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【cEDH】約束されたティムクラのデッキ解説

コマンダーサミットで決勝まで行けたので記録として。

[コマンダーサミット結果記録]
G1.4卓  〇
G2.4卓  △(時間切れ)
G3.3卓  〇
準決.1卓  〇
決勝.1卓  ×

約束されたティムクラとは?

《むかつき》と《死の国からの脱出》ルートを潰された、盤面、コンボ始動が大変厳しい時に《約束された終末、エムラクール》に全部任せてしまおうというコンセプト。

最速で《むかつき》を通す戦略は優秀で数多くの結果を残しているが、マークの強さとコンボの繊細さもあり主戦場はミッドまでとなっており、それ以降のレンジはターンが経過するごとに露骨に弱くなっていく。《ティムナ》の能力はアド源となるものの単体では能力不足。《クラム》は所詮ロケットパンチ要因でしかない。

本構築は《むかつき》+《エムラクール》の2軸によって最速コンボとロングゲームを可能にしている。ロングゲームになるほど《エムラクール》で対戦相手のハンドと盤面で勝ちやすくなる『一発逆転、ファイナルレース』。不利なゲームを得意なゲームに強引に持ち込むことを狙いとしている。

勝利手段

《死の国からの脱出》
いかなる手段を用いアドバンテージ獲得から《イーオスのレインジャー長》等対話拒否を挟みつつ積極的に狙っていく。最後の〆で《タッサの信託者》を採用しているが《Demonic Consultation》や《汚れた契約》によるコンボは狙わない。双方単体としてカード未満である(前者はカードでではない)ことが多く勝てなくなったが露骨に発生しやすい。あくまで《思考停止》がゲーム外に行った際の保険とアドリブ要因と《汚れた契約》は考えている。

《約束された終末、エムラクール》
キャストすることがゴールであり、スタートでもあるこのカード。《むかつき》との共存どうなのよ?と議題に上がるがそれは《深淵への覗き込み》と変わらないかな…と感じている。双方撃つことがゴールとなるカード、それならカウンターされるリスクが圧倒的に少ない《エムラ》のが良くない?ってのが自論。

エムラクールをキャストする為に必要なこと

当然ながら墓地とマナを潤沢にすることが重要。マナダンプである《息詰まる徴税》を始めとし《浄化の印象》等墓地に行きやすいカードを採用している。また体感ソーサリー落ちにくいと感じている為《Grim Tutor》まで採用、現在は《ギタクシア派の調査》に変更。目標コストは7だが8で撃つことが多い。マメテクとして《思考停止》を自身に撃ち込むことでオシャレに墓地カウントを稼ぐことができる。

採用カードの一部紹介

《願い詰めのタリスマン》
使用後に対戦相手の場に行ってしまう事を利用し《エムラクール》をサーチしターンを奪う、そうすると《願い詰めのタリスマン》がある状態でターンを奪えるので対戦相手の盤面で勝てる確率が飛躍的に上昇する。プロいネゴシエーションから対処を人に押し付けて結果返してもらう荒業も存在する。基本一番ヤバい奴に押し付けるのが定石、この辺は元営業マンの実績が生きている。

《対称な対応》
こちらも双方に《吸血の教示者》が行くことを利用し《ティムナ》ドローから《エムラクール》を狙う、上記の通り対戦相手の盤面で勝てる確率が飛躍的に上昇する。また《死の国からの脱出》のエンドルートとして《タッサの信託者》が使用不可の状態にある際、《敵対工作員》との併せ技で対戦相手のデッキ全てを運用し『あらゆる手段を用いて全員殺します』が成立する。

《浄化の印象》
墓地カウント兼《セヴィンの再利用》で使いまわせる枠。置いてある《解呪》の影響は思ったより大きく、全てのプレイヤーがこれを意識して動いてくれる為ハンドが弱くとも対戦相手全員の速度を落とすことが出来る。自身がコミュニケーション取りながらゲームを行うので、ある種性格にあったカードともいえる。

《仕組まれた爆薬》
墓地カウント兼、主に《耳の痛い静寂》への対策、デッキの性質上5マナ域まで対応できることから好んで採用している。

《瞬唱の魔導士》
ストームが溜まりに溜まった《思考停止》を自身に撃ち込んで《セヴィンの再利用》から拾える枠を増やしたい要因として採用。※《死の国からの脱出》と《願い詰めのタリスマン》のみだと確率が安定しなかった。

それ以外にも《むかつき》、除去の使い回しと各フォーマットで暴れた動きは[cEDH]でも強い。

《各種{無尽}生物》
初手でキープしたい《忠実な弟子》の水増し要因、《ティムナ》は勿論《不気味な雇われ人》とのシナジーもあり《エムラクール》が目標構築のうちはお世話になると思われる。特に《ジェナシの執行官》はサイズが優秀で火吹き能力もある事からロングゲーム化でもクロックを刻み続けれる。

採用しなかったカードの一部

《意志の力》、《否定の力》
びっくりするほど青いカードが少ない為運用が難しかった。代わりに《精神壊しの罠》を採用しておりリスク最小限に最大限リターンを得れる可能性を重視した。事実活躍の幅は広く勝率も向上した。

《リスティックの研究》
現”神”曰く最強の一枚なのだが、自身はこのカードで勝たせてもらった経験がない為採用していない。自身がティムクラを相手にする場合、絶対カードを引かせないバイアスがかかるので対戦相手も同じことを考えていると思っている。[ティムクラの仕事がカードを引くことだけ(だから強い)]という事実がちゃんと周知されれば仕事をしなくなると思っている。

マナ基盤

実用的に使える限りの[5色ランド]を採用、リスクよりもキープしやすいリターンを優先している。マナ総量の問題は《魔力の墓所》経由で《不気味な雇われ人》と《息詰まる徴税》に任せており仕事するとマナは手に余る。なので最序盤色さえ出ればよいの理論で構築、土地の枚数は29枚で固定。

《島/island》
ニールセンの好きなイラストというのが大きいが…《暗殺者の戦利品》等で土地の恩恵が無駄になるのを嫌って採用している。ソフトカウンターを構えれること、これにより《エムラクール》マナに到達したゲームもあるため《大田原》より優先している。

最後に

現環境まちがいなく最強、《むかつき》による勝利への最適化、攻守ともにバランスが良いデッキであるからこそ1枚に対し試行錯誤を強めるべきと考えている。対策する側もデッキに採用されてるカード全てに役割があると考えるべきで、死んだふりをしていてもバウンスから《むかつき》が通ったら負けという考えを最後まで拭い去ってはならない。

自由度も高く再現性も高いデッキだからこそ専用機となるティムクラを自信をもって組んでほしい。あのカードがあれば…と思ったらそれは採用すべきカードでいちいちリストと比較する必要はないのだ。

[追記]
大会で下席取った場合、不利な状況からスタートとなるのでルールに会ってる構築とも言える、かもしれない。

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