恋愛工学ダブルバインド2.0

以前、金融日記メルマガ第288号に投稿した文章です。

―恋愛工学ダブルバインド2.0

お世話になっております。
アラフォープレイヤーのテツです。
今回は、プレイヤーお馴染みのダブルバインドというテクノロジーについて研究をしてみましたので、その成果を投稿いたします。
本メルマガでは、第73号で初めて紹介されています。

「ねぇ、知ってる? 僕が君のこと好きだから今夜はふたりでいっしょにいたいって思ってるってこと」
(第73号 NLPに基づくデートでのラポール形成と誘導)

特に、女の子に攻めを仕掛ける時の定番のテクノロジーとなっています。
メルマガでもプレイヤーからの実践報告がたくさん寄せられています。

「ねぇ知ってる?僕が女子大ちゃんを好きになったから、一緒に過ごしたいと思ってること」(第78号)
「ねぇ知ってる、僕がチオ子のこといいなって思ってること。」(第128号)
「ねぇ知ってる、オレが銀座ちゃんをいいなって思ってるってこと」(第131号)
「実は、初めて会ったときから結構好きだな、と思ってたんだけど、気づいてた?」(第150号)
“Will you slap me if I kiss you?”(第193号)

歴戦のプレイヤーたちが、驚くほどワンパターンなダブルバインド質問を使っています。
っていうか、メルマガのとおりじゃねーか!(笑)
これの応用例もたくさん見聞きしたり、自分で使ったりしてきました。

「飲みに行こうよ。平日と週末、どっちが都合いい?」
「LINE交換しよ。IDとQRどっちがいい?」
「あっちのホテルとこっちのホテルどっち入ろうか?」

しかし、これは心理療法などで定義されているダブルバインド(二重拘束)からはほど遠いものです。
なぜなら、どっちも嫌だと答えられたらおしまいだからです。
全然拘束になっていない。

本物のダブルバインドというのは以下のような厳しいものです。

例:親が子供をしかる場面
「なんでこんなこともできないのよっ!理由を言いなさいっ!!」
⇒できない理由を言っても黙っていても叱られる

例:上司と部下
上司「そんな下らんこといちいち聞くな!」
部下 自分で調べて仕事を進めて、上司に報告
上司「なんで相談無しで勝手に進めるんだ!」
部下 別件で、勝手に進めていいのか分からないので上司に事前相談
上司「お前はそんなことも自分で判断できないのか!」

これ実はモラハラの道具なんですね。
日常的に続くと、子供が心に傷を負ったり、サラリーマンが過労死、自殺してしまいます。
子供は親から逃げられないですし、サラリーマンも生活のため簡単には辞められません。
この凶悪な道具を男女関係に使えば、ダークサイドの恋愛工学にもなり得ます。

例:男が女を叱責
涙を流せば「女は泣けばなんでも許されるとでも思ってるのか」
泣くのを我慢すれば「こんな時に涙の一つも流さないなんて本当にかわいくない女だよな」

しかし道具は使いよう。
愛と正義の恋愛プレイヤーは、この道具の仕組みをよく理解して、女の子を幸せにするために使いましょう。
今回、ダブルバインド2.0と勝手に名付けたテクノロジーを提案します。
ダブルバインドの簡略化した定義は以下の通りです。
対象者に、命令(1)とそれに矛盾するメタレベルの命令(2)が提示されていて、対象者がその矛盾を解消できない(3)という状況に導く。

例:ブラック企業
(1) 有休を消化しなさい(メッセージ)
(2) とても休める空気じゃない(メタメッセージ)
(3) 退職か異動でもない限りこの環境から脱せない

例:親と子供
(1) 子供に向かって「こっちおいで」(メッセージ)
(2) 子供が来たら、邪魔くさそうな仕草(メタメッセージ)
(3) 子供は親の言うことを聞かざるを得ない

前述の通り、相手に拘束力のないダブルバンドもどきはあまり有効ではないので、相手を矛盾から逃させない(3)の要件を備えることがこのテクノロジーのキモです。

第193号の鷲目さんの投稿

“Will you slap me if I kiss you?”

は、この仕組みを利用した素晴らしいダブルバインド2.0です。
この女子は、noと言ったらキスされちゃうし、でもこの男をひっぱたきたくもない。
ここで拘束が働く条件は、この男と既に相当和んでいる、あるいはアトラクトされていることです。
ひっぱたくと宣言することでせっかくの和みをぶち壊したくない(もっとこの男との仲を進展させたい)、あるいは暴行みたいな行為をしたくないというのが拘束力になります。
このようにダブルバインドは要求の高いものほど、十分に和みが深まっている(アトラクトしている)状況で使わなければなりません。
まったく和んでない相手なら「は? あっちいって」、和みが浅ければ「ちょっと面白そうな人かと思ってたけど、なんか幻滅した」という反撃を食らうことになります。
逆に十分拘束できていれば、ありとあらゆるチャライ要求を仕掛けることができます。
それで女子も嬉しそうに、「もー、ズールーイー」なんて言ってくる場面をプレイヤーなら経験したことがあると思います。
もう一つ例をあげると、いわゆる「雰囲気ぶち壊しルーティン」というのがあります。

●ケーゴのフィールドレポートとコミットメント
http://blog.livedoor.jp/kgo_number10/archives/1019587938.html

Sフェーズでセックストライしてもグダが強烈で崩せない場合、一旦引くというやつです。
ネット情報では、露骨に機嫌悪いフリしたり女の子におざなりな扱いをするなど「雰囲気ぶち壊し」をするということになっていますが、もっとよい方法があります。
これについては、藤沢所長が帯紙を書いたミステリー氏の『口説きの教典』 http://amzn.to/2giDlRB から学びました(P.310「フリーズアウト」)。
そこで機嫌を悪くするのは、女の子の性的価値に振り回される男だというメタメッセージを発してしまうのでよくありません。
ぶち壊すのでなく、性的な興奮の回路だけが遮断されたかのように振る舞い、和みを続行するというものです。
酒を飲んでおしゃべりして、またボディタッチやキスなどしていればよいのです。
「あれ?もう誘ってこないのかな?」「どうしてこんな余裕なの?」と女性に思わせたら、強力なダブルバインドを与えたことになります。
和みが増加方向の一直線であれば行き着く先は一つでしょう。
ダブルバインド2.0のポイントは、女性からの興味(Aフェーズ)、和みの構築(Cフェーズ)、性的緊張感(Sフェーズ)が直線的に増加している状況が、相手を矛盾から逃させないという(3)の要件を充足させるということです。
和みが深まってきたら、どんどんダブルバインドを与えて、距離を縮めましょう。
最後に一つ。
プレイヤーがよく使うDVDルーティンも、ダブルバインド2.0に書き換えてみましょう。

「うちでDVD一緒に観ようよ。俺も男だから手を出しそうになるかもしれないけど、そん時はハッキリ断ってね」

いかがでしょうか?

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