですか。けっして安くもないし朝からゆっくり喫茶店って、金銭的にも時間的にもゆとりもある気がする。私も毎日喫茶店にモーニング食べに行ける生活をしてみたい。

しかし喫茶店でモーニング食べれるセレブが出てくるのかと思えば、そんなことはない。ごくごく普通のお年寄りやおばちゃん、おっちゃんたちである。毎日来る人もいれば、年金が入ったときになんて人もいる。

開店の8時少し前、まだ開いていない自動ドアを手で開けて入ってくる70歳代の夫婦がいた。コーヒーにトーストを2人で同じものを食べている。

このお二人、毎日来てるんだって。奥さんのこと好きですか?と問われ、「まぁそういうことになるかな」と照れながら話す姿が印象的だ。

もちろん昼間もお客さんはいっぱいいるし、夜も意外と多い。これが喫茶店文化の町なのかなと思う。酒を飲みに行かずに喫茶店でサンドイッチとコーヒー。大人数で集まるんじゃなくて、2人とか多くても4人くらいで夜を過ごす。

夜に来ていた印象的な親子がいた。42歳の母親と22歳の息子。このお母さん20歳のときに47歳の男性と駆け落ちして息子が生まれた。その後離婚してそれから息子と2人。大学で東京に出ていた息子が就職で帰ってきてこれから2人で暮らすんだって。

なんだかちょっと親離れ子離れしていないような変な感じである。だって母と息子だよ…仲良すぎでしょ。夜2人で夕飯も兼ねてなのか夕飯後なのかわからないけど、自転車で喫茶店に来てゆっくり過ごす。2人のこれからの生活について話しているんだろうか。

番組見ていて近くに喫茶店が欲しくなった。お腹を満たすって目的もあるけどそれだけじゃない。一人とか、誰かと時間を過ごす場。家と違ってテレビとかもない。いまはスマホがあるからちょっと違うかもしれないけど…。

でもここでしかできない過ごし方がある。特に一緒に住んでいる家族とだとなおさらそれを感じるかもしれない。一人なら家で一人でいるのもいいけど、たまには喫茶店で過ごす。あぁなんて贅沢な時間なんだろうか。

どこかで町のリビングルームって名前でコミュニティスペース的なものやってたけど。最近あるそういうやつじゃないんだよな。求めているのは。もっと匿名性がある場所がいい。だから都市部にある喫茶店なのかな。

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