催眠術を利用したトークスクリプト

以前、金融日記メルマガ第156号に投稿した文章です。

第137号の投稿でも書きましたが、このメルマガで知ったNLPにハマりNLP関連本を何冊も読み、恋愛シーンでの実践を繰り返してきました。最近は、催眠術の本を読みまくっており、これまた恋愛シーンに応用できるテクノロジーを多数発掘しております。

ここで、私が学んだ催眠言語を恋愛シーンで使えるトークスクリプトに落とし込んだものをご紹介したいと思います。

まず、催眠言語がワークする大前提として、ラポールが形成されていることが必要です。主にCフェーズの中盤から終わりまでに投入すると効果を発揮します。一部Sフェーズに使えるものもあります。
これまでのメルマガで
・ペーシング
・ミラーリング
・YESセット話法
・バックトラック
といったテクノロジーが紹介されています。
実際、催眠術師はこれらを駆使します。

さて、催眠言語がなぜワークするかというと、人間の意識が無意識を防御しているという構造に働きかけるからです。意識というのはエゴの塊のようなもので、人は説得とか命令とか誘導に対して、意識レベルでは全力で反発します。
女の子に対して、ただ無策に「可愛いね」、「好きだよ」と言ってもワークしないのは、意識のエゴが受け取りを拒否するからです。この意識は、無意識の前に立ちはだかる門番に例えられます。意識の門番をすり抜けて無意識にアプローチするのが催眠言語のテクノロジーです。

(1) 前提の構築
伝えたいメッセージがあるとき、そのまま言っても意識に拒絶されてしまいます。しかし、そのメッセージを既に受け取っていることにしてしまうと、無意識に届いてしまいます。
「いつ頃から俺のこといいなと思ってた?」
「君って服装まで可愛いんだね」
「君が頑張ってることを知ってる人は俺以外にもたくさんいると思うよ」

単に「可愛いね」とか「頑張ってるね」と言うだけでは「そんなことない」と意識が反発してきますが、伝えたいメッセージを前提にして別のことを言うと意識の門番をすり抜けてしまいます。ダブルバインドもこの応用テクニックです。

(2) 否定命令
メルマガ第150号(想像してごらん)でも解説されていた通り、人間の脳は本質的に否定形を理解できませんので、伝えたいメッセージを否定形で伝えると無意識に届いてしまいます。
「2人きりになったからって変なこと考えないでね」
「俺のこと好きかどうかなんて考えなくていいから、ただ食事を楽しもうよ」
「終電なくなっても絶対俺んち泊めてやらないからな」

(3) 引用
「みんながそう言ってるから」みたいな枕詞は、冷静に考えると何の根拠にもならないのですが、意外とこれが意識の門番を無力化してしまいます。伝えたいメッセージを引用の形に含めて伝えます。
「君がよく気が利くって、○○さんから聞いてるよ」
「みんなが君のこと可愛いって言うね」

(4) 驚愕法
人は驚いた瞬間、意識のディフェンスレベルが下がります。
サプライズ後に告白をするとか、壁ドンした後に性的モーションをかけるとかは、まさに驚愕法です。
しかし、そこまで大げさな驚愕でなくても効果があるようです。
相手が発話しようとする瞬間、相手が食べ物を口にする瞬間、信号が変わって歩き出そうとする瞬間、などにメッセージを伝えると「えっ」となりながら、無意識にメッセージが届いてしまいます。
かつて、秋篠宮殿下が目白三丁目の交差点で紀子さんにプロポーズした逸話は有名ですが、相当なプレイヤーですね。

(5) 混乱法
人は混乱した時にも、意識のディフェンスレベルが下がります。これは読者の皆様も経験的に良く知っていらっしゃいますね。
Cフェーズで超テキトーなことを言ったりしながら、合間に伝えたいメッセージを挟んでいく。
Sフェーズでの応用例はなんといっても、メルマガ第138号の、建前さんの抵抗に対して「君とのキスはグレープフルーツの味がするね」と言うフレーズが素晴らしいお手本です。

驚愕法と混乱法はAフェーズでも使えますね。
相手を思考停止させながら、自分は価値が高い男だというメッセージを入れていくといいでしょう。催眠術的観点からは、ディスる技術というのも連続して繰り出すことで相手をトランス状態に持ち込む手法と言えます。

以上、私もまだまだ実証研究に勤しんでいる段階です。これからも研究成果を発表して参りたいと思います。

当然ながら我々恋愛工学士の目的は縁あった女性たちを幸せにしてあげることであり、その出発点はコミュニケーションに他なりません。読者の皆様が一人でも多くの女性を幸せに導かれることを願って止みません。

参考文献:人の心を操る催眠術「ブレイン・ハック」-中井英史

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