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【cEDH】ターナテヴェシュ[TTクリニック]のデッキ解説

コマンダーサミット(1/9)で決勝まで行けたので記録として。

[コマンダーサミット結果記録]
G1.1卓  〇
G2.4卓  ×
G3.1卓  〇
準決.1卓  〇
決勝.1卓   ×

TTクリニックとは?

 比較[ログテヴェ]、苦手としている置物対策の強化と《テヴェシュ》を失った時のガス欠を補える両A面のハイブリット構成。《ガイア揺籃の地》を気持ちよく使える、最高。

 最速で《テヴェシュ》を通し法外なアドバンテージを獲得する戦略は優秀で数多くの結果を残している。脇に《ログラクフ》が加わると即時大量ドローされることからマークの強さは尋常ではなくなっている。

瞬間的な爆発力は劣るものの、恒久的ゆるりとしたアドバンテージ、緑の存在により《活性の力》《忍耐》があるが故マークは低くなる。即時+1を駆使する[ログテヴェ]程の脅威はないが、緑のアクセスを活かし《ヨーグモス》を絡め+2を多用する[タナテヴェ]は強力なものとなっている。

    本構築は《テヴェシュ》と《ターナ》の2軸によって文字通り2枚のジェネラルで最後まで手札の一部として戦うことが出来る。下卓で生物が並ぶ状態で無理して《テヴェシュ》を通すのではなく《ターナ》で盤面を作りアドバンテージを獲得できることは大きな強みであると言える。

メイン勝利手段

《死の国からの脱出》
 
この辺りは[ログテヴェ]と同じ、いかなる手段を用いて《研磨基地》との組み合わせで《冷気貯蔵機》で仕留める。この組み合わせは無色マナのみで完結していることが大きく最速という意味ではこの組み合わせ以上のものはない。
決勝でもあったが《虚空の盃(x=0)》渦でも+1されるマナファクトで射出可能。《ライオンの瞳のダイアモンド》も不要なため今一度精査して見直すべきコンボだと考えている。

《ボーラスの城塞》
 今大会《師範の占い独楽》を絡めた一番の勝利パターン。上記のコンボを完全に止められ《無のロッド》渦でも決めに行くことが出来る。青がないからトップカウンターで止まらないのは大きな強み。
2枚目の《むかつき》として採用している。ここを採用してから大きく勝率が向上した。

《スランの医師、ヨーグモス》
 生物系ミッドレンジに対する最終兵器、ジェネラル両面展開できていれば毎ターン4枚のアドバンテージと無の盤面を手に入れることが出来る。自然なアクセスで《ハパチラ》が加わると全ての生物を除去しながら文字通り[ヨーグモスバーゲン]と化し完走まで。《若き狼》など入れれば制限がなくなるものの現状この2枚としている。

このデッキの顔面

サブ勝利手段

いわゆるキャットファイトになったときの手段。

《厚鱗化/Scale Up》
 
ターナを瞬間的に[6/4]というフィジカルにす苗木を6体生成する、自分はこれを《プローシュ》と呼んでいる。思い入れのあるデッキなので忘れたくない、ここに魂を感じる。いかなる回収手段から[超過]することで効果が全体に付与しフィジカルで落とすことが出来る。意外と《皇帝のビヒモス》は噛み合わないことが多いのでこっちがお勧め。

《森の頌歌/Sylvan Anthem》
 
緑の生物に《十字軍》、場に出るたび[占術1]を付与する《ターナ》のフィジカルをと全体サイズアップから殴りきる。[2/2]のサイズ感は相打ちが多いサイズだが[3/3]になると一方殺になるのがcEDH環境。占術も盤面形成も終盤になるにつれて重要度が増し《ボーラスの城塞》ともシナジーを形成する。よりターナ構築に寄せるなら《オーランの氷牙》もどうぞ。現状《むかつき》の関係上ここに1枚としている。《ドライアドの蘇生》から《硬鱗化》にアクセスしシバキ倒すプランを採用。

採用カードの一部紹介

ログテヴェと比較になる部分。

《選別の儀式》
 
BGカラーを取る一番の理由。《ジェスカの意思》を採用しにくい分、思いっきりの破壊とマナを確保することが出来る。大概のやばい置物が流れるため相手によってはこれを通さざるを得ないのが追い風となっている。アフターのマナはお好きにどうぞ。《魔力変》があるとより良くマナを使い切ることが出来る。カウンターされにくい《ボーラスの城塞》がお気に入り。

