日本ふるさと手しごと協会

「手しごとの作り手と使い手をつなぐ架け橋に」をミッションに、日本の伝統工芸や民藝などの…

日本ふるさと手しごと協会

「手しごとの作り手と使い手をつなぐ架け橋に」をミッションに、日本の伝統工芸や民藝などのWebマーケティング支援、取材記事作成などを請け負っています。仕事の相談やお問い合わせは(info@teshigoto.or.jp)まで。公式サイト:http://teshigoto.or.jp

最近の記事

【ご案内】職人さん特化型マーケティング支援〜オンライン・SNSで顧客開発に協力します〜

新型コロナウイルス感染拡大予防のため、店舗の休業やお客様と対面する展示会の中止など、伝統工芸や民藝の企業や個人事業主にとっては厳しい社会情勢が続いています。治療薬開発と市場への普及時期はまだ不透明で、新型コロナウイルスの収束には1年から2年の年単位で考えるべきとの専門家の声も聞かれます。2020年度はまさに「withコロナ社会」です。 他方で、オンラインツールを使ったイベント企画は活況です。ZOOMやremoでのワークショップやセミナーが主流になってきました。企業のリモート

    • アイヌ伝統工芸家の「伝統に忠実な生活工芸品づくり」

      昨今注目を集めるアイヌ伝統工芸と継承活動の今「お盆づくりが好き」と話す彫刻家の水野練平さんは、北海道白老町に住むアイヌ伝統工芸家です。 アイヌ工芸への関心は昨今、高まってきています。背景の一つには2013年3月、北海道日高振興局管内平取町のアイヌ民芸品「二風谷イタ」と「二風谷アットゥシ」が、国の伝統的工芸品として北海道で初めて経済産業大臣の指定を受けたことにもあるでしょう。 伝統的工芸品の指定には、以下の条件があります。 ・主として日常生活で使用する工芸品であること ・

      • 手描き友禅×西陣織(つづれ織)ビジネス小物

        多彩かつ繊細な東西の伝統工芸を掛け合わせた日用使いの作品手描き友禅とは、江戸時代から伝わる技法で、手作業で布に模様を染めていきます。300年の歴史ある伝統工芸です。 友禅染めでは、染料のにじむのを防ぐ防染糊(もち米で作る糊)と筆や刷毛を用いて絵を描くようにして染めます。手描き染めの技術を生かして、多彩かつ繊細に表現出来るという特徴があります。 友禅の手法は「糸目友禅(絵の輪郭を糸目と呼ばれるノリで描いて防染し、その中を彩色する友禅)」と「無線友禅(糸目を使わずに直接彩色する

        • 和傘・阿島傘の保存と伝承活動

          長野県喬木村の伝統の和傘、次世代継承へ会を発足長野県の南部に位置する人口約6,300人の喬木村は、明治8年、阿島、小川、伊久間、富田、加々須の5つの村が合併して発足しました。「阿島」の地名に由来する「阿島傘(あじまがさ)」は、この地の伝統工芸として息づいています。 しかしながら、最盛期は100軒以上の和傘屋が軒を連ねていたものの、職人の数は激減し、和傘づくりを生業として営むのは現在、菅沼商店1軒のみとなりました。 近隣に住む人でさえ、阿島傘の伝統を知る人は少なくなったと言

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          組紐クラッチバッグ、組紐iPadケース

          1,000本の繊細な絹糸フリンジを魅せる大胆な発想一般的には着物の帯締めとして使われる組紐(くみひも)が、ビビッドできらびやかなクラッチバッグとiPadケースに大変身しました。 千葉県松戸市内で120年続く江戸組紐の老舗「江戸組紐 中村正」の4代目で、組紐職人の中村航太さんが世に送り出した新製品です。 この作品を考案した背景は、中村さんが挑戦したトヨタ自動車の高級車ブランド「レクサス」が全国各地の若き匠のものづくりを支援するプロジェクト「LEXUS NEW TAKUMI

          組紐クラッチバッグ、組紐iPadケース

          移動式茶室「二心庵(にしんあん)」

          日本の茶室文化を現代版に進化させた建築コンセプト設計から10分の1の模型を作成するまでに半年。そこから原寸となる茶室の骨組み、大枠制作に半年。障子や扉といった建具など、技術的に難しい細部の仕上げとしてさらに2年を費やし、着工から3年目に移動式茶室「二心庵(にしんあん)」は完成しました。 制作を手掛けたのは、デザイナーの片山勝彦さん。 移動式茶室はもともと、東京芸術大学大学院の修了制作でもありました。この制作をきっかけに、ライフワークとして、もっと多くの移動式茶室を作ること

          移動式茶室「二心庵(にしんあん)」

          三味線人工皮「リプル」製作

          エコな“新世代三味線”の開発で日本の美しい音色を奏でる昔に比べてプロの演奏家の活躍が目立つようになったものの、趣味やたしなみとして和楽器を演奏する愛好家は軒並み減ってきています。 国産三味線は1970年の生産数14,500挺から数えて、2017年時点で1,200挺と10分の1以下にまで落ち込みました。 なぜでしょうか。 いくつか理由は考えられますが、大きな理由としては三味線の原材料高騰が挙げられます。 三味線の皮は犬や猫などの動物皮を使用するのが一般的ですが、昨今の動物愛護

          三味線人工皮「リプル」製作