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地域おうえんBASH、一周年を経て。

1〜2ヶ月に1回くらいのペースで、地域おうえんBASHというイベントを主催している。今回で第10回目を経て、一周年を迎えた。

地域おうえんBASHは、地域を応援しよう、盛り上げようという気持ちを持つ人たちが集まって、お互いに取り組みやアイデア、これからの挑戦を発表し、交流していくイベントだ。
(※BASH=にぎやかなパーティの意味)

僕自身、運営をしながら毎回勉強をさせていただいている。
今回はその中での気づきを振り返ろうと思う。

◆◆◆

1.地方の課題は、どの地域も"ほぼ同じ"。

地方創生とは


「東京一極集中を是正し、地方の少子高齢化・人口減少に歯止めをかけること」


と定義される。この定義からすると、僕はどこの地域も地方創生の現状は厳しいだろうと思っている。

現状地方から若くて活きのいい人たちがどんどん都会に流出し、中心市街地が次々とシャッター商店街になっている。イベント運営を通して、どの地域も似たような課題を持っていることを痛感した。

今や地方は、人口が減って当たり前なのだ。


2.ただ、課題は似ているが、その答えは一つではない。

しかし、イベント登壇者のお話を聞いて感じるのは、同じ課題を抱えた地方でも課題への答えは一つではないということだ。
どの地域も同じように、イオンモールを作ればゴール、というわけにはいかない。各々その地域の特色を生かして、ユニークな施策を進め流必要がある。
その施策は多種多様で、全然違うのだ。
個人と同様、その地域にあったそれぞれの施策の形があり、各地域の"幸せのカタチ"は全然違う。

一つの例を紹介しよう。農業を起点とした新しい暮らしの形を実践されている青山ファーマーズマーケットの新しいチャレンジのお話。
青山ファーマーズマーケットでは、人口170人ほどの石川県小松市滝ヶ原町の限界集落で、古民家6軒と11ヘクタールの畑を活かした、ファームハウス『TAKIGAHARA HOUSE 』を運営している。

(動画が素敵なのでぜひ見て欲しい。)

この家は、石川県小松市の人口わずか170人の滝ヶ原町にある築80年の元石蔵を改装したもので、彼らはそこで全く新しい農的ライフスタイルを実践されている。

なんと素敵な雰囲気か。

彼らは非常に楽しそうに新しいライフスタイルを楽しんでいる。

彼らは他にも無人島プロジェクトという活動をされていて、「不便で不自由な生活が逆に楽しいのだ」ともお話されてた。

また、一緒に運営をさせていただいいているSatoyama推進コンソーシアムのお話もいつも刺激を受けている。提唱されている『里山資本主義』というのは、昔からある里山の「共生と循環再生」といったキーワードにプラスして、ほどよく利益を出しながら、地域コミュニティを継続していく、全く新しいエコシステムだ。
実践者の皆様の話も非常に面白い。本当に毎回勉強させていただいている。


3.地方では、同じお金で、都心より豊かな暮らしができる。

上記のように地方創生において課題解決のための施策の実践スタイルは地域によって多種多様だ。
しかし、地方だからこそ共通する良い側面もある。それは「地方では、同じお金で豊かな暮らしができる」という点だと感じている。

地方にある自然を活かした食うに困らない状況が大前提にあって、その地域らしいライフスタイルを実践することができるのだ。
登壇していただいた地域の方々は、特に物事をお金だけでは考えない。
金銭的な交換だけではなく、自給、物々交換、シェアの概念を組み合わせ、仮にお金が乏しくなったとしても継続できるような仕組みを持ち合わせ、生活の基盤にお金だけに頼らないライフスタイルを根底として生きているように思う。

それは、生半可な努力ではなく人生をかけたものであって、それでいて彼ららしい人生の楽しみ方をなのだと思う。


4.手をあげて継続する人に、仲間が集まる。

登壇していただいた地域の方々に共通する特徴は、自ら実践し、苦難を乗り越え、それでも継続し、、あれよあれよという間に素晴らしい仲間を集め、コミュニティを作っている人が多いことだ。

地域おうえんBASHも、活動して一年が経った。
最初は、月一回程度イベントを開催して、同じ課題感を持っている方々に集まっていただき、お酒を飲んだり、食事をしながら議論する場をもってみようというものだった。
僕としては、楽しいから初めているこの回だが、毎回、刺激を受けまくっている。

地域おうえんBASHはおうえんフェスさんという団体と一緒に立ち上げたのだが、Satoyama推進コンソーシアム一般社団法人 地方創生推進協議会(R3)も一緒に運営をさせていただいていて、参加者も徐々に増えてきた。
大変ありがたいことだ。

これからは単なるトークイベントではなく、登壇者の方を含め、参加者同士も議論を通して、地方創生をより自分ごと化し、アクションが起きるきっかけとなるコミュニティを目指していきたい。

◆◆◆

地域おうえんBASHに関わって1年、地域創生の課題や素晴らしい活動を勉強させていただいた。僕も登壇いただく皆様に負けないよう、細々とだが、地域おうえんBASHの活動を続けていきたいと思っている。
もし地方での活動をもっと積極的にやりたいと思われている方、そして、地方ですでに実践していて、でも、心が折れそうな方、その他無目的に誰かをおうえんしたいと思っている方がいれば、ぜひ一度参加いただきたい。

▼過去や今後のイベント情報はこちらから。


一周年を経て、気持ちを新たに頑張ろうと思う。

いただいたサポートで僕は「いつか必ずあなたに会いに行く」ことができます!!家を持たない生活をしているので、日本全国どこでも飛んで行きます✈️