【はむとれ】FXBTCJPY レバレッジ調整

さて、bitFlyer のレバレッジは現在最大4倍ですが、FXBTCJPY を売買するにあたりその実効レバレッジは 2倍が目安だと思います。
本当は 2倍でもちょっと大きいと思いますが、ここでは実効レバレッジを常に 2倍にして運用 (=複利運用) する場合の保有量の調整について検討してみたいと思います。

(実行レバレッジについて)

いま、証拠金100万円、1BTC=100万円とした場合、実効レバレッジが 2倍ということはちょうど 2 BTCをロングあるいはショートしている状態ということになります。
(実効レバレッジ=2BTC×100(万円/BTC)÷100(万円)=2倍)

まず、下図は 2BTCをロングしていた場合、BTCの値動きに応じて実効レバレッジがどのように変化するかを示したグラフです。
(横軸: BTCの価格、縦軸: 実効レバレッジ)

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例えば、 2BTCをロングしたまま価格が 1BTC=100万円から 1BTC=80万円に下落した場合、含み損が 20万円×2BTC=40万円発生するため、実効レバレッジは 2.67倍に上がってしまいます。(グラフの左端)
逆に、1BTC=120万円に上昇すれば含み益が 20万円×2BTC=40万円発生するので実効レバレッジとしては 1.71倍に低下します。(グラフの右端)

次は、2BTCをショートしていた場合です。
こちらはロングしていた場合に比べてカーブが急になるので注意が必要なことがわかります。

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2BTCをショートしたまま価格が 1BTC=100万円から 1BTC=80万円に下落した場合、含み益が20万円×2BTC=40万円発生しますが、BTCの価格下落のために必要な証拠金の額も減っています。
必要証拠金が減った上に含み益で評価額が上がっているため、実効レバレッジとしては 1.14倍まで低下しています。
逆に、1BTC=120万円に上昇すると今度は含み損が20万円×2=40万円発生するのは同様ですが、必要な証拠金の額も上がってしまうため、実効レバレッジとしては一気に 4.0倍になってしまっています。
現在の最大レバレッジは 4倍なので、ここからさらに1円でも逆行すると追証発生です。(実効レバレッジ2倍だとこの20%の動きで追証)
ロングの場合は含み益と必要証拠金額の増減が打ち消しあう方向ですが、ショートの場合は同方向になってしまうためこのような現象となります。

ここで実効レバレッジを常に2倍に保っておくためにはどの程度の調整が必要かをみてみます。
下図はロングを持っていた場合の必要な調整量を表したグラフです。1BTC=100万円が 1BTC=80万円になった場合、実効レバレッジ 2倍に戻すためには 2BTC(100%)を 1.5BTC(75%) に減らせばよいことがわかります。

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次にショートの場合ですが、1BTC=100万円から 1BTC=120万円になった場合、下図から 2BTC(100%)を 1BTC(50%) にまで減らさないといけないことがわかります。

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つまり、ショートに寄っている場合は保有量にはより注意が必要、ということになります。

以上です。

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