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42歳男、保湿に目覚める

ジムの運営とは全く関係ない、四方山ごとも書いてみる。

気を遣ってくれているのか、誰も突っ込まないけど、私には髪の毛が無い。言うなればスーパーベテランのゲーハーである。思い返せば20そこそこから若干怪しくなってきて、アメリカに行った後、色々と面倒になって全部剃った。後数年も経てばスキンヘッド歴20年の大ベテランである。そんなわけで美容に関して多少詳しくなるのは剃刀やシェービンググッズくらいなものである。

前髪で遊びたくても、最後に遊んだのはいつだったか。遥か昔のことすぎて覚えていない。

そんな私だが41歳の時に14歳年下のハイスペック妻と結婚できたんだから、人生分からない。

せめてものマナーとしてきちんと毎朝、仕事を始める前にシャワーを浴びながら、きっちりと剃っている。もちろんその際に全身洗っているが、帰ってくるとついつい面倒でシャワーを浴びずに晩ご飯を食べて、歯を磨いて、寝てしまうことが多かった。

そんなある日、ハイスペ妻に言われた。

「テツさん、枕がマジで臭い」「洗っても全然臭いが取れないんだけど、どんだけなん」

その時はふーん、仕方ないじゃん。40越えたベテランだし、皮脂くらい出るわ。くらいに思っていた。

だがまた違う日の朝、あれは月曜日だった。私たちは月曜が共通の休みの日なのだが、朝起きてウトウトと微睡む中、マジマジと見つめられながら言われた。

「テツさん、角栓が飛び出してる」

そんなわけない。家では浴びないこともあるけど、ほぼ毎朝ちゃんと洗ってるし。

確認すると確かに出ている。氷の剣山のように出ている。

どういうことだ。洗ってるし、化粧水だってシュッシュつけてる。それを誇らしげに報告するとハイスペ妻は

「ゴシゴシやりすぎ。それだけじゃない、色々と全部間違っている。」

どうやら私が42年間続けていた洗顔&ケア方法は全く意味がないどころか、肌には相当ダメなことをしていたようである。

その日、教えてもらっておそらく人生で初めて正しい保湿というものをやってみた。

しっかりと洗顔料を泡立てて、ぬるま湯で流して、化粧水をたっぷりとつけて、妻が買ってくれたオールインワンのジェル(何がオールなのかはわからんが)をピトピトと押さえるように付けてみた。

ホォ、こんな感じか。なんかしっとりしている気がする。

次の日の朝、ハイスペ妻による臭いチェック、臭くない。合格。嬉しい。

その次の朝も合格、もちろんその次の朝も。

ちゃんと保湿して寝ると、臭いが全く出ないのだ。

のだ、って当たり前じゃん、と言わないでいただきたい。何故なら42年間、私は知らなかったから。

角栓飛び出してる事件の日以来、ピトピトと保湿を心掛けている。

ただ剣山のような角栓問題は改善されているものの、完全には解決していない。

それを妻に愚痴ったら「角栓は一朝一夕じゃないんだよ。保湿なめんなよ。」

42歳男、これからも保湿、頑張ります。

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