EDH最強格の1枚

《征服者のフレイル》
 純粋な対話拒否兼、《ターナ》のサイズアップカード。ログ系の仕様と違い手がなくとも意味があるのがお気に入り。[5/5]トランプル+苗木5体はまさにフィジカルモンスター。ここ重視する当たりズットモだった《プローシュ》の影を感じる。

《エメラルドチャーム》
 主に《ガイア揺籃の地》を起こすマナ加速、土地の色フィルターとして採用している。モードが3個ありわかりにくいが[グローバルエンチャント]の破壊は《リスティックの研究》と《死の国からの脱出》を割れると覚えておこう。

《Bazaar of Baghdad》
 不要になった《輪作》にさらなる役割を持たせるために投入。初手にキープはできないが中盤から終盤にかけてしっかり仕事してくれる。《テヴェシュ》のドロー能力と《輪作》が成せる業。《森の占術》までも採用したいなら尚の事。
※ただ”必須”ではない。《ボジューカの沼》でも良い、いやほんとまマジで。自分が対策より攻めに回れるカードが好きってだけの話なので。

採用しなかった(抜けそうな)カード達

ベンチウォーマー中山な方々。

《花の絨毯》
 
初動のマナ加速で相手が島置くこと前提を嫌って不採用。カウンターがない分ログ系列の速度になれない可能性のある不安定なカードは極力採用しないようにしている。しかし新たな《ブレイズ》の登場により採用の可能性が見えてきたりする。

《語りの神、ビルギ》
 
表は《リスティックの研究》対策、裏はアドバンテージ獲得と生物であることも含め隙あらばいつでも採用したい。今回調整初めてまだ2月ほどという事もあり練り切れてない一枚。《独楽》もあることだしどうにか枠を作ってあげたい。裏面からの《ペアダイス》と相性が良すぎる。

《ライオンの瞳のダイアモンド》
 
あったら楽な場面も多い、でもなくても困らない。そんな《死の国からの脱出》カード故に採用が非常に不安定。(0)マナで《むかつき》を考えれば採用しない理由もなくなりそうなものだが[ティムクラ]と違い《堂々たる撤廃者》、《イーオスのレインジャー長》、最大相性《セヴィンの再利用》がないことを考えるとそこまでリスクを冒す必要があるのかと本当に考えてしまう。
※スタックでLED砕きます。と言える勇気。

 現構築だと《研磨基地》がスタート故なくてもよい枠、現に今大会では必要なかった。

マナ基盤

 3色+緑の利《ガイア揺籃の地》、《耐え抜くもの、母聖樹》が採用できている為非常に強力な基盤と言える。現在緑/黒、赤/緑の順でマナの出やすさを確保しているが、より前者を強化すべきと感じている。《ラノワールの高原》を視野に入れてよいだろう。枚数は29+《Bazaar of Baghdad or ボジューカの沼》で固定。

《ガイア揺籃の地》
大好き、これ以上語ることなし。

大好き


最後に

 現環境の悪魔👿[ログテヴェ]と比較し差別化し勝利への最適化、選択肢がある変則的かつ攻撃性の高いデッキと言える。趣味も沢山つっこめるから楽しい。

ただジャンドカラーという特性上、最速の《むかつき》に対しどうしても無力であり他のプレイヤーに対し強力を要請せざるを得ない都合の良い一面が厚かましい。申し訳ない気持ちを持ちつつ《ターナ》辺りで許してもらわざるを得ない。

 ターボナウス同系には”青”とログの差”で一歩劣らざるを得ないが、それを御した相手を共に殺しきる力はどのデッキよりも長けているといってもよい。事実勝ったマッチはブン回る以外殆どそんな感じである。レベル感で言えば[9.3]だと感じている。
※比較、ログテヴェ[9.5]、ティムクラ[10.0]、マル砕き[9.8]

 とにもかくにもズットモ《プローシュ》からの進化[TTクリニック]がきちんと結果を出せたことに本当に満足している。決勝は本当に悔しかったが最後まで攻め続けられたから悔いはない。すべて出し切ったうえで負けたのだから。


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