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【型から生まれる個性】個性的な小説を書きたいなら、暗記から始めよう!

今回は、個性的な小説を書きたい人は、暗記から始めよう、という話です。

「え? 暗記? 創作と暗記ってかけ離れてない?」と思った人は必見です!


▼型を学ぶとオリジナリティも個性もなくなる?


3年くらい前、小説家のタマゴに、

「まずはとにかくストーリーの型を暗記して、徹底的に身につけたほうがいいですよ。小説が型に沿っているのといないのとでは、おもしろさが全然違いますから」

と伝えたことがあります。

ちなみにストーリーの型とは、URLの記事にあるような「シンデレラ曲線」や「三幕構成」などのことだと考えてください。

はっきりいって、物語を創作したいならコレを知らないとやっていけない、といっても過言ではないでしょう。

で、小説家のタマゴに上にあるように伝えたところ、

「でも、そういうのってみんな使っているから、どれも似ちゃって、オリジナルな小説にならないでしょ。僕は自分流を貫きたいんです」

と言っていました。

その後、ストーリーの型をマスターする意味なども伝えましたが、学んだ形跡はなく、書きあがった小説もイマイチな出来のまま、やり取りが終わってしまいました。

▼個性は、型をマスターした先ににじみ出るもの


小説家のタマゴのみなさんは、この人の言ったことをどう思いましたか?

たしかにこの人のように、「みんながみんな、型を身につけちゃったら、似たような作品ばかりが量産されるんじゃないの?」と考える人もいるかもしれません。

もしくは、「型通りに書こうと意識しすぎて、思い浮かんだアイデアに沿ってストーリーを書けなくなるのでは?」なんて思った人もいるでしょう。

ですが、それらはまったくの思い違いです。

型を暗記してそれに沿った小説を書いたところで、オリジナリティなんていくらでも出てきます。

世の中には、ストーリーの型に沿って書かれた小説、映画、マンガ、ドラマなどが溢れていますが、似たような作品しかありませんか? 

作者のオリジナリティを感じる作品は存在しませんか?

そんなことはないでしょう。

むしろ、マスターした先ににじみ出てくるものこそがオリジナリティだといってもいい。

▼型とは基礎や基本。身につけないプロはいない


逆に、ストーリーの型を知らずに書いた作品はどうなると思いますか。

小説で言えば、思いついたことをどんどん書いて、文字数だけを増やしていったところで、それは小説とはいえません。

誰も感動しないし、それ以前にストーリーの起伏もないだろうし、最後まで書いて終わらせることだってできないでしょう。

これは小説に限りません。

たとえばスポーツやダンスや楽器演奏だって同じこと。

これらの場合、ストーリーの型は「基礎」「基本動作」などに相当しますが、まずはそれらを徹底的に反復練習してマスターするはず。

そうやって基礎を身につけたからといって、オリジナリティが出てこないわけではないでしょう。

プロのダンサーが横一列になって同じ振り付けで踊ったとしても、それぞれの違いがきちんと出ていますよね。

それこそ、オリジナリティ、個性がきちんと出ている証拠でしょう。

小説の執筆に限らず、創作全般も、スポーツ、楽器演奏も、おそらくあらゆるものに「型」に相当するものがあるはずです。

まずはそれらを徹底的に身につけることから始めることが、実は個性的な作品を生み出す近道なのです。

ということで今回は、個性的な小説を書きたい人は、暗記から始めよう、という話でした。

さて。

みなさんが小説家になるために日々チャレンジしているように、僕も編集者とアイドル運営という二足のわらじをはいてチャレンジしております。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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