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変わらないオートレース場の最後の3日間【ドキュメント72時間】

NHKドキュメント72時間を観て感じたこと、調べた事を書くシリーズ。今回は2020年5月29日に再放送された(最初の放送は、2016年)「さらば!俺たちの船橋オート」

今回の舞台は「船橋オートレース場」閉鎖される最後の3日間に密着。こういう「最後の3日間」とかテーマ性の強い回は本当は好きではないのだが…毎週書くことを決めたので、今回はチャレンジしてみる。

「オートレース」って何かわかるだろうか?私は正直あんまりイメージがなかった。元SMAPの森君がなったやつといえば「あぁバイクの?」くらい思い出すだろうか。そう、オートバイのレースである。そして競馬や競艇と同じく賭博が許されている。賭博と言えば某検事長の事件があったテンピンの麻雀。それよりもよっぽど大きなお金動いているのだろう。

賭け事の世界なので、予想通り…出てくる人たちが見事なまでにほとんど男性の中高年。もちろんちらほら女性や家族連れなんかもいますが。基本的には、誰もが想像できる感じの競馬場にいる感じのオヤジたちである。

昨今は競馬場でも女性や家族連れが楽しめるように様々な工夫が凝らされていると聞くが、オートレースはそんな雰囲気があまり感じられない。場外も出店が出ているくらいで、イベント的な演出はされていない。建物も古く(だから壊されるんだろうけど)、正直トイレなんかも汚いんだろうなとおおよそ想像がつく。

ネガティブなもの言いをしてきたが、ドキュメントとしては「この廃れた感じのビジュアル」で「最後の3日間に密着」と言うのはすごくはまっている。そして、こじゃれた今時の建物に、若者たちが集まる…なんて正直別に見たくもない。

時代に合わせずに、廃れていく中でないと感じられない良さがあるのが間違いない。今どきの場所では感じられない雰囲気がある。もつ煮込みを楽しみに来る女性、出店のおやじ、新聞売りのおばちゃんなど72時間だから見れる人の姿がなんかいい。

ノスタルジーに浸ることは、今を生きることを放棄しているようにも見える。時代に合わせて変われなかったやつは負けであると。一方で「時代に合わせてきたなぁ」と見え見えなものもなんかなって思ってしまう。


「古いものに価値を見つける」「時代に合わせるってなんだ」「人間にとって過去とはなにか」そんなことを考えながら、ぼやっとこの記事書いてしまった。やめた。

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