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こんなひといたよ 第1話「赤羽の居酒屋の変なマスター」

私の読んだマンガに登場するキャラと印象的なシーンについて書くシリーズ「こんなひといたよ」。

今回は、清野とおる氏の「東京都北区赤羽」の第1巻より「ちから」のマスターの初登場シーンを紹介。同作品は、赤羽で見つけた奇人変人を描いたエッセイマンガ。その中でも、作品を通じてその奇人変人の代表格として描かれるのがこのマスターである。

それではそのシーンを紹介する(原作のセリフを引用しながらテキストで再現)

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赤羽駅から少し離れた暗い路地の先にある居酒屋のマスター。

その居酒屋は看板がまっぷたつに割れ、入口には謎の生き物のような絵に「これな~んだ?」と書いてある張り紙がある。中に入ればメニューも謎だらけ「チャ~~~ン」「焼きムーミン」「加藤茶」まったく何の料理かわからない。本人もわからない。

これすべてこのマスターの罠。外の張り紙は「こうやって貼っていると気になって入ってくるんだよね」と人を馬鹿にしたように笑う。

このマスター隙あらば容赦なく絡んでくる。「私最近ね手相を見れるようになったんですよ!せっかくなので見てあげます」と言うがまったく信用できない。あまりに押してくるのしょうがなく見てもらうと「32歳で鬱病で練炭自殺しますね」と初対面の客に向かって言い放つ。

何もかもヒドイ店だが、なぜかまた行きたくなるのがこの店の不思議な魅力。

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