3年目で黒字転換した話

創業届を出して、確定申告を初めて出したのは、3年前だった。

本当に右も左もわからず、記録に残しておかないと多分次年度また苦労するんじゃないかなぁと思って書いた記事。
とはいえ、確定申告の出し方についての細かい知識とかは一切ない。
とにかく七転八倒しながら、ムキー!!ってなりながら書類作成から申請までの作業をしている様子をただ書き残しただけになってしまった。

なんか頑張ってるなぁ、3年前の私。

そしてこの記事を読み返して思うのが、3年前って本当に全然収益を得られていなかったんだな、ということ。

初年度


年収、3万7千569円。
笑える。これが、年収。

高校生のバイト月収ぐらいではないか。
それでいてこの時はコルクラボマンガ専科にも在籍している。
月々受講料を支払うとはいえ、最初から最後まで通えば10万以上かかるんじゃなかったかな。

そのあとは3つ勉とか8つ勉とかにも出たりしていましたね。
ちなみにコルクラボに入るまえは「あんマンサロン」というところにも入っていたりもしている。

稼げていないのに、出費ばかりしている。

(念のため言っておきますが、こういう費用は私が若かりし頃貯めていた貯金から出しております。私は貯金大好き人間だったので、家庭の貯蓄以外に自分のための貯蓄口座も持っていて。学生時代のバイトとか、独身時代の給料とかからもずーっとチクチクと貯めていたのです)

3年前当時は「稼ぐ」ことばかり考えていた。
だから有料記事を書いては「買ってください」と訴えてみたり、電子書籍も有料で出したりしている(ちなみにそれらは全く売れていない)。
いつからそのスタイルを変えていったのかはよく覚えていない。

ただ、無料電子を出し始めたきっかけ「自閉日記」は、なるべくたくさんのひとに気軽に読んで欲しいという理由で作ったので、収益のことはさほど考えていなかった。
SNSに置いておくと流れてしまうし、漫画投稿サイトは内容的にそぐわない気がした。サクッと過去の話をまとめておけるという意味で、無料電子書籍は何かと都合が良かった。

最近はこの無料電子の収益や、Amazonアソシエイトの商品紹介なんかで小さくお金を稼いでいる。個人のお財布に負担をかけずに自分の収益に出来るこのシステムをこのときから私は好んで使っております。

2年め



ちなみに2年めの年収は13万7千円。
繰り返すが、年収である。
当然のことながら赤字である。

ちなみに私が事業の中で支出として算出するものは、家で作業しているから光熱費とかネット費用とかの数%、あとは本を買ったらそれの代金とかその程度。描くための道具とかはPCとタブレットさえあればある程度買い足すものもないので、実は現状の支出額はさほど多くない。
支出として大きいものとして出てくるのはやっぱり講座受講費だろうか。

そんな感じで支出がさほど多くない。けど、それでも赤字なのである。

初年度収益に関しては「出すだけで賞金が出る漫画賞」みたいなものに出すのがメイン収入だったと思う。
唯一、広告漫画のお仕事が1本入って、それが比較的大きな収入だった。

2年めになってからは、漫画賞の受賞が数本あったのが収入としては大きかった。小さな賞ではあるけど、数万円の賞金を何本か得られた。

無料電子「自閉日記」を出し始めたのもこの年だけど、始めたころは月々1500円の収入みたいな感じで本当におこづかい稼ぎという感じ。とはいえ、昨年度は全く「月収」という概念がなかった私が、月々着実に収益を上げられていることにちょっと感動した。

そしてこんな月収を夫が一緒に喜んでいたんですが、凄くないですか。

「収入を全く得られなかったところから、確実に月々稼げるようになったことは本当にすごいことだよ」と、月に千円ちょっと稼ぐ私を褒めてくれていたのだ。褒めて伸ばすタイプである。

月数千円のために有料講座を受講したり、金にもならないエッセイ漫画をただ描いている私を、彼は一度も否定したことがない。

嫁が同じ状況になったとしたら「そんな金にならないこと続けるのはやめて、コンビニでレジでも打てば」と言う人の方が絶対多いと思う。

夫が私に「漫画描くのやめたら」と言ってきたのは1度だけ。

それは漫画が炎上して、私がショックで寝込んだときだ。

「そんなに辛くなってまでやることじゃないでしょ」と彼は言った。
でも私は「そんな理由で絶対やめない」とそこでさらに意志を固くした。

結局のところ、夫はひたすら私を応援するスタイルなのだ。
頑張れるならやってみなよ、でもあんまりにしんどいなら無理に続ける必要はないとおもうよ、それがずっと一貫している。

正直、これは本当にすごいと思う。

こうやって書くと、夫がすごい高給取りで、自分の収入で嫁含め家族全員完全に養ってやるという自信があると思われるかもしれないが、夫の給料も決して高い方とは言えない。

夫の給料だけでは生活費が足りず、先程書いた「私がずっと貯め込んできた貯蓄」をこっそりと生活費にまわして月々切り崩しているという結構ヤバい生活だった。
それでもどうなるのか見通しがまったくつかない漫画を描いていたというのはもはや狂気のようなものかもしれない。何でそうまでして漫画を描いていたんだろう。私は。

ということで私の貯蓄は現在、本当にもう殆ど残っていない。
でもこのときのために私はお金を貯めていたのかもなあとも思う。

3年め



今年の確定申告、私はなんか知らんけど爆速で提出を終えた。
SNSのタイムラインで確定申告が結構話題に出ていて、あー、もうそんな季節だったか、と何となく作業を始めたのだが、知らんけど結果としてすごい早く終わったのだった。

作業前に、どういう感じで進めたら良かったんだっけ?と初年度のnoteを読み返し、ああ、なんか気づいたらいつの間にかこの頃と全然変わってるんだなぁと実感したので今回のnoteを書いている。
こうやって記録を残しておくのって大事だな、って思う。

電子書籍で得られる収益が子どものおこづかい的な金額だったのが、その額は月を追うごとに上がっていっていた。

SNSに上げた漫画がそこそこバズったりすると、バズった勢いで電子を読んでもらえる事が増えた。

収益を得られなくても着実に続けていたので電子書籍はシリーズとして巻数が増えていた。

1巻を読んで、次も読みたいと思ってくれた人は2巻も読む。
今まで1冊だけの売上だったものが、2冊分の売上になったりする。

そして、自閉日記シリーズ以外のエッセイも電子書籍にした。
「この作者さんの他作品も読んでみようかな」となった人が流れるのか、いろんな本が平行して読んでもらえるようになる。(有料は売れない笑)

そうすると初年度で仮に月に100冊読んでもらえて、それが1500円だったとしたら、シリーズ展開のお陰で月にダウンロードしてもらえる冊数が300-400になったりしていったのだった。
つまり、月収がじわじわ上がった。

たまに中身をまとめ上げすると、本を読んでもらえるだけでなく「この内容を連載しているなら続きを読みたい」という感じでフォロワーもじわじわと増えていった。

つまりは結局、まったく収益を得られていなかった頃の、全くお金になっていなかったエッセイの積み重ねは無駄ではなかったということになる。
私は過去の自分の努力をまとめて電子書籍にして、ただ置いておくだけで良かった。

ただ淡々と、私はエッセイを描き続けただけだった。
それと創作の連載。こちらもまた、収益には繋がらず、さほど読んでもらえることもなく、ただ自分が描きたいという気持ちだけで8ヶ月ぐらい連載をしていた。
連載中はほぼ反応がなかったこの作品だが、全部書き終えたあとにまとめ上げしたらこれがまた伸びた。伸びたと言っても5000いいねぐらいで、めちゃくちゃ伸びたというわけでもないのだが。

とはいえ、エッセイだけしか描けない作家みたいなイメージがあるのは嫌だなぁと思っていたので、創作漫画がそこそこ伸びてくれたのは嬉しかったし、そこからフォロワーさんが増えたことも嬉しかった。
その作品をnoteの創作大賞に出したら、一次審査を通ったこともまた、嬉しかった。最終で落ちたけどね。

創作をきっかけにこのnoteのメンバーシップに入ってくださった方もいたりして。メンバーシップはサブスクでお金を払うシステムなので、電子書籍以外の小さな収益がまたひとつ増えた。

Xも有料プランが出来て、月額利用料よりは若干多い収益を得られている。

そして年末にはグループカウンセリングの漫画を描いた。
これでメンバーシップ加入してくれた人がぐーんと増えたりもした。

最終的にグループカウンセリングの漫画も、無料電子にした。
なんで有料にしなかったかは、ここまで読んで頂いた方にはわかるんじゃないかと思う。

ちなみにこれを無料にしたことによって、すごい奇跡が起こったのだけどそれは別な話。儲け先行の生き方をしなくなってから、そういう奇跡に出会える事が増えてとてもありがたい。

そんな感じで私自身、派手な活動は本当にしていない。
ただ地道に地道に、どんなにすぐに結果が出なくても、自分がやりたいと思うことを小さく続けて、それが溜まったらまとめていく。

たったそれだけ。
だが、それこそが難しい人には難しいことなのだと思う。

月の収入が数千円だったところから、安定して万を超えるようになっていった。しかも作業量は変えていない。むしろ子どもが不登校になったりしていた時期なんて子ども対応でいっぱいいっぱいで何も出来ていなかったりする。
今の収入は過去の自分が稼いでいる、という感じである。

そういう活動をしていく中で、Xのフォロワーはじわじわと増えた。
フォロワーが増えると広告漫画のお話も入ってきた。
広告漫画は一撃の収益がとても大きい。これもまたありがたかった。

そんなわけで、電子書籍の月額収益、noteのメンバーシップ、広告漫画。

そして夏から始めたVoicyも地味に差し入れなどで収益を上げた。

そんな地道な収益を積み重ね、今年提出した確定申告が、ついに黒字になった。

夫にそれを伝え、応援してくれたことに感謝すると
「頑張ったのは君だし、黒字になったのは君の力だ、オレは別に何もしていない」と言う。

いい男が過ぎる。

止めずにただ応援するということは、大きな力になる。
子育てにもこの体験を活かしていきたいなぁ。

さてこの後は不特定多数に公開するのは憚られるので、ほんのり有料にします。

未来の自分への記録みたいなもので、たいしたことは無い、と思う。
だってここまでで十分生々しかったと思うので。

それでも気になる方はどうぞ。

ここから先は

1,137字
この記事のみ ¥ 200

サポートいただけたらそれも創作に活かしていきますので、活動の応援としてぽちりとお気軽にサポート頂けたら嬉しいです